戦場?

2008-07-23 20:15:52 | Weblog
人を刺し殺す事件が続けて起っております。
たぶん、「恐ろしさ」だけをとれば女子中学生による父親殺人事件の方が恐ろしい。現在までマスコミの伝えることを鵜呑みにして語るならば、この女の子と父親との関係はごく普通だったらしく、殺人に至る理由が全く理解できません。しかも殺人は家族という「内側」から起りました。これでは身の守りようがありません。黙って殺されるしかないでしょう。
八王子の書店の場合は、殺人は外側からきました。フイをつかれたわけで、身を守る困難さは同じだったでしょう。
犯人は我々の外側にも内側にも居て、機会を窺っているかもしれない、ということです。比ゆ的に言えば、我々は今や戦場の中に住んでいる、と言えるのかもしれません。

陳腐

2008-07-23 08:08:58 | Weblog
また無差別殺傷事件が起きてしまいました。八王子。
しかし、犠牲者にはまことにお気の毒ですが、事件そのものは「陳腐」という感じが否めません。今さら、ということです。その点だけとると、秋葉原の事件には多少なりとも「独創性」がありました。

文化包丁

2008-07-23 08:00:57 | Weblog
八王子の書店の犯行では凶器に「文化包丁」が使われたそうです。ずっと以前の話ですが、「文化」という語は他の語句の前に付くとロクでもない意味になるのに対して他の語句の後に付くと良い意味になる、と言った評論家が居たとか・・・。
文化包丁、とは肉でも野菜でも切ることができる「万能包丁」という意味のようです。「文化包丁」という名称がどこでいつごろ始まったのか、は調べても今のところ分りませんが、要するに何でも切れる便利さが「文化的」と感じられたのではないでしょうか。
他に「文化住宅」というのもありますね。関西で通用する語句で、今なら貧者を対象とする集合住宅みたいなものを指すようです。そういう形の住宅が出現したのはかなり昔のようで、当時はそういう形の住宅が珍しく「文化的」なもの、と感じられたのかもしれません。
凶器を取り締まっても、人を殺す道具にはこと欠かない、ということです。

秋葉原の殺傷事件から

2008-07-20 20:23:35 | Weblog
あの事件からもう1ケ月経ちました。亡くなった方々はお気の毒でなりませんが、この事件の場合、必ずしも「犬死に」ではなかったように思います。というのはあの事件を契機として派遣労働というもののありかたに多少なりとも影響を与えておりますから。派遣労働、は歴史上でも例のない非人間的な雇用形態です。企業の奴隷ですが、考え方によっては奴隷よりも悲惨、非道な雇用であることは間違いなさそうです。
今回の事件によって派遣労働について真面目に考える人が多少でも増えるなら、犠牲者の方々ももって瞑すべし、です。

梅雨明け

2008-07-20 20:21:05 | Weblog
ここ福島でも昨日だったか梅雨が明けました。少し早すぎるような気もしますが、これはこれでいいのでしょう。それにしても昨日は恐ろしく暑い日でした。Maxは33℃だったそうですが、一日中軽い熱中症にやられている感じでエアコンのお世話になりました。夏山登山には最高の数日ですね。現在は交通事故で膝を傷めてしまい、登山などとてもできません。残念ながら。

若者語2 「インディーズ」

2008-07-20 09:31:23 | Weblog
「インディーズ」という語もシニアにとっては難しい。元々はCDリリースの形態について言う語句のようです。要するに「自主制作盤」のことです。これに対して、CD作製会社がリリースする盤は「メジャー」と呼ばれます。今では「インディーズ」盤はリリースされるCDの1割を占めているそうです。
「インディーズ」の起こりは英語のindependenceなんだそうで、私がある本で読んだ限りでは、「自主制作盤」から意味が拡大して、「権力から独立している小さな組織」みたいなニュアンスで使われているようです。「インディーズ系の人々もその集会に参加していた」などと使われておりました。
このように意味が拡大すると、比喩が働いて、まず必ずその語には独特の価値が纏わりつくわけですが、私個人的にはインディーズについては、かなり便利な語句だな、と感じております。でも、「メジャー」と「マイナー」でもよさそうな気もします。

メンヘラー、とは?

2008-07-19 14:42:38 | Weblog
少々若者語を習っております。今日は「メンヘル」と「メンヘラー」という難語に出会いました。検索してみると、「メンヘル」は「メンタルヘルス」の略であるということです。要するに心身症的症状をトータルに包括する用語のようです。「メンヘラー」とはそういう症状に罹っている人、そういう症状を持っている人、を指す語なんだそうです。mental healthという元の英語の中立的なニュアンスを考えると、ちょっと使い方が間違っているようですが、でも語のセンスはなかなか良いように思います。それに加えて、当然ながら、「心身症」などという無機的な語と違って、ある種の価値基準を持っているわけなので、この語を知らないと会話が成立しないということになります。コワイ語です。