FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2014-02-21 12:31:36 | クライミングレッスン報告
2月8日(土)
メンバー:のんちゃん(小4)

昨夜からの記録的大雪の影響でキャンセルが続いて、本日の申し込み者5人のうち4人までがキャンセルとなった。
当クラブはよほどのことがない限り、レッスン自体を休講することはしていない。
出欠のご判断は各ご家庭にお任せし、来られる子がいたら、練習のチャンスは確保できるようにしている。

さて、当日になってもキャンセルの連絡がないのは、のんちゃんだけだ。
しかものんちゃんは栃木からレッスンにやって来ている。
大丈夫かしら?途中で何かあったのでなければ良いけど。。。といぶかりながらpumpへ。

何と、のんちゃんは私より早めに到着し、さっさとレッスンを受ける準備をしていた
お母様に「大雪の中、大変でしたね」とご挨拶しようとあたりを見回すが・・・見えるのはのんちゃんだけ。
「あれ・・・のんちゃん、一人で来たの」と声を掛けると、こともなげに「うん、そうだよ」と答える。
「・・・お母さんは?」「東京の家で仕事してる~
あ、一応東京までは出て来てたのね良かった
それにしても、逞しい

困難をどう捉えるか・・・。
何かあったら・・・と考えると不安であるし、無理な行動は控えて安全策を取るほうへ心は動くものだ。
特に年端もいかない我が子であれば、危険な目に合わせる可能性は極力排除すべき、と考えるのは当然のことでもある。
しかし一方、そこを敢えて一歩踏み出すことも、我が子を鍛える上で意義あること、ともいえる。
逆もまた、真なり。
もう少し大きくなって大きな大会に出たり、大人になって仕事をしたりする時、よほどのことがない限り「休む」「止める」はないだろう。

虎穴に入らずんば、虎児を得ず。
我が子を千尋の谷に突き落とすという獅子の言い伝え。
・・・こうした故事は、現代の我々はすっかり忘れ去って、実生活で活かされることはほとんどない。

しかし長い人生のうちに、こうした「危険を冒しても行動すべき」決断を迫られる出来事は多かれ少なかれ、必ずやってくるものだ。
その時にうろたえずに覚悟を決めて行動できるか否か
少なくとも甘やかされた環境では、肚をくくって行動する力は培われまい。


今日、のんちゃんは10dと11aを渾身のトライでオンサイトし、11bを1テンで抜けた。
実に楽しそうに登っていた
大雪でもブレることなく、普通にレッスンに来る逞しい心境と行動力は、今後必ず活かされて来るだろう

帰りはお母様が隣の駅までお迎えに来て下さるとのこと
のんちゃんを送って駅まで歩く。
まるで雪国のような風景だった。





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