2023年5月に聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダーを3輌、ボーダーモデル、タミヤ、イタレリのキットで連続で作りましたが、塗装のほうも3輌まとめて行ないました。車体カラーが同じですから、まとめて塗ったほうが塗料の節約にもなります。
車体はミスターカラー72番のミディアムブルーに74番のエアスペリオリティブルーと37番のRLMグレーバイオレットを3:1:1の割合で混ぜ合わせた色で吹き付け塗装しました。車輪は19番のサンディブラウンで塗り、ベルト式履帯は28番の黒鉄色で塗りました。
転輪のタイヤゴム部分はポスカの黒で塗りました。タイヤゴム部分に並ぶ丸穴はあえて黒く塗りつぶさず、丸穴が付くのが分かるようにしました。
車輪を取り付け、ベルト式履帯をはめました。イタレリ製のパーツはやや長めで上図のようにユルユルでした。ゴムが延びてしまっているのかもしれませんが、キツキツで車輪に負荷がかかるよりはマシでした。1号車のときと同じように、スカートに隠れる上部の履帯を短くしてホッチキス留めして調整しました。
スカートを取り付けました。このパーツの貼り付けは、後部のほうで地味にズレたりするので、ピッタリ合わせるべく、前後の合いを確認しながら接着しました。
車体の塗装後の組み立てが完了しました。
砲塔の前照灯のレンズのパーツは、劇中車の雰囲気に近づけるために、ウェーブのアイズのクリアパーツに交換しました。ここ二、三年で製作したガルパン車輛はだいたいライト類を同様の工作で透明感マシマシにしていますので、棚に並んでいてもライトを見れば最近の作品だな、と分かります。
追加工作で追加していたバックランプを、ポスカの赤で塗りました。このバックランプのパーツは、ボーダーモデル、タミヤ、イタレリのいずれのキットにも入っていませんので、実車では標準装備ではないのかもしれませんが、劇中車には付いています。ガルパン独自の仕様なのでしょうか。
主砲の同軸機銃を28番の黒鉄色で塗りました。
校章マークはモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.4」より同じサイズの3枚をとって貼りました。
後部エンジンフード上の校章マークを貼りました。
砲塔右側側面の校章マークを貼りました。クルセイダーはリベットが多くて砲塔にも並ぶので、デカールを貼る際の位置の目安にもなります。
砲塔左側側面の校章マークを貼りました。
つや消しクリアーを薄く吹き付けて仕上げました。
斜め後ろから見た図です。戦車でこういったアングルはあまり見かけませんが、クルセイダーは背面に燃料タンクがついていて外観上のアクセントの一つになっていますので、後ろからの姿もなかなか決まって見えます。
上図は、撮影時の光の角度、カメラのアングルによって車体カラーが実際よりも青っぽく写っています。背景をブルーにしたのが影響したかもしれませんが、実際の車体色はもう少しグレー寄りになります。
以上で、聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダーの2号車(とりあえずクランベリー車)が劇場版および最終章仕様にて完成しました。製作期間は2023年5月22日から5月26日までと5月30日で、組み立てに4日、塗装および塗装後の組み立てとデカール貼り付けに1日かかりました。
キットはタミヤの品を使用しました。厳密には中身はイタレリ製品ですが、元製品に見られた不良や異形状などが修正された改訂版にあたります。それにタミヤが兵士フィギュアのパーツを追加しています。
今回の製作は、ボーダーモデル、タミヤ、イタレリの3つのキットを比較検証のために連続で製作したうちの2番目にあたり、目立つ箇所のみを劇中車仕様に合わせる方針で作りました。砲塔のベンチレーターの位置変更、砲塔の前照灯の位置変更、後部のボックスのハッチの向き変更、の三つは3つのキットの共通作業でしたが、あとは予備履帯ラックの追加工作ぐらいで、殆どストレート組みで進めました。
キットの組み立ては比較的スムーズに進みました。タミヤが販売するイタレリ製品ですから、実質的にはイタレリのキットを組むわけですが、形状の修正等にともなう金型の改修がなされているのか、パーツの合いは上々で、普通に組み立てても綺麗に仕上がります。ガルパンのクルセイダーの適応キットとしてもおすすめです。