天然鮎をこがしてしまった

大雨が来なくて良かったと思ったら蕎麦の会に行くのを忘れてしまった事に気がついた。
どんどん能力が低下して先々どうなるのだろうか。
牛肉を三百キロ仕入れて、貸し冷凍庫に入れた。
ついでに魚市場に顔を出したらイカが売れ残ったので助けてといわれて買ってしまった。
昼定食は夏野菜とイカの天ぷら、イカの刺身付き。
この前まで人通りが寂しくなってたのに、早い盆休みか夏休みなのだろうか、家族ずれが目立つ。
静岡、群馬、練馬、品川、・・・地元は少ない。
県外車が来ない普通の月はどうなるのだろうかなど考えながらそばを打ちなおしていると、腰越さんが鮎の催促に来た。
すっかり忘れて焼き干になっていた。
慌てて焼いたがお客さんは待てないと言われてしまった。
平謝りしたら、ざる蕎麦の天ぷらに鮎がついていて食べたから良いよと言ってくれた。
気が抜けて次もこがしてしまった。
帰省した人と一緒に地元の人が来るケースも目立つ。
しげちゃんがお昼に海に行くのかと電話してきた。
当然と答えて出かけた。
少し青空の見える道を急いだ。
民、民、ゼミが鳴いている。
政治家よ、民、民、ゼミを泣かすな。
とあほな事をしげちゃんに聞こえないように呟きながらいつものコース。
アリナミンⅤを飲んで二日考えたハマグリ方程式を試した。
夕日が沈む頃には方程式の答えどおりたっぷりのハマグリが網に詰まった。
二人でこんな生活をしていて良いのかねと言いながら戻った。
明日はお盆前の休業になる。
ところが板長が蕎麦のお客を受けてしまった。
方程式を試しに行くのが短くなってしまう。
後はよろしくと全員休んでしまう。



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ドライスズメバチは美味かった只副作用が

一昨日キンちゃんが新物と小瓶を持ってきた。
見るとスズメバチの幼虫や成虫が乾燥されて詰まっていた。
一匹味見したら塩味のスナック菓子のような食感と味がした。
もったいないから後でと思ってたが、昨日十数個まとめて食べてしまった。
そして時間が過ぎて遅いお昼を食べて横になったら体が発熱するような感じがしてきた。
マキ婆的表現ではホツネツである。
あんなに疲れていたのに疲れが薄らぎ気力が湧いてきた。
明日は四時おきで海にハマグリの仕入れと考え始めた。
ガソリンが無いことに気付き小出までいれに行った。
１２１円レギュラーを入れたが、川口の１３０円と行き来して使ったガソリンで同じになってしまった。
これだったら市場の行き帰りに入れても代わらないのにと。
なんと夜中も雨。
当然朝から雨で海行きは中止した。
代わりに市場で鯵と南蛮海老、鯛、アナゴ、中とろマグロを買った。
昼定食はアジのフライにアジのたたき付き。


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今日の小付け

霧が立ち込めている外を見た。
前の予報では確か日曜日はお日様が出ていたのにと眠い頭で思った。
日報を見ると小さな雨マークがあった。
冷夏で売り上げが落ち、この日曜日は回復の第一日になると目一杯期待してたのだが。
あまり暑くないと蕎麦よりラーメンが出る、それスープを多めにとった。
そこへマキ婆がよっこらしょと、野菜を背負ってきた。
キュウリにナス今年の枝豆は絶品湯上り娘。
上気した桃色の肌を想像してしまうがやっぱり緑。
定食や蕎麦の付け合せにキュウリは酢の物にし、漬物にもする。
茄子はシンプルにカグラナンバンと一緒になすイタメ。


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山の秋

雨が昼まで残り天気予報はその日にならなければ決まらない状態。
今年は暑さがきびしくなるといったのに大はずれ。
この前ナラタケモドキが出たと教えてくれた北村君がやってきて見せてくれたのがタマゴ茸だった。
傘の深い赤の色はとても上品。
いつもは八月の終わりにち茸と一緒に採れるのにもう出合えた。
穏やかな味でバター焼きなどにするとおいしい。
農天市場に行ってズッキーニーとミヨウガとトマトを買って田川の野菜売り場でイモの手と完熟トマトを買ってきた。
母の夕飯に少し使う。
肉や卵や刺身が御馳走だと喜んでいたが続くと文句たらたら裏のほうで言っているらしい。
今日は野菜を料理する。



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海の秋

北の国ではもう鮭が取れ始めたのか生の筋子が市場に一個だけ来た。
初物だが誰も買わないので自分で買い、味噌に高千代の酒粕と味醂を入れて漬け込んだ。
青柚子を載せて提供する。
もう少しで岩ガキも駄目になる。
お盆すぎれば皆産卵するのだろうから。
群馬の女の子がハマグリラーメンをむさぼるように食べていた。
いつまで有るのだろうか絶滅危惧種ハマグリ。


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もう秋

晴れると思ってたら大雨の警報が出ていた。
パソコンの調子が悪く中々ブログが書けないけど、突然調子よくなったりしたからこぼしながらはじめると板長が覗き込み、もう買え替えたらと言うけど、日本の経済と同じで、どこにその財源があると言った。
雨の中外を見渡すと錯覚かと思うほど驚いた。
ススキの穂が出ていたのだった。
稲の穂が出てきたから同じイネ科なのかーと納得したり、灼熱の夏は幻になってしまったと沈んでいる。
今日から予約が始まりやっと現実に戻った。
何をしたらいいのかまだ悩んでいる。
やることが一杯有るのにまだボートして雨が伝わるプルーンのムラサキのみを見つめながら。
市場の帰りに日に焼けたクレソンを摘んできた。

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突然の夏休み

板長と女将が休み、水曜日が休みの板長がついでに木曜日も有給で休むと言った。
二人ではやれないので突然休みにした。
四日完続けて日本海に仕入れに行った。
娘と妻への家庭サービスもあった。
しげちゃんと娘と三人で半日海に浸かっていた。
天然ハマグリがたっぷり、日に焼けて体中がひりひり。

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天ざる蕎麦の看板を作る

月末に立て看板を作った。
毎年子鮎のてんぷらを出しているが売り切れなくて翌年に持ち越して最後はマリネ
になってしまったりしてた。
マリネにしてしまうとワカサギとなんら代わらないで勿体無いと思っていた。
それならばいっそ天ざる蕎麦につけて魅力アップを図ろうと考えた。
一日からやってみたら１つも天ざるが出なかった。
敗因は何故かと考えたらポップの書き方が悪かったのと、地鮎に自分ほど思い入れが無いのだろうと結論付けた。
陽気も悪かったのかもしれない。
ところが月曜日になると天ざると鮎の塩焼きが一杯出て、昨日までのお客さんはどこと思うほどであった。
今日は簡単な予約しかなかったので、市場の帰りに海に直行した。
昨日岩ガキが獲れなかったので、今日も駄目だろうと思ったが、もしうまく行くかもと採らぬタヌキの皮算用で行った。
やはり皮算用は大当たり。
にごっていて駄目だった。
ハマグリの場所に行き、広井さんに合流した。
道具が無いなら足で探せというアドバイスででやってみたら、案外簡単に取れた。
夢中になってやって４０個ぐらい獲った。
これに味を占め明日はしげちゃんと行く。


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ウバユリの花の天ぷら

夕方来たお客さん達を振り払って、湯之谷のいつもの美濃屋に行ってきた。
話が盛り上がり、朝海に行く事になった。
　出来れば行きたくないよう気分。
挙句の果てに夜中に地震が来た。
三回の地震は二回しか判らなかった。
時間だしどうしょうかと横になって考えてると、しげちゃんから電話。
積極的で海に行く事に。
カキをたっぷりとろうとしたが川の濁流が海に広がり視界が悪くて潜る事が出来なかった。
とうとうドライブになってしまった。
麦麦ベイクによりパンを買い、山越えの道を進むとウバユリの花が咲いていた。
球根は食べるので、花も食べれるかと思い天ぷらにしたが最後に苦味が残りあきらめてしまった。
大きな花と数が多いので有望と考えたのだが残念であった。
大阪より姪の娘がやってきた。
ずいぶん大人になっていた。
週末と月末が重なって何もやってあげられなかった。
今日も長岡の花火があり、蕎麦が一杯出た。
ざる蕎麦に小鮎の天ぷらをつけるとポップを出したら昨日はゼロで今日はかなり出た。
日曜日の人達より今日の人達はリッチなのだろう。


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プルーンの実が色づき始めた

昨日は雷がなり、上流にまとまった雨が降ったらしく川が増水していた。
こちらの方はたいした雨じゃないと思ったのに。
投網に行った人が鮎を持ち込んできた。
昨日は駄目だったが今日は少し取れたと。
そして妹が皇太市にピザとおにぎりを出すように言ってきた。
市場に行かなくていいので海にカキを採りに行こうかと思ったりしたものだが、やはり日曜日であるから無理かととも考えた。
日本海の蛤ももって行くことにして、大きなのを五個と後中くらいサイズ五十個を持って行った。
大きなのは三百五十円、他は百五十円。
貴重なのだから全然売れなくていいのだからねと念を押したのに、売れないから亭主がバーベキューで食べようと炭を熾してる間に完売してしまいもう少し食べるのを頂戴と言ってきた。
知り合いに値引きして売ったら、見ていた人も買っていってしまったと、良く考えたら市に来る人はほとんど知り合いだったねと変な報告。
渋る広井さんにやっと頼んで採ってもらったのに。
今日は長岡祭りで花火の上がる日曜日。
去年は一杯お客さんが来たからと張り切ったら、その割りでもなかった。
手打ちうどんの手抜き風を作って皆で食べた。
森山さん美味しかったと聞くと、うーんとまずいの合図を送ってきた。
やはり手を抜いたらいけないねと思った。
うどんを食べながら小雨のぱらつく外を見ていたら、プルーンの実が少し紫掛かって来た。
夏が無いうちに秋になってしまったのだろうか。


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