胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

早期胃癌研究会

2009-03-15 | 研究会、学会
 投稿が遅れました、2月度の早期胃癌研究会です。記憶が古くなりましたので、簡単に記録します。
1) 回盲弁対側のところで、SMT様の形態を示した印環細胞癌の症例です。私は低分化型の粘液癌が優勢と考えました。
2) 貧血を契機に発見された多発消化管ポリポーシスの症例です。白血病細胞の浸潤によるもので、昨年もよく似た症例が中部地方から提示されていました。
3) 表面がずるむけになり、特異な形態を示した胃GISTでした。超音波で上皮が中断し、腫瘍が第4層と連続しているのが読めるそうです。
4) 巨大な胃異所性腺管です。Hamartomatous inverted polypという名前を用いることも可能です。(以前の投稿をご参照下さい)
5) 食道潰瘍で発症した腸型ベーチェット病というご呈示でした。
教育レクチャーは運営委員長によるprescirrhousの画像診断で、ベルギーワッフルがキーワードでした。
 もう今週水曜日が3月度の例会になります。

追伸:明日から、勤務先が変わります。今後とも「胃生検の小部屋」をご贔屓に。
(写真は寝台特急はやぶさ・富士号の東京駅発車準備風景です。もう撮れないシーンです。)
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