FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>ダムキッズスクール

2010-05-20 11:11:18 | クライミングレッスン報告
5月11日(火)

ダムキッズはビギナーの子供たちばかりなので、いつも導入はゲームから。今日も「どんじゃんけん」で盛り上がる ゲームから入ると、子供たち同士にもコミュニケーションが生まれ、雰囲気が和むと同時にお互いの親近感も生じる。これは、一緒の場を共有する仲間同士には大切なことだ。

次に基本の動きの練習。トラバースは重心移動に加え、足技の練習を入れ始めている。踏み替え、ビス留めスタンスのみ、スメアリングの練習などをしながら、スラブ壁~垂壁を続けて2週。まだみんな慣れていないので途中で落ちちゃったり、手がプルプルしちゃったり、大騒ぎ 自主練習に来た時にもきちんと練習して身につけるようにしておいてね

もう、ここまででみんな結構息が上がっている感じだが(他の子たちより自主練習をたくさんしているユキちゃんだけは涼しい顔だね)、今日は「側対」という動きの練習を新たに入れる。壁に対して体の側面を添わせるイメージで距離を出す方法だが、慣れないうちはかなり混乱するムーブである。
大混乱のなか、何とか全員1回ずつ練習できた。今度からこの時間一緒に入ってくれるジムオーナーの「兄い」にも見てもらって何度か練習できるように工夫しようね

学習コーナー(今日は「プッシュ」でした)やチャレンジコーナーを経て、最後は長もの大会 今みんながトライしている初心者用の長もの5.7を、ユキちゃん、ケンタ、アオイちゃんが完登した ボルダージムなのでルートの練習が出来ない分、長もので調整力を身につけようね。


<コンペに行こう>第2回「神奈川カップ」 その2、リードの部

2010-05-19 10:26:31 | クライミングレッスン報告
さて、5月9日のキッズコンペ「神奈川カップ」についての続編。

リードクライミングの部には、FCCからはコーヘイ、ユイちゃん、りんちゃん、トッシーがエントリー。
予選2本を登ったところで、めでたく全員が決勝進出となった


決勝1番手のトッシーは早い動きでガンガン登った ハング帯を超え、リップに上がるところで「ひぇ~パンプした~」と叫びながらフォール。なかなか楽しそうに登ってくれて、良かったよ 出し切れたクライミングだったね
コーヘイもやはりガンガン攻めた 見切りの良い、しかも正確な動きが出来ていたし、クリップもミスることなくしっかり出来ていた ラストの終了点取りはちびっこのクライマーはデッドポイントでダイナミックに飛び出さないと取れないように設定したのだが、コーヘイは設定通りの動きでボン と飛んだ 少しためがなかったので終了点がキャッチできずにフォールしたが、実に良いクライミングを見せてくれたよ
ユイちゃんは下部から動きが堅い 優勝も狙える位置にいるので緊張が高まっているのかもしれない。ハングに入る前からしきりに手をシェイクし、上部に達した時にはかなり手が張っている感じだ。それでも頑張って終了点取り。体を伸ばして伸びきったところで足がスリップしたのか、上手くムーブがつながらずにフォールした残念
昨年の「東京カップ」以来リード恐怖症のりんちゃん 恐怖症に拍車がかかってしまうくらいなら、「テンション」しても良いよ、と事前に伝えてあるが。。。?必死の形相だったが、割と冷静に処理で来ているようだ 不安になると動きが止まってしまう傾向にはあるが、切り抜けながら終了点直下まで迫った


みんなそれぞれのスタンスで力を出し切れたのではないだろうか。結果は、優勝は東京から来たO君、2位はマホちゃん、コーヘイとユイちゃんが同着3位。りんちゃん6位、トッシー7位だった。


成績集計の間に決勝ルートのチャレンジタイム。元気の良いキッズたちが楽しそうにトライしていた


オール神奈川

2010-05-18 12:53:35 | クライミングレッスン報告
先週の日曜は「オール神奈川」だった。
中学生になったユイト、ユイちゃん、りんちゃんもエントリーしていたが、私も久しぶりに参加者となった。

昨年は生活に追われてしまい、自分のクライミングどころではない1年だった。私の意識は今の仕事で生活できるようにすることばかりに向かい、競技に復帰する気にはあまりなれないでいた。
しかし、つい先日、友人のクライマーから「このままじゃクライマーとして終わっちゃうよ」と言われ、うーん。。。それもそうだ。。。としみじみ反省。
直近(4月も末)のことだったので、どれほど戻せるか分からなかったが、とりあえず「オール神奈川」にギリギリ滑り込みでエントリーし、そこから出来る限りのトレーニングをした。
5月の2週目あたりから新しくなったパンプの「ツナミ」壁でオンサイトのテスト。12aは、まぁ普通に行けて(でもパンプしてしまう)、一応12bを1本オンサイト。このレベルでどのくらい戦えるのか分からないが、もうこの状態で出るほか仕方ない。

当日。「エキスパート」でエントリーしていた若手の強い子が私のいるカテゴリー「一般女子」にまわってきていた。
「オール神奈川」では、過去で優勝していても1年大会出場がないと「一般」のカテゴリーで出ることになっている。だが、彼女は昨年はユースの大会や国体にも出ていたはずだ。。。ちょっと動揺。でも、これも仕方ないことだ。

メンタル的に安定性を欠いたまま予選。
上部、手が張ってきたところで魔がさした。一瞬、どちらのムーブを選択するか迷ったものの、結果オブザべと違うムーヴを選択し、次の一手が充分にかからずにフォールした。結果、2位通過。決勝でよほど引き離さないと優勝は無理だ。

決勝は必死だった。だが、上部の核心でパンプ。ポケットを取りに行き、一瞬ポケットに手がかかったものの、フォールした。あと2手だったので悔しいが、今現在の力は出し切れたと思う。
決勝の順位は1位の子と同着となった。見ていた人は私のほうが1手上だったように感じたようだが、ジャッジではポケットの1手は評価されなかったようだ。決勝が同着だったので予選の成績がカウントバックされ、私は2位となった。。。

その夜は久々に悔しくて眠れなかった。何に悔しかったのか?自分自身に対して、である。いろいろ思うところはあるが、結局のところ準備不足。これに尽きる。そうだ、競技とは厳しい戦いの場だったのだ、と改めて痛感もした。自分が見ている子供たちもそろそろ競技に参加してきている。こういう気持ちを忘れないためにも、現役を続けなければ。。。

<コンペに行こう>第2回「神奈川カップ」 その1、トップロープの部

2010-05-14 15:32:50 | クライミングレッスン報告
5月9日

快晴に恵まれ、第2回キッズコンペ「神奈川カップ」が開催された。今年は参加人数もリード12名、トップロープ25名、総勢37名と昨年の約倍に増え、山岳スポーツセンターのクライミングウォールの前の芝生は色とりどりのピクニックシートやテントで賑わっている。
FCCからはリードの部にユイちゃん(中2)、りんちゃん(中1)、コーヘイ(小5)、とっしー(小5)の4人。そしてトップロープの部に シンシン(小3)、ちかちゃん(小4)、コムちゃん(中1)、かんちゃん(小1)(以上pump2)、ユキちゃん(小2)、たっくん(小3)(以上ダムキッズ)、ユータ(小6)、しゅん君(5年)(以上ビッグロック)の8人がエントリーした。
この中には本当に習い始めたばかりの子供たちもたくさんいたけれど、みんな実に生き生きと今の力を出しつくしていた

トップロープの部のルートはウォールの途中までで終了する。終了点には「パーフー、パーフー」となるクラクションがつけられており、これを鳴らせば完登となる。ギリギリで終了点に辿りついても手が張ってしまってなかなかクラクションが鳴らせず、「早く鳴らすんだ~」と周囲がやきもきしている姿が良く見られた
私はセッター兼ビレイヤー兼諸々雑事、だったのであまり子供たちの活躍をつぶさに観察することが出来なかったけれど、一人一人印象に残る場面があったように思う。
シンシンは1本完登し、「よっしゃ~」と元気よく声を張り上げていたし、ちかちゃんはタイムアップになるまで次の取れない一手に向かって頑張り続けていた。高いところが怖いコムちゃんはある高さになるとピタッと動きが止まり、セミ状態に。。。 でも、諦めることなくやはりタイムアップになるまで粘り続けた。今年1年生のかんちゃんには下部から遠くて厳しい。でも、次の一手を目指してピッと伸ばした手が指先まで伸びていてとても可愛い 7回くらい足の位置などを考え直してトライし続け、最終的に適切なスタンスを見出して次の一手を取ったかんちゃんは偉かったよ
 
近頃メキメキ伸びて来たユキちゃんは1本目を完登し、2本目は終了点のリングが取れずに落ちた でも、やはりいろいろと可能性を探って頑張っていたのが印象的だった いつもは自由人のたっくん。何でもアリ、で登るのが大好きなので、決められたテープを無視しないか心配だったけれど、ちゃんと他のホールドは持たずに頑張れてたね やれば出来るんじゃーん。。。

ビッグロックからエントリーのユータ。なかなか良い登りをしていた。のんびりクライミングを楽しんでいるビッグロックのメンバーの中で、モチベーションと素質に光るものがあるので、何とか続けて行ってもらいたいと考えているのだが。ビッグロックの仲間からは、やはりモチベーションの高いしゅん君が申し込んでいたが、残念ながら発熱のため休場となった。本人は「出たい」、と言っていたようだが、残念 また次回だね。

FCCの子供たちのトップロープの結果は、シンシンとユータが6位に入賞
みんなおめでとう



大会が終わってから行ったダムキッズのレッスンのとき、ユキちゃんは取れなかった終了点のリングホールドに執着し、たっくんからは「強くなるにはどうしたら良いの?」という質問を受けた。みんな、何かしらの刺激を受けたようだ




キッズコンペ「神奈川カップ」無事終了

2010-05-11 11:30:03 | インポート
9日のキッズコンペ「神奈川カップ」は全員けがもなく、好天にも恵まれて無事終了した。
昨年は前夜のルートセット時から豪雨、雨の夜中震えながらルートセットした揚句、当日も豪雨で流れてしまったことを思うと、お天気に恵まれただけでありがたい。
しかしセッターのスケジュールとは過酷なもので、前日夕方からルートセット作業開始、セットをとりあえず終了したのが深夜12時半過ぎ。
それから食事をとり、シャワーを浴び、仮眠をとったのが深夜2時過ぎ。
翌朝5時半に起き、子供たちが登っているときにホールドが回ってしまって怪我人が出たりしないように最終的にホールドを絞めたり、回り止めを打ったりして最終仕上げ。特にオンサイトである決勝ルートは、選手に見られてはいけないので、子供たちが会場に来る前に仕上げなければならない。
これはどの大会のルートセットにおいても同様の状況である。

7時前に終了し、朝食を取りながらやっと自分の携帯をチェック。
昨夜から今朝にかけて、大会不参加の連絡や開始時間の問い合わせなどが私の携帯に届いていたが、担当者に連絡出来たのは当日開始直前になってからだった。。。

大会に参加する子供たちの保護者の方にお願いです。
大会運営は各スタッフがそれぞれの持ち場でフル活動しています。特にこのように小さい大会では、スタッフの人数も足りずなかなか時間的な余裕は取れません。私が引率できる大会は別ですが、今回のように私が運営側に入るような場合は、なかなか生徒の子供たちへの対応に手がまわらないのが現状です。
なので、急なキャンセルなどの連絡は、その役回りのものに直接連絡をしていただけると大変助かります。また、情報も正確に伝わります。そのためにお渡ししている要綱などに「問い合わせ」の担当者の連絡先が明記してあるのですから。。。

さて、大会の様子はまた後日お知らせいたします。