バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

言葉という価値…2012

2012-06-15 00:01:16 | やっぱりミニバス!
平成24年6月15日 金曜日
 
「言葉という価値…2012」


価値とは…一般的な意味では、

1.その人の行動に影響を及ぼす事や物。

2.1時間あたりいくらという、金額で表現される労働力。

3.売買される商品が持つ金額で表さられる値打ち。

4.大勢の個人や社会が良いと認めている教え。道徳観。


さて、その物の価値の基準って何でしょうか?

一般的な意味では、価値あるものは、すべて形あるものとは限らないようです。

また、そのことに価値があるか、ないかというのは人により違いますから、

すべての人にとって同じ価値があるという、絶対的基準はないと思います。

その人にとって、何を価値とするのかは、その人が欲する物や、

その人の心が感じるものによって異なるものだと思います。

だから、ある人にとって、大金を払って手に入れたいと思うものであっても…

別の人には、大金を払う価値のない物なのかもしれません。

ですから、値段が安いか高いかは、人に共通した絶対的な価値ではないでしょう。

しかし、その物の値段は、その物の価値をはかるひとつの基準にはなるのも確かです。

値段は、その物の価値を表すものには違いはありません。


それでは値段がついていないもの…

金のいらないタダのものを、価値あるものと思うことはないのでしょうか?

実際は、値打ちという値段がつかないタダのものにも、価値を見いだすというのも人間だと思います。

いろんな物に、価値という重みを感じ、理解できるのは人間だけでしょう。



そんな色々なものの中にあって、相手の心を揺さぶるのは、

真摯な想いを込めた言葉か…無言の行動でしかでしょうが、


形のないものに心を揺さぶられるのも人間であり、

形のないものに価値を見いだすのが人間だとすれば、


形のないものであるなら、それは言葉です…

人が喋る言葉、人が話す言葉、人が語る言葉、

いろんな言葉がありますが…

例えば、講演会などの講話で話す言葉には、人によって対価を払う価値あるものもありますが、


普段の生活で、その言葉によって、

自分の生き方や、行動に影響する言葉というのもあるはずです。

誰しも、そういう言葉に出会ったことはあると思います。

一方で、そんな言葉に出会ったことなどないという人もいるでしょう。


しかし、ミニバスのコーチをやって来て、

言葉は、子供達の心に温もりを与えたり、

刃のように消せない傷をつけるものだということを思い知りました。

だから、言葉は良くも悪くも、人の心を揺さぶることができる重たいもの…

だから言葉は形のない価値あるものだと思います。

プラスの価値も、マイナスの価値も同じくらいに持っているのが、言葉だと思います。


言葉は、相手の心を素通りするものもあれば、

言葉を発した者の意思にかかわらず、相手の心に直接的に伝わるものもあるのです。

言葉を発した者が覚えていなくても、言葉を受けた者は、プラスであれ、マイナスであれ、

その後の人生を歩むのに、大きな影響を及ぼされているということは多々あることです。


言葉は対価という値段で交換する価値のものではなく、

価値そのものです。

誰でも使えるタダのものだからこそ、

言葉は人間だけが持つ価値なのです。

安く卑しく、ごう慢な言葉が、安い人間を示すというのは、誰もが直感できるものでしょう。

熱く想いを語る言葉…

自分のためではなく、相手の心を育もうとする言葉、

自分の価値観を押し付けるものではなく、

また論理ではなく、情として訴える言葉には嘘はないでしょう。

その人の歩んだ人生から生まれた言葉だから…

そういう言葉ならば、子供達の心にも届くはずだと思います。

だから、人は言葉を大事にするべきなのです。

口をついて出た言葉は、呑み込むことはできません。

その言葉ひとつで、相手の心に一生の傷になることもあるのです。

だから、言葉には重みがある…その言葉が自分という人間の価値を造り出しているのです。

だから、子供達の想いをしっかりと受けとめて、

過(アヤマ)たない言葉を選んで、語らなければならないのです。

特に、子供達の心を育む…子供達を指導する者は、自覚しなければならないのです。

言葉という価値を…。