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Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

走水隧道

2013-11-10 23:25:42 | 神奈川

横須賀市街地から観音崎へ向かう国道16号沿いに残る走水隧道は、明治期に掘られたもので市内でも最古級。
明治9年に、走水から横須賀軍港へ湧水を送る水路隧道として掘られたのが始まりで、高さは1,5mの一本の隧道でしたが、
東京湾要塞としての観音崎地区の重要性が高まり、明治16年に車馬の通る事の出来る現在の大きさへと拡張され、隧道も2本に分かれました。

馬堀海岸駅側から手前が第一隧道で90m、続いて第二隧道が229mです。
入り口付近の煉瓦積み部分に当時の面影が残ります。

海岸沿いの国道が完成するまでは国道16号だったそうですが、現在では上り方面一方通行の県道として使用されています。
歩道も設けられ、馬堀海岸から観音崎公園まで歩く際に利用する事ができます。

 高さ3mあまり、薄暗い内部は壁面もわりとフラットな造りをしています。
一段高くなった歩道が用意されています。

馬堀海岸方面から見た第一隧道坑口です。
左手の壁がレンガ造りになっています。



第二隧道は、壁面が下部が白く塗られていますが、他は第一隧道と似た造りになっています。


旧根岸競馬場一等馬見所

2012-12-27 23:54:50 | 神奈川

 

横浜の高台、根岸森林公園内に建つ不思議な建造物こそ
旧根岸競馬場一等馬見所。

かつてこの場所には根岸競馬場があった。

この競馬場の歴史は外国人が横浜に居留し始めた幕末期まで遡ることになるが、
やがて20世紀初頭に競馬は全盛期を迎え、1929年にはJ・H・モーガンによって新たに競馬場が設計された。

現在残る部分も、モーガンの建築である。

やがて第二次世界大戦が悪化し1942年で閉鎖、
戦後は一帯が米軍に接収され、競馬場へ戻ることのないまま半世紀が過ぎた。

競馬場だった場所は現在、根岸森林公園と米軍施設となっている。
地図上で見てみると森林公園の形は往時を偲ばせるものとなっている。

 

 

競馬場が無くなって半世紀以上、
現在でもその一部が残されている。

それが一等馬見所だ。

現在は使用もされず放置され、謎の巨大廃墟と化している。

はじめて見たら『あれはなんだ!』となること間違いなし。
独特のデザインと異様な存在感から一度見たら忘れられない。


この建物は根岸競馬場の一等観覧席として建設され、
最上階には貴賓室もあったという。

 2009年に「近代化産業遺産」に指定された。

 



建物そのものは立ち入り禁止だが周辺は公園として整備されている。

富士山や横浜みなとみらいビル群の見える芝生広場に隣接した形で建つ。









建物の背後にはパネルが整備されていて写真や設計図などの図像資料を見ながら
往時を偲ぶことができる。

写真からもわかるように鉄骨部分はすでに撤去されている。







近寄ると巨大さに圧倒される。


建物は印象的な3つの塔で成り立っており、塔の高さは約30m。








背後から見て一番右側の塔にはびっしりと植物が絡みつき
廃墟としての風格を上げてしまっている。

どうやら夏場は緑が茂るらしいが、冬場はこのように枯れてしまっていて
これはこれで味がある。

 






周囲は立ち入らないように鉄条網が。
窓のいくつかは塞がれてしまっている。

 






一階にはいくつかの出入り口のドアが存在するが
その扉さえも植物が絡みついている。

恐ろしい生命力に少しゾワゾワする。

 






正面には米軍施設があるため立ち入ることはできず、
斜め横からしか見る事ができない。

印象深い塔の部分はいくつかの丸窓が存在する。

 






丸窓のフチにはブーケのような凝った飾りがついている。

ふたつの対称な窓がまるで目のようで、不思議だ。

 



現在でも根岸森林公園周辺や一部の街中からも見える一等馬見所、
取り残された3つの塔の建物は
何かを主張するようにそこに立っている。


横浜には歴史的建造物が数あれど、
この建物が異質な存在であることは間違いないだろう。

 

 


また、公園内には馬の博物館もあり
馬の歴史やこの根岸競馬場の歴史も紹介しているという。

 

 


横浜港シンボルタワー

2012-08-21 23:13:24 | 神奈川

 

「横浜三塔」とは横浜の由緒ある塔を3つ合わせてとそう呼んでいますが、
勝手に「横浜3タワー」もしくは「新・横浜三塔」なるものを挙げるとすると、
ランドマークタワー・マリンタワー・シンボルタワーでしょう。

横浜ランドマークタワーとマリンタワーは多くの方が知っていると思いますが、
横浜港シンボルタワーを知る人は少ないかと。

それもそのはずシンボルタワーは本牧埠頭のD突起の先端に位置します。
交通の便は悪いです。



このタワーは横浜港に出入りする船に信号を送る役割を担っています。
しかし周囲は公園として整備され、展望デッキ・展望台も付いているため観光スポットにもなっているのです。


しかし何と言ってもタワーの形がおもしろい!
特撮の秘密基地のようです。

 

 

富士山型の芝生の山を登った先にタワーはあります。

登りきったところには『遥かなるもの・横浜』という彫刻が構えています。



 





タワーの周りを半周しているのが展望デッキ。

海側に突き出しているために眺めは良好。
対岸には大黒ふ頭、左手コンテナとクレーンの先にランドマークタワーも見えます。

 





ベンチやゴミ箱も用意されて使いやすいです。

 頭上を走る恐竜の骨もような白い半円状のものが無駄な気もするけれど結構好き^^

解放感を奪っているようで引き出しているようでもある・・・・






対岸に見えるわちゃわちゃも見ていて飽きません。
パイプが絡まっている姿が迷路っぽくていい!

港なので船も多く行き交います。








展望台は塔の内部にあってエレベーターなどはありませんから、辿り着くには階段を上らなくてはなりません。
階段を上りきった人だけが展望台からの景色を楽しむことができるのです。

 あくまで灯台です。





タワーが円筒状になっているため、展望台からは360度の景色が楽しめます。
狭いですが、説明版や椅子等も用意されています。

 

 

見えるものと言ったら、工場やコンテナばかり。

あまり動くものが見えませんが、工業地帯特有の景観です。

こいつらがここから船で、トラックで運ばれるのでしょう。
それにしてもカラフルです^^





それにしてもこのタワー下の公園は不思議な形をしています。
富士塚の進化系のようですね。

鬼ごっこしたら楽しそうです^^



横浜港の要であるシンボルタワーは
実際に訪れることでその重要性をじわじわと感じることができます。

 


横浜ランドマークタワー スカイガーデン 夜景

2012-02-09 17:44:14 | 神奈川

 

冬の夜の素敵な時間。
澄んだ世界に輝く地上と空の宝石。

神奈川県が誇る
地上273mの展望室から眺める夜景は思わずため息が出てしまいます。

空から見下ろす景色は自分だけのもの。



 






街路灯の白い明かり
工場のオレンジ色の明かり
とてもカラフルな夜景です。





みなとみらいの有名な景色。

横浜らしく、船の往来もあります。

 





コスモワールドのアトラクションも光を放ち幻想的です。

色が目まぐるしく変わる観覧車も見ていて飽きません。



 




まさに宝石をちりばめたような光景。

地上から遠いからこそ楽しめる夜景です。

 




新横浜通りのまばゆいヘッドライト。

赤いテールランプは三ツ沢まで続く。

都会のいやったらしい光景もココからでは宝石です。


喧騒から逃れた展望室では時間も忘れてしまいそう。
落ち着いた雰囲気なのでゆっくりと夜景を堪能できます。


 


横浜ランドマークタワー・スカイガーデン 夕景

2012-02-09 16:38:32 | 神奈川

 

みなとみらいのシンボル、横浜ランドンマークタワーには現時点で日本一空に近い展望台です。
今年ついに一番の座を奪われてしまいますが・・・

地上273mの世界は遮るものも無く、見晴らしのいい景色は必見です。
よく晴れた日に望遠鏡で自分の街を探すのも楽しいですし、星空のような地上の夜景に酔いしれるのも素敵です^^



入館料は中高生800円。大人は確か1000円。
事前にぴあなどで前売り券を購入しておくと割引があります^^

日本一速いエレベーターで一気に69階へ。








エレベーターを降りるとまず目の前に広がるのは東京湾。
ベイブにつばさ橋、そして延々と煙を上げる工業地帯・・・

海ほたるや千葉の工場も見ることができます。

 





南側には住宅地が広がりますがその先にはビルが林立する東京中心部。
5月に高さ日本一の展望台が開業する東京スカイツリーが目印です。

ビル群の先にうっすら筑波山の姿も。







東京二塔のコラボも実現。
比較して見ると、スカイツリーは本当に高いことがわかります。



 





真下では大規模な工事が行われています。
みなとみらいから新高島付近は凄いスピードで開発が進んでいます。







横浜市街地方面。
車も列車も米粒程の小ささ・・・・!!







望遠すると、横浜線の車両を発見!

この区間は高速道路と鉄道路線が並走しています。







ジオラマ効果を使って撮影するとより景色が印象的になります^^
ココからの景色は肉眼で見てもジオラマのようですが・・






ついに日が沈みます。
沈んだ先は箱根の方でしょうか?

二個一の山のシルエットが印象的です^^






続いて北側には本牧付近の工場も見えます。
横浜・川崎と海岸線は工場が多いですね。




 
日が暮れてようやく街路灯が輝き始めました。
最高の時間までもうすぐです。

 

 次は夜景を紹介します。

 


神奈川県立歴史博物館

2012-02-06 00:43:55 | 神奈川



横浜三塔の中には含まれていませんが、モダンな建物が横浜にはいくつか残っています。
その一つが、馬車道付近にある現在の神奈川県立歴史博物館です。

何とも西洋風のゴージャスな建物なんでしょう!
ネオ・バロック建築です。

その風格は見ているものをソワソワさせてしまうくらいです。



内部は神奈川県の歴史資料たちが時代ごとに展示されています。
建物自体も重要文化財に指定されており、展示の一部ではないでしょうか。


建物の歴史は1904年に、旧横浜正金銀行本店として竣工。
半世紀、銀行として機能してから県立の博物館となりました。

関東大震災時にはドームが焼け落ちてしまったそうですが、
のちに復元されました。






入り口にはアーチ門。
ココだけ見たらまるでヨーロッパです。


目立つのはやはりてっぺんのドーム。
円形の窓や張り付いたドルフィンなど見どころが多いです。
今回は望遠レンズを持っていかなかったため写真がありません><


同じく門から。


ちなみに関東大震災で無事だった数少ない建物でもあって、
この建物に逃げてきて助かった人も多かったそうですが、入ることができず助からなかった人もいたそう。

そんな事情もあり、幽霊が出るとかでないとか。
単なるうわさかと思いきや博物館の展示室にもこのことが書かれていました。

歴史的建造物にはつきものの話です。


 

 

 
街の明かりによって浮かび上がる建物も風格があります。

 


横浜三塔

2012-02-05 16:18:57 | 神奈川


横浜の港に建つ歴史ある3つの建造物を、どちらも印象的な塔を持っていることから横浜三塔というらしいです。
横浜開港記念会館はジャックの塔、横浜税関はクイーンの塔、神奈川県庁本庁舎はキングの塔とも呼ばれます。
それは昔に横浜へやって来る外国人がトランプに見立てたとかいう噂があります^^

そしてまた、この塔が3つ同時に見ることのできる場所が横浜に3ヵ所あるのですがそのすべてを巡ると願い事が叶う!という都市伝説もあります。
ビルが林立する横浜では三塔が同時に見える場所は数が少ないようですね。



その一つが大さん橋のデッキ!
右にクイーン、左にキング、小さいながらも真ん中にジャックの塔が見えます・・・!

あと二つは赤レンガ倉庫付近、キングの塔付近だそうです。
今度行ってみます\(^o^)/

ちなみに3月10日は三塔の日!


横浜開港記念会館

2012-02-04 14:14:50 | 神奈川

 

横浜開港記念会館はジャックの塔のという愛称を持つ。

1917年竣工で
横浜三塔のなかでは一番歴史があります。

内部は公会堂として使用されており、一般公開は限られた日のみのようです。
近くにある横浜開港資料館と間違える人も多いようですね。


建築面では私的には赤レンガがたまりません!

それ以外にも突き出した巨大な時計塔はやはり存在感があります。
建物の割に塔大きい・・・・!高さは36m。
近くで眺めていると首を痛めそう・・

 




外部だけでなく内部も意匠をこらしてあるそうで、
階段・ステンドグラスなども見る価値はありそうです。

残念ながらこのときは見ることができませんでした・・・






時計塔を見ているだけでお腹いっぱいなのですが、その先にはドームもあります。
なんて贅沢なんでしょう・・・!!

しかし、関東大震災の甚大な被害を受けてこの建物も内部やドームは焼失してしまったそうです。
とはいえこの大きな塔が倒れなかったのが驚き^^

現在のドームは近年、忠実に復元されたものです。

 

 





夜のライトアップも見逃せません。
車通りの多い道なのでゆっくりとは眺められませんが、闇夜に浮かび上がる塔は感動的!

通り沿いでひときわ目立っています。

クイーンの塔はやはり女性的、このジャックの塔はやはり男性的な雰囲気です。
横浜の英雄といっても過言ではないでしょう。

 


神奈川県庁

2012-02-02 02:10:22 | 神奈川

 

 

キングの塔と呼ばれるのは神奈川県庁の本庁舎。

1928年竣工。

外観、内装ともに近代建築でありながら日本風になっているそうです。
西洋と日本の文化の融合とでもいうのでしょうか。

よく見てみると、塔部分がとても日本的です。

そういえば、愛知県庁は名古屋城の天守閣がまるごと取り付けられたみたいなデザインになっています(゜゜)

 


横浜税関

2012-01-29 00:59:31 | 神奈川

 

横浜税関の建物は「クイーンの塔」として親しまれている名建築です。
海を目の前にして近辺の観光地、赤レンガ倉庫や大さん橋からもその姿を見ることができます。


どっしりとしたビルの中心から突き出すすらりとした塔が
建物をより印象付けています^^

高さは51m。巨大な割に、塔がとっても可愛い!
てっぺんが帽子のようです。

1934年竣工。

 

 


また、夜はライトアップされてより一層魅力的!
海沿いを歩く時の目印になりそうですね。

手前にある夜の静かな象の鼻パークから思う存分眺められます^^
公式HPによると冬は暖色系、夏は涼しげな色にライトアップされるそうです。

ずっと眺めていると次は塔がペンのようにも見えてくる・・・