久しぶりにまとまった雨

昨日の夜小雨だったが寝るころにはしっかりした雨になった。
乾いた大地が潤って行く感じがして何となく心も穏やかになってきた。
良く眠れると思っていたが、親方の祝いに出かけるので仕込みと仕入れが気になって早く起きてしまった。
ノドグロを頼んであったが、まだ白身の魚が必要で市場の品を見て決めようとしていたのだ。
早く行かなければいいのを抑えられないとの思いが目覚めを早くしたのだった。
雨が止んでいると思ったが外に出ると霧雨が降っていた。
かなり早めに着いたのにもうかなりの人がいてノドグロも用意されていた。
鯛とヒラメと味噌汁用に蜆と帆立貝の稚貝を買い甘えびも買った。
まだそこでは足りないのがあって急いで帰り始めた。
西の空は青空が見えて霧雨も上がり山肌には霧が沸き空に上っていくのが見える。
にしの方の一列に並んだ雲はきっと前線の境なのだろう。
このしめりではなざかりのすすきもとじて毛のぬけた細い筆のようになっている。
ぬれた銀杏が少し黄色がかり、大きな高い木は一際目立っている。

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