木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

ニワゼキショウ 私の師匠

2019-05-25 07:46:39 | 日記

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公園で可愛い花
ニワゼキショウが
咲いている。


この花には
忘れられない
思い出がある。


大昔
自然観察会でのこと
ニワゼキショウの前で
立ち止まり
「この花は
 ニワゼキショウと言います」
「この花をしっかり
 観察してください」
と先生が言われた。


そう3分ほど
たっただろうか。


やおら先生は
「花びらは
 何枚ありましたか」
ほぼ全員が
6枚と答えた。


次に
「花びらには
 どれも縦の筋が
 入っていましたが
 何本ありましたか」


そんな質問がくると
予想していなかったので
皆めいめい
勝手な数字を
口にした。


「それではもう一度
 見てみましょう」


しゃがみ込んで
食い入るように
花びらの筋を観た。


内側の花びらの筋は3本
外側の筋は5本あった。


その辺りに
咲いている
ニワゼキショウすべてが
そうなっていた。


「この花を
 横から見ると
 萼に当たる部分が
 ありません
 チューリップと
 同じですね」


「内側の花びらを内花被
 外側の花びらは外花被
 と言います」


「大きさに違いがある場合は
 外側を萼片と言います」


それだけで
ニワゼキショウの話を
終えられた。


花をしっかり見た
つもりだったが
全体を漫然と
見ていただけだった。


視点を決めて
詳しく見ることが
自然観察では
大切だと
教えていただいた。


その先生と
ニワゼキショウの花は
その日以来
私の自然観察の
師匠になった。