日本人の体質

2007-06-26 15:45:50 | Weblog
連日のように北海道のある食肉加工販売業者の不正加工問題をめぐって社長バッシングが報道されている。しかし、バッシングが激しくなればなるほど違和感を感じるのは私だけなの
だろうか?不正はこのミートホープには限らないのではないか、という疑問があるからだ。先日は不二屋が問題になったし、過去に遡れば雪印のケースもある。食品加工業に限って言ってもこういう体たらくだ。

建築強度偽装問題は記憶に新しいし、その関係者の鉄面皮な態度も我々を驚かせた。
社会保険庁の仕事の杜撰さも驚くべきものだ。これは「不正」とはちょっと違う
けれども、隙さえあればいい加減な仕事をする体質は共通している。
さらには、ジェットコースター、プール、その他人命に関る仕事の業界での検査の杜撰さもひどいものだ。「金になりそうもないことはやらない」という精神はここでも健在であり徹底している。

「隙さえあれば不正をしてやろう」「隙さえあれば仕事をサボってやろう」という態度が現代日本人の共通の体質になりつつある、という印象を受ける。共通の体質なのだから私もそういう体質なのだろうし、あなたもそういう体質なのだろう。だから、ミートホープの社長を責めるのは、取りも直さず私自身、またはあなた自身を責めることに通じる。社長バッシングをテレビで見て感じる違和感は、どうやらこのことのようだ。