風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

11月12日月曜日

2007年11月12日 | 仕事場
今日はいい天気です。

昨日は、日本画教室の講師→買い物→帰宅・遅い昼食・休憩→買い物→夕食→テレビ→少し仕事、という経過。
日本画教室の講師以外の仕事は、買ってきた筆の使い勝手を試しただけ。
いろいろあって、昨日は少し疲れました。

昨日・一昨日とは打って変わって今日はいい天気です。
朝一番で洗濯を済ませてから仕事です。
晴天で良いことは、画面の乾きが早いこと。
悪いことは、午前中に直射日光が入ること。


本日の仕事場の一隅。


現在制作中の10点の内の一部です。
たまにはこんな具合に仕事場の様子を掲載します。
ただし、都合の悪いものはお見せできませんので検閲の上です。
こうして仕事場を晒すことは恥を晒すようなものなのですが
次に掲載する時に作品の進行状況が全く変わっていない…なんてことがないように
怠け者の自分に鞭打つためでもあるのです。

奥に立てかけた2点の内、右側はイタリアの教会で20号です。
これで6割程の完成度でしょうか。
しかし、一日かけて手を入れても5~4割まで下がってしまうこともあり
チョコチョコッと描き足しただけで一気に8~9割まで上がることもあります。
絵は作者の予想を超えたところで出来上がるのです。
絵とは不思議なものです。

左の人物は10号で、まだ鉛筆による下描きの途中です。
描き始めてから3ヶ月ほど経っているというのに、まだこんな状態です。
私の人物画第2作目です。

人物の手前にある小さな絵は、イタリアの街の路地を描いたもので4号です。
これは最近仕上がったばかりで落款も入っています。

手前の寝かせてある絵は、安曇野の田園風景で8号です。
これはすでに額縁に入れるためのパネルに貼り込んであります。
それでもまだ気に入らないところがあって手を入れ続けています。



我が有能なるアシスタント。

我が家の扇風機は、これで何台目でしょうか。
絵を乾かすプロフェッショナルです。
水を大量に使う私のために、季節を問わず働いてもらっています。
一日中回りっぱなしなんてこともしばしばです。
それによって部屋の空気が淀まないのが利点。
冬場は私に風が当たらないように気をつけないと風邪をひいてしまいます。
今年もすでに二度ほど風邪をひきかけています。

こうして改めて眺めてみると、結構可愛らしく見えたりします。
頭が大きい、子供のようなプロポーションです。
私には大切なアシスタントなのですが、徹底的に無口なヤツです。
もし扇風機が喋ったら、風に声が撹乱されて騒々しく聞き取りにくい言葉になるんでしょうね。
それなら今まで通り無口な方がいいか。
これからも頑張ってね。

ずっと昼間一人きりでの仕事を続けていると、精神に変調をきたすのでしょうか。
もし万が一扇風機とお話しするようになったら、すぐに病院に行ってきます。

-------------- Ichiro Futatsugi.■



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2 コメント

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Unknown (kuniko)
2007-11-14 22:52:20
私は毎日パソコンでの作業が終わると、HP見たり、娘のブログ、もちろん二木さんのブログにもおじゃましています、ブログでその人の事、どんな生活しているか少し見えますので、とてもおもしろいです、扇風機と話している二木さんも有りかも!わたくしなんか自分にご苦労さんとか大変ですね!なんて話します。
返信する
ありがとうございます (二木一郎)
2007-11-15 08:12:50
kunikoさん、ご覧いただきありがとうございます。
一人きりの仕事は気楽でもありますが、時々息が詰まるように感じることがあります。
どうも人間というものは、どのような環境にいても、現状に満足できない部分があるようです。
私のモットーは、”吾唯知足”のはずなのですが…
返信する

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