胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

Chromogranin A vs. Synaptophysin in Autoimmune Gastritis, ECL-cell hyperplasia

2021-04-12 | 胃炎
 自己免疫性胃炎(AIG)やその疑いの検体でECL細胞の過形成を描出したい時、Chromogranin Aの免疫染色を行っています。欧米の赤い教科書にはSynaptophysin染色ではECL細胞過形成を過小評価する恐れがあると記載されています。また、経験的にSynaptophysin染色では胃底腺細胞が染まるのでわかりにくい標本になります。写真はAIGに発生したType 1 ECL-cell NETでESDされた検体の背景粘膜です(Please click Photo)。遺残する主細胞がSynaptophysinで染まっていますし、Chromogranin A染色の方でECL細胞過形成がわかりやすいと思います。そういえば、Dr Curry typeの腫瘍でもSynaptophysinが染まり、カルチノイド(NET)と間違えられる症例が以前ありましたね。
 AIGを疑う胃粘膜で内分泌細胞を染めるとすればChromogranin A染色をお薦めします。

クロモグラニンA染色。ECL細胞過形成がわかりやすい(Please click)。

シナプトフィジン染色。ECL細胞過形成はクロモグラニンAよりわかりにくいし、遺残する主細胞が染まっている(Please click)。


Boeing 737-700, JA06AN (NH748 のと里山空港 2021-4-11)

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