◆ 小下図 スペッロの門 4号大 ( 30 × 22 cm )
イタリア中部ウンブリア州スペッロの正面玄関と言えるコンソラーレ門です。
2021年12月に一度描いていますが、納得がいかずに描き直しました。
この門のことは、2021年12月5日の記事 を参照してください。
ドローイングペンでの描き起こし。
前回とほぼ同じ構図ですが、下端を少し切りましたので
3体の彫像が前回よりやや下がっています。
ガッシュで彩色。
この門で最も印象的だったのは、3体の彫像です。
前作では、それを目立たせるために白さを強調し、周囲の漆喰壁を暗く落としたのですが
後から振り返ってみると短絡的に過ぎました。
今回は、その反省を基にして描いています。
漆喰壁は実際より赤くしましたが、明るくし、彩度を上げています。
門の向こうに見える空は、前回は最初から青空と決めていました。
これが全体のバランスを崩した一因であるように思え
今回は、ギリギリまで色を決めずに様子を見て
最終的に、赤味がかったグレーをごく薄く乗せているだけにしています。
一通り描き終えてから気になったのは、左の彫像の周囲にある石組みです。
16世紀の修理で彫像を取り付ける際に積み直されたもののようで
下半分の古代ローマの石組みより石が小さく、規則的に積み過ぎています。
これは本画では古代ローマのものに似せて直そうと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本日のおまけ
YouTube より『神秘「動く木のアート」に魅了された男 | WIRED.jp』を。
動く彫刻というと
その創始者といわれるアレクサンダー・カルダー ( 1898 - 1976 ) を思い浮かべます。
その後も多くの作家が動く彫刻を制作していると思いますが
この動画で紹介されている現代作家デビッド・C・ロイもその一人。
デザイン・設計はPCで行うそうですが、実物の制作はアナログに徹していて
動力は機械仕掛けで、電子機器は使っていないとのこと。
因みに、私もイメージ・原案はPCで作ることが多く
本画は完全な手作業ですので、なんとなく親近感を覚えます。
------------- Ichiro Futatsugi.■
イタリア中部ウンブリア州スペッロの正面玄関と言えるコンソラーレ門です。
2021年12月に一度描いていますが、納得がいかずに描き直しました。
この門のことは、2021年12月5日の記事 を参照してください。
ドローイングペンでの描き起こし。
前回とほぼ同じ構図ですが、下端を少し切りましたので
3体の彫像が前回よりやや下がっています。
ガッシュで彩色。
この門で最も印象的だったのは、3体の彫像です。
前作では、それを目立たせるために白さを強調し、周囲の漆喰壁を暗く落としたのですが
後から振り返ってみると短絡的に過ぎました。
今回は、その反省を基にして描いています。
漆喰壁は実際より赤くしましたが、明るくし、彩度を上げています。
門の向こうに見える空は、前回は最初から青空と決めていました。
これが全体のバランスを崩した一因であるように思え
今回は、ギリギリまで色を決めずに様子を見て
最終的に、赤味がかったグレーをごく薄く乗せているだけにしています。
一通り描き終えてから気になったのは、左の彫像の周囲にある石組みです。
16世紀の修理で彫像を取り付ける際に積み直されたもののようで
下半分の古代ローマの石組みより石が小さく、規則的に積み過ぎています。
これは本画では古代ローマのものに似せて直そうと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本日のおまけ
YouTube より『神秘「動く木のアート」に魅了された男 | WIRED.jp』を。
動く彫刻というと
その創始者といわれるアレクサンダー・カルダー ( 1898 - 1976 ) を思い浮かべます。
その後も多くの作家が動く彫刻を制作していると思いますが
この動画で紹介されている現代作家デビッド・C・ロイもその一人。
デザイン・設計はPCで行うそうですが、実物の制作はアナログに徹していて
動力は機械仕掛けで、電子機器は使っていないとのこと。
因みに、私もイメージ・原案はPCで作ることが多く
本画は完全な手作業ですので、なんとなく親近感を覚えます。
------------- Ichiro Futatsugi.■
描く姿勢に、こちらのずぼらさを指摘された様な気がしています。
と、今回改めて思ったのですが、背後の壁が赤いですが、あそこの印象としては私はピンクだったと思っているのですが、
赤に、というのは、印象を強くする為ですか?
いや、これはポンペイの壁の赤、と言っても、ちょっと黄が入った、朱色っぽい色に最近大きな印象を受けたので、そう思ったのでした。
と、昨年の記事も読み直し、なんとなんと、スペッロへの距離を間違っておられるのを発見しました。
昨年は読んでも気が付かずでした!
ええと「600m程」と書いておられますが、とんでもないっす、11kmほど、アッシジ駅からの道を行くと12km以上ありますです。 お確かめを。
今回のおまけは、凄い、素晴らしく、こういうのにまるで弱い私めはしっかり見直し、見惚れました。
木製で、機械仕掛けでない、というのが素晴らしいですねぇ!!
と、もう一つの発見は、「メテオラ」の記事を飛ばしておりました、申し訳ありません。
大奇岩で、とても歯が立ちません!
でも、おまけの伊丹空港の飛行機に魅かれ、
あそこでは空港横の道を車で通っていた時、頭の上を通られ、
その物凄い爆音で一瞬何が起こったか分からなかった、という思い出があるのを思い出しました。
シエナ行き決定、予約も取れ、電車の切符、ホテルの予約完了、嬉しいぃ!
元気出して、お絵描きします。
門の漆喰壁は、実際には黄土に少しピンクが混じったような色だった記憶があります。
初めて門を見た時の強い印象を表すにはどうするか?の結果が
赤味を強くしてみるということだったのです。
ほぼ黄土色だけで全体を統一する構想もあって迷いました。
本画は50号を予定しており、下図のような小さな画面とは大きく印象が変わりますので
下図だけでは決定できないところが多く、実際に描き始めてみないと何とも言えません。
下図は、あくまで基本方針であり踏み台ということですね。
「約600m」というのは、スペッロ駅から門までの距離です。
11キロというのはアッシジ旧市街からの距離でしょう?
私の説明が不足していたようなので
前回の記事を「最寄りのスペッロ駅から約600m…」と修正しておきました。
「メテオラ」は、他にもいくつか描きたい場面があります。
若い頃から憧れている東洋の山水図をお手本に挑戦しようと思っています。