病気の表現にはhaveが多い

2004-11-08 17:35:41 | 英語
病気、というとhaveときますね。「今私の体の状態は~です」という表現の多くはhaveで済むようです。いわく、
have a fever(熱がある)、have flu(インフルエンザにかかっている)、have a toothache(歯が痛い)、have a pain in the stomach(腹が痛む)・・・・。
have にはsuffer fromの意味がありますから多いわけですね。

ただ、日本語の「持つ」が気になります。どうも日本語の「持つ」は、自分にとってプラス価値のものを「持つ」場合に使うことが多いでしょう。「お金持ち」「時間持ち」「彼車持ってるよ」等々。もっとも「癇癪持ち」「病気持ち」もありますね。でもこれはどうも「病気を所有している」という感じではないように思います。「癇癪や病気が頻繁で永続的な状態」を表すのではないでしょうか?つまり、癇癪や病気にしっかりと取り付かれている、という感じです。

英語のhave は考えると面白い動詞で、所有する物が有り難いものであろうとロクでもないものであろうと、一切関係ないようです。大変クールな動詞?

あとついでですから病気表現で面白いのは、日本語の病気表現には「主体性」がありませんね。たとえば、「歯が痛い」などと言う。「私は歯痛を持つ」という主体性が感じられません。だから病気に負ける。「熱がある」なんて他人事みたいに言う。「病気には勝てない」ということなのでしょうか?病気だけは英語にならって、「熱を持つ」「歯痛を持つ」という表現を流行らせて、もっと病気に対して立ち向かう姿勢を養ったらどうでしょうか?
またバカなことを書いてしまいました。

奇をてらうわずかな才気

2004-11-08 14:37:55 | Weblog
当を得たわずかな才気のほうが、奇をてらう豊かな才気よりも、長い間には人をうんざりさせることが少ない。
                  ラシュフーコー 箴言集

当を得た豊かな才気は砂浜の砂金よりも少なく、奇をてらうわずかな才気はいたるところに満ち溢れている。
                  gangwolf

*今の日本の文化状況は「当を得たわずかな才気」と「奇をてらう豊かな才気」と「当を得た豊かな才気」、それに「奇をてらうわずかな才気」に四分されているようです。その中でも「当を得た豊かな才気」はほんの僅かながら各ジャンルにいらっしゃるものと見え、この方々が日本文化そのものを支えてくれているようです。こういう方はなかなか人の目には触れませんね。

さて最後に、奇をてらうわずかな才気」ならばゾロゾロ数えきれないほどおります。テレビに顔を見せる人たちのほとんどはこの最後のカテゴリーに分類されるのだろうと思われます。これらの人々は、他人をうんざりさせるのを通り越して実害を与えております。