風評被害 at Fukushima

2011-03-31 20:56:32 | Weblog
昨年収穫した福島県産の米が、(おそらくは福島県産だ、という理由で)返品されたという事件があった。こういう事件は他にも多発しているらしい。

今日の福島市の状況

2011-03-31 16:43:46 | Weblog
原発処理は一進一退です。
最新(午後4時)の環境放射能値は次のようです。福島市は2.49、郡山市は2.28、白河市は0.69、会津若松市は0.23、南相馬市は0.98、いわき市平は0.66、飯舘村は7.55。
飯舘村が最高で福島市が2番目に高くなっておりますが、福島市の値の高さの理由などについては依然として何の情報もありません。また、福島市の水道水のベクレルについても情報がありません。ただ、スーパーなどでは水の売れ行きが好調のようです。素人の判断が正しいのでしょうね。

昨日知人からガソリン販売についての情報があり、今日は8時半から並びました。約1時間半待って無事満タン給油にこぎつけましたが、ほとんど1ケ月ぶりの給油でした。郡山以南の東北本線の復旧は4月中旬の見込みで、それまでは営業中のスタンドには長蛇の列が続きそうです。仙台もガソリン不足のようです。山形新幹線は今日福島と新庄の間が復旧しましたが乗客は少なかったとか。いずれにせよ、福島と東京の間の鉄道が全線復旧しないと南東北の経済活動は始まらないでしょう。

白梅の輝きが目にまぶしい。

福島市の食料事情

2011-03-30 16:36:43 | Weblog
スーパーなどで見る限り、食料の物流は先週から今週にわたってかなり改善されてきたようです。震災から数日の間は、スーパーは開いている、というだけで、基本となる食料は殆ど手に入りませんでした。特に米がない、というのは強烈でした。文字通り餓死するしかないか???
そうはなりませんでした。米はそれから1週間くらいでどこからか入ってきて店頭に積み上げられました。パンは並べば入手できました。

無いのはまず牛乳、ヨーグルトなどの酪農製品、それに納豆でした。特にヨーグルトは早朝から並ばないと入手できない、という有様でした。
その後物流が盛り返し、今では牛乳と納豆については、店を選べばお昼頃行っても置いてあります。ただし、「お一人様1点だけに願います」という注文がつきます。
一時ミネラルウオーターにも人が殺到しましたが、今ではかなりの量が手に入ります。野菜、魚、肉、なども十分置いてあります。ただし野菜については買う人の心理も微妙で、なるべく東北以外の遠方の野菜を買うようです。「宮城県産」など福島県よりも北のものであれば売れるようですが、多くの人は「熊本産」などを好むのではないでしょうか。問題になるのはコマツナとかミズナなどの葉菜ですね。これらは食べないのがベストなのでしょうが、そうも行きません。放射能も薬だ、と自分に言い聞かせて食べることになります。
ベクレル、などという数値を示されても、それが何を意味するのかは分かりません。これは困りますね。

福島市をとりまく状況

2011-03-30 16:04:41 | Weblog
自動車用の道路関係はかなり復興してきました。
東北自動車道は全線開通し、常磐自動車道もほぼ全線使えるようになりました。
災害のひどかった三陸方面の道路の修復も進み、仙台周辺の細かい高速道路も開通しているようです。

問題はガソリンです。ここ福島県にはガソリンがない。福島市内には40店くらいのガソリンスタンドがありますが、今朝私が自転車で回って見た限りでは開いているのは3軒に1軒程度で、開いている店舗には見渡す限りずーっと給油待ちの車が並んでおりました。午前2時から並んだ、という話や、給油待ちの車の中で練炭を炊いて中毒死したという事件がつい先日ありました。
同じ東北でも青森県などでは給油で並ぶ必要はなくなったそうです。また隣の山形県でもかなり余裕が出てきたように聞いております。福島市でなぜこんなにガソリンが入手し難いのか?
ひょっとしたら、ガソリン流通業者の間に「福島だけは行きたくない」という風評が根強いせいかもしれません。しかしたぶん一番の原因は福島市にガソリンを運ぶ貨車が未だ開通してない、ということではないかと思います。つまり郡山から東京までの東北本線が未開通なんですね。先日東京から新潟を廻って磐越西線で郡山まで運ぶガソリン貨車が開通しましたが、やはり東京からの直通でないと足りないのでしょう。

したがって、ここ福島市では自転車がベストです。胸いっぱい放射能を吸いながらペダルを漕ぐのは爽快ですね。
新幹線も止まっております。福島から新庄までの山形新幹線は明日開通するそうですが、肝心の福島から那須塩原までは不通のままで、開通はなにやら4月中旬とか下旬とか言ってます。高速バスはかなりの数走っておりますが、やはり大量の人間の移動は新幹線が不可欠ですね。

今日散歩の途中でふと見るとレンギョウが咲き出している家がありました。桜の開花ももう10日くらいのようです。一年でもっとも華やかな季節がいよいよ放射能の霧の中で始まります。最近有名になった花見山の花々もそろそろ動き出すことでしょう。でも、今年はあくまでも「放射能の霧の中で」ですね。それに加えて福島県だけで1万人を超す死者たちへ想いを馳せると、花見で浮かれる春ではありません。

福島市の現状

2011-03-30 15:40:36 | Weblog
福島市の最新の環境放射能は2.84マイクロシーベルトです。郡山は2.38、白川は0.80、
会津若松は0.29、県内で最も高いのは飯舘村の8.15です。一方、放射能が怖くてだれも行きたがらない、といういわき市(平)では0.64、屋内退避の圏内にある南相馬市が0.96です。以上の数値は刻々変わりますが、互いの数値関係はほぼ一定しております。

つまり、どういうわけか福島市は飯舘村に次いで県内では最も放射能が高い傾向がずっと続いております。数値だけとれば、福島市はとっくに屋内退避の場所なのに、なぜかそのような声は全く聞こえてきません。それに対して、皆さんに嫌われるいわき市や南相馬氏は福島市よりもずっと放射能が低いのですね。風向きや地形などの複雑な理由があるのでしょうが、これは理解困難な状況です。

私はここ福島市は自宅退避の場所である、と認識しておりますが、実際に生活していると戸外に全く出ないわけには行きません。ずっと室内にこもれば気分が腐ります。
そこで朝方1時間は近所を散歩することにしております。装備は厚めでコートを羽織り、帽子をかぶってマスクをしっかりとしてメガネもかけます。散歩が終ると自転車で(ガソリンがないので)近所のスーパーに買出しに出かけます。ま、これで命を繋ぐのには十分ですね。