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「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る その43 帰りの列車へ

2024年06月05日 | ゆるキャン△

 12時10分、井川駅の改札口を通って、2番線ホームに待機中のアプト式列車に近づきました。行きに千頭駅から乗ってきた列車です。折り返して12時20分に千頭行きとして発車する予定でした。行きは後尾について推進していた上図のDD20形機関車が今度は先頭車として列車を牽引します。

 

 ヘッドマークは川根茶でした。車体前面の色々な部品が日にあたってよく見えるので、写真も撮っておきました。
 井川線は、時々運休したり一部区間が不通になったりしますので、いつでも乗れる列車ではありません。井川駅までの全線を普通に往復出来る機会もなかなかありませんから、見られるものは見る、撮れるものは撮る、というスタンスでこの日は過ごしていました。

 

 他の乗客が十数人、いつの間にかホームに入ってきて、機関車を撮っている私の横を通って客車の方向へ歩いていきました。駅舎の待合室に居る時は私一人だったのに、いつの間にか、どこからか他の乗客がふっと現れてくるのが井川駅の不思議の一つです。

 

 その時に撮っていた、DD20形機関車の運転席です。車両が小さいので窓の位置も低く、ホームから窓越しに車内がよく見えます。

 

 行きに乗っていた客車スロニ202です。帰りもこれに乗ろうか、別の客車に乗ろうか、と少し迷いました。

 

 まだ撮っていなかったホームの屋根の後ろのスペース。中部電力の井川展示館の看板がありました。

 

 ホームから下の車道を見下ろしたところです。かなりの傾斜がある坂道ですので、20メートルぐらいで駅ホームと同じ高さになってホームの脇に車が出入り出来たりします。

 

 帰りの列車は6輌編成でしたから客車は5輌でした。スロフ302に乗ろうか、後尾のクハ603に乗ろうか、しばらく迷いましたが、クハ603に乗る事にしました。帰りは川根両国駅で下車する予定で、そのホームの出入口は井川側にありますので、後尾の客車に乗ったほうが、すぐに駅ホームからも出られるからです。

 

 とりあえず、この辺りまではNゲージジオラマの中心範囲に含めておこうか、と考えて上図のアングルをしばらく眺めて記憶に刻み込みました。

 

 時計を見ると12時17分でした。あと3分か、と考えながらクハ603に近づきました。

 

  クハ603の前面観です。運転席付きの客車で、これが先頭になる場合はその運転席から後尾のDD20形機関車を遠隔操作して推進せしめるわけです。井川線ならばでの独自の運行形態であるようです。

 

 クハ603の前面右下にある、日本車輛製造の銘板。平成二年当時、父は日本車輛製造の豊川工場で車輛の設計を統括していましたから、その頃までの名古屋鉄道の車輛はだいたい父も関与していたそうで、その名鉄が大井川鐡道の親会社だった頃ですから、当時の井川線の車輌もほとんど日本車輛製造が担当していたそうです。

 父の遺品の設計図資料は大半が名鉄車輛ですが、国鉄やJRの車輛も幾つかあり、「大鉄」のファイルにはDD20形機関車やクハ600形の青図(原図を専用の印画紙に焼付けた際、青い線で表われる図、ブループリント)があります。いずれも原案図で細部はまだ描かれず、実際の車輛とはあちこちが異なっています。

 

 クハ603の先に伸びる線路を再び眺めました。この辺りはNゲージジオラマの計画範囲からはみ出すので、モジュールのベースを追加して繋げば作れると思いますが、いまの家の空間スペースではちょっと無理です。
 いずれ広い家を探して引っ越す計画ですので、その後に六畳間一つをレイアウトルームにあてることが出来れば、この井川駅も全域をジオラマ再現出来るかな、と思いました。

 

 二番線ホームの線路の先と、その右の側線の先にポイントがあって、いずれも一番左の、今は埋もれている側線に合流しています。一番左の埋もれている側線の端は奥の石垣の窪んだ部分まで続いていますが、機関車1両分の長さしかないように見えます。

 アプト式区間が設けられる前の井川線では、常に機関車が列車の先頭に在って牽引していたそうですので、ここ井川駅に停まると、先頭の機関車を切り離して列車の反対側に繋ぎ直していたわけです。一番左の埋もれている側線は、機関車の位置を入れ替える際の移動線として使われていたのだろう、と推測します。

 上図の線路を見ていてびっくりしたのは、中央の側線の左脇の白いステップ上に寝転がってスマホを見ている人が居たことでした。あんな場所に寝転がって大丈夫なのか、駅員さんに注意されたりしないのか、と思いました。  (続く)

 

コメント
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