10月29日 愛知県犬山市にある。別名「白帝城」
犬山城は天文6年(1537)織田信長の叔父信康が木曽川沿いの標高88mの丘陵上に築いたことから始まる。城の縄張は天守の建つ本丸から南へ、杉の丸、樅の丸、桐の丸、松の丸をほぼ連郭式に並べた形であった。本丸の背後は木曽川によって守られており、いわゆる「後堅固」の構えとなっていた。城主はめまぐるしく変わっていった。元和3年(1617)尾張徳川家の付家老の成瀬氏が城主となった。明治になって政府が城の修理・整備を条件に成瀬氏に譲渡し、個人所有というめずらしい形態が平成6年3月まで続いたが、現在は財団法人犬山城白帝文庫の所有となっている。犬山城(国宝)は三重四階地下二階の天守のみ現存し、江戸時代までに建造された現存天守の一つである。
廻縁からの眺め
付け櫓
木曽川からの犬山城