八海山大吟醸を飲みに

昨日は薪積の後、近くの駅から電車に乗って五日町に向かった。
高校生がほとんどでにぎやかだったが丁度覆われていた雲が切れて、秋の夕日が東のほうを射した。
崩れて山肌が露出したところはエアーズロックが朝日に輝いているような色に染まり、山の肌も夕日に染まりなんともいえない緑になっている。
横からの夕日は電車の中を通り高校生達の若さをもっとオレンジに照らしている。
五日町についたら雲の速度より早く進んだから又曇り空になり越後三山はもう夜の色の中にいた。
少し憂鬱な気分が広がり始めてホームを歩き出したとき、突然の駅員の叫び。
線路越しに車掌さんもう二人乗ります待ってくださいと言っていた。
ローカル線の強み、階段を植木鉢を持ったお婆ちゃんと孫娘がゆっくり降りてきた。
乗り込むまで注意していたのだと思った瞬間、気分がウルウルしてきた。
五日町駅は善い駅だと思った。
この前もタクシーを呼び寄せてくれたり。
今日は会長の手料理。
越後の名門の庄屋の生まれ。
料理は本人が否定してるけど旦那様のごっつお。〈御馳走）
魚沼巾着ナスの揚煮、カキのもとのお浸し、サンマのしめた物をさらに焼いて野菜を刻み、一緒に酢の物にしてあった。
角煮とジャガイモの煮物荒挽きコショウで、
大きな大根とサトイモ椎茸などが入った煮物椀。
胡桃豆腐は餡を張った上に生山葵を添えて。
かんぱちの漬にいかとおろしと青じそのみを茹でて入れて山掛け。
焼き物はギンダラに舞茸。
天然舞茸の汁。
枝豆。
むかごの揚げ物。
新米と酒蔵の味噌漬け。
門外不出の大吟醸。
あまり酔って携帯を忘れてしまった。

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