風色明媚

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象潟や…

2009年08月06日 | 日常雑記
「象潟や雨に西施がねぶの花」 松尾芭蕉



秋田県南部の日本海沿いにある名勝・象潟(きさかた)に行ってきました。

古代、秋田・山形の県境にある鳥海山の大規模な崩壊によって小さな島々が浮かぶ浅海が形成されました。
やがて砂浜が発達して海と分離され海水と淡水が混じる潟湖となって島々に黒松が茂るようになると「象潟八十八潟・九十九島」と呼ばれ、宮城県の松島と並び称される景勝地となりました。
約200年前の大地震によって一帯は2メートル隆起して湖は干上がり、”島々の遺跡”とでも言えるような現在の姿になったとのことです。



国道7号線沿いにある「道の駅 きさかた」の展望室からは全体が一望できます。





樹木の生えている古墳のようなところが元々島だったのです。
田圃はすべて浅い湖だったわけです。


芭蕉翁が詠んだように、この時期このあたりには”ねむの木”が灯明のような花を咲かせています。


象潟の古刹・蚶満寺(かんまんじ)境内の”ねむの木”

今回は残念ながら象潟の背後にそびえる鳥海山は雲がかかって見えませんでしたが、いい取材になりました。

-------------- Ichiro Futatsugi.■


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