胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

Hamartomatous Inverted Polyp of Stomach (1)

2009-01-02 | 胃腫瘍様病変
 昨秋、同じ週に2件、胃のポリペクトミー標本に関する同様の相談が別施設からありました。元の診断は過形成性ポリープで、誤りではないのですが、「何か多彩な像なので、ちょっと...」ということです。組織診断名としては"Hamartomatous Inverted Polyp"が良いのではないでしょうかと返答しました。そのうちの1例を提示します。この言葉での検索で、きれいな症例報告にもヒットします。
 病変の成り立ちとしては、文字通り過誤腫であるのか、あるいは多くの粘膜下異所性胃粘膜と同じく後天的な機序が考えられると思います。
 まずはルーペ像からクリックして下さい。
 
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3 コメント

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診断名 (Dr Currry)
2009-01-05 20:02:01
今年もよろしくね。

いわゆる、そのような病変で良いと思いが、hamartomatous polypでひとつの名称として成り立つので、それに就職語としてinvertedを付けて、Inverted hamartomatous polypが良いのではないかと思います。
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過誤腫 (ドクトル・クッシー)
2009-01-06 00:39:07
本年もどうぞよろしく。
仕事始めの日に早速のコメントありがとうございます。
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Unknown (ドクトル・クッシー)
2009-02-19 18:39:21
2月度の早期胃癌研究会で、同じような症例で巨大に発育したものが呈示されていましたね。やはり胃の上部発生です。
Dr. Harleyが追加コメントされていました。会場で、言い損ねましたが、前回のポリペクトミー標本をみるとH. pylori陽性で、比較的強い慢性活動性胃炎がありましたよ。
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