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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る その32 奥泉駅の前後

2024年05月10日 | ゆるキャン△

 大井川鐡道井川線のアプト式列車、今回乗った編成は8輌でしたので、川根小山駅のホームに停車した時点で後ろの接岨峡温泉駅までの3輌編成が上図のようにホームに接していませんでした。5輌編成でもはみ出すそうなので、川根小山駅の小ささがよく分かりました。

 こういう状況でも乗ったり降りたりする乗客がたまに居るのだそうで、その場合は線路に直接降りたりするそうです。それで、車掌さんが必ず外に降りてホームの端から端まで小走りに移動して乗客の出入りの有無を確認し、列車の周囲を確認し、安全を確かめた後、至近の車輛に飛び乗ってアナウンスをする、という流れが、川根小山駅のみならず、似たような無人駅でも繰り返されていました。

 井川線の車掌さんは、アプトいちしろ駅でのアプト式機関車との連結作業、長島ダム駅での分離作業でも信号旗を振って誘導し、連結器をチェックし、見物している乗客の安全にも気をつかったりしています。一人で何役もこなしているので、いつも見ていて、大変な仕事だなあ、と感心しています。

 

 9時48分、川根小山駅を発車しました。

 

 またトンネルに入っていきました。次の駅までの間にトンネルが二つあり、第九号、第十号と名付けられているそうですので、トンネルの銘板や番号札を見たところ、上図のように8の数字の札が付いていたので、あれ、これは第八号なのかな、と驚きました。

 ということは、千頭駅を発車して後に7つのトンネルをくぐったことになるわけですが、記憶では8つでしたので、どこかで数え間違ったかな、と思いました。そして上図のトンネルをくぐった後にすぐトンネルを抜け、しばらくしてもう一つのトンネルを抜けましたので、ああ、これらが第九号、第十号なのだろうな、と納得しました。

 今回の井川線乗車は、終点の井川駅までの全線を乗りますので、途中の駅はもちろん、鉄橋やトンネルが幾つあるのかを数えるにはよい機会でした。いずれNゲージの模型製作で井川線ふうのジオラマを作ろうと考えていますので、実際の井川線に乗って見られる全てのものが、重要な参考資料となります。なので、今回はとにかく見て、撮って、記憶に刻み込むことを心掛けました。

 

 森林地帯を抜けてパッと視界が開け、広がる茶畑と点在する民家が見えてきました。Nゲージの模型製作で井川線ふうのジオラマに駅周辺の集落を再現するならば、この奥泉地区の景観はひとつの参考例になります。

 広い緩傾斜地に作られた一面の茶畑のなかに民家が点在する、それらを見下ろす高所を列車が走ってゆく、というジオラマ向きの景観、構図が、大井川鐡道の本線でも井川線でも各所に見られます。

 

 9時54分、奥泉駅に着きました。

 

 私の乗っている客車が停まったのは、奥泉駅の改札口の真正面でした。ここで数人の登山客らしき服装の方々が下車しました。奥泉駅から寸又峡温泉へのバスが出ていますので、それに乗るのでしょうか。

 聞く話によると、奥泉駅の近くにある民宿「奥大井」には、宿主さんの趣味でNゲージのレイアウトが置いてあり、宿泊客も自分の車輛を持参して走らせたりして楽しんでいるそうです。寸又峡温泉への分岐点に位置するため、最近はゆるキャン聖地巡礼の方々の宿泊利用も増えていると聞きました。私も機会があれば泊まってみたいものです。

 

 約30秒ぐらいの停車ののち、ゆっくりと発車しました。独特のキイキイという摩擦音は相変わらずで、ポイントやカーブが多いために間断なく車内にも響いてきます。鉄道ファンの間では「井川線サウンド」などと呼ばれているとか。確かに他の鉄道では聞けない音です。

 

 奥泉駅を出た直後に大きく左へカーブしました。ここだ、ここから右に高い鉄橋の景色が見える、と思い出して右側の席へ移動して窓際で身構えました。

 

 すぐに右側の視界がパッと開けて、高い位置にある赤い大きな道路の鉄橋が見えてきました。県道388号線の泉大橋です。ゆるキャンアニメ3期で志摩リンと土岐綾乃が走った「地獄のデスロード」への入口にあたる橋です。

 

 列車が今度は大きく右にカーブしましたので、後ろを振り返って撮りました。最後尾のDD20形機関車の姿をまともに見たのはこの時が初めてでしたが、その機関車がトーマスファミリーのトビー号の仕様のままになっていることにも初めて気付きました。

 

 まもなく泉大橋の下をくぐりました。以前に千頭駅前のカーケア中原さんで志摩リンビーノのレンタルを利用して長島公園の八橋ロマンスロードまで走った事があり、その際にこの泉大橋を渡っているのですが、橋そのものが急な坂道で周囲の景色が見られないため、下に井川線が通っていることも、こんなに高い位置に架かっていることも、全然分かりませんでした。

 この橋の大きさと外観は、井川線に乗って初めて観られるもので、井川線の沿線の見どころの一つになっているそうです。

 

 列車はさらに幾つかの小さなカーブを経てまたトンネルに入っていきました。数えて13番目のトンネルでした。井川線全体で61ヶ所ものトンネルがあるそうですから、まだまだ序盤だな、と思いました。  (続く)

 


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