柿と persimmon

2004-11-02 10:58:14 | Weblog


今柿が一番美味しい季節のようで、どの柿を食べても美味しいですね。私は山形県庄内地方の生まれなので、庄内種無し柿と称する品種が日本で一番美味しいと身びいきで思ってますが、今ごろだと必ずしもそんなことは言えないようです。どの柿もそれなりに美味い。

ところで英語でpersimmon(アクセントはsiにあり)と言う単語があります。一方でkakiも外来語として英語化しています。これは何だろうと思って調べてみました。
その前に柿はてっきり日本原産とばかり思っていたのですが、そうも言えるけれどもそうは言えない、と言う奇妙なことが分ってきました。、どうも中国原産、というのが一番現実的のようなのです。
さていかにも英語らしい英語であるpersimmonですが、これはカルフォルニアだったかの原産で実は固くて渋い小型のものだそうです。persimmonの語源はアメリカインデアン語で、元々「乾燥した果物」という意味なんだそうです。これが日本の柿と全く関係ないのかというとどうもそこら辺が曖昧で怪しい。分りません。あるいは中国からヨーロッパを経て地球を一周してアメリカに根付いたものなのかもしれません。(ここら辺については、下の2つの資料を比較検討してみてください)
このpersimmonなるものを何とかして手に入れることはできないものでしょうか?「さわす」という技術がアメリカに無いためにpersimmonはkakiにとって代わられたのではないでしょうか?どうもpersimmonという果物があまり人気が無い理由を何とかして知りたいですね。

資料 1
資料 2


wear, be in などのこと

2004-11-02 10:25:10 | 英語


英語の動詞には個性溢れる語が多い。私はその中でも面白いと思ってる動詞は、たとえば share とか wear ですね。

この wear という動詞はメチャ面白いですね。辞書(ロングマン)によれば、"to have something such as clothes, shoes, or jewellry on your body とあります。要するに、シートベルトでも眼鏡でもクツでも勲章でも帽子でもコンタクトレンズでも何でも、本来人体の一部ではないものを身体に「装着する」、というニュアンスの語のようです、じゃあ、心臓のペースメーカーなどはどうなんでしょうか?artificial leg(義足)とかaritificial tooth(入れ歯)なんかはどうなんだろう?辞書で検索してもwearとの連結が出てこないのです。

「身につけている」状態を表すにはもう一つhave~on があります。ほとんどwearと同意です。ただしwearと違って受け身にはできません。

さて、「身に着けている」状態を表すにはさらにもう一つ、(be) in ~ という表現があります。これも表面的な意味はwearと殆んど同じです。同じですが、ニュアンスはwearやhave~onとはちょっと違うのではないか、とnon-native の私などは思ってしまいます。
wear と have ~on は、まず肉体があって、肉体の表面(?)に「異物」をくっつける、というニュアンスだろうと思いますが、be in ~ は、まず「異物」があって、その中に肉体が入りこむ、というニュアンスなんでしょうか???
日本人の感覚で考えてはいけないのですが、たとえば in a red cap とか He was in slippers. などとも言います。「帽子の中にスッポリ入る」とか「スリッパの中に肉体が入っていた」などはなかなかなじむことができません。be in a medal に至っては何をか言わんやですね。
wear とは違って、日本語には無い感覚の表現です。他のヨーロッパの言語、ドイツ語やフランス語でもこんな表現をするのかどうか知りませんが、もしするのだとしたら、これは汎ヨーロッパ的な感覚に違いないだろうと思う・・・最初にモノありき、そして人間はその「中」に入っている・・モノの大小は関係ない、というのでしょう?

これについてはもう少し別に考えたいと思います。さて、たとえば白い帽子をかぶっている紳士、という表現は、a gentleman wearing a white hat, a gentleman with a white hat on, a gentleman in a white hat のうちどれがベストなんでしょうね?ある表現の使用頻度ということになると non-native は無力ですね。きっとどれでもいいのでしょうが・・・。

なお wear は「~を装着している」という「状態」を主に表しますから He was wearing the shoes. が誤りか、というとそうでもない。「~を装着する」という動作をも表します。しかしこのような場合はput on が普通であることはもちろんのことで、He was wearing ~は自分では使わないほうがいいのかもしれません。

いずれ機会があったら share もぜひ取り上げてみたいですね。面白い語ですよ。