バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

引退する君へ…2012

2012-06-04 05:49:35 | やっぱりミニバス!
平成24年6月4日 月曜日
 
「引退する君へ…2012」


これは、8年前に、長女が高校バスケを引退した、その試合終了後に送ったメールを、私の日記として綴ったものです。


長女は高校生活を、バスケの部活を中心に、一途に駆けていきました。


その一途さは、今まさに高校バスケを引退する少年や少女達に共通するものかもしれません。

ですから、この言葉をこの夏に引退する高校ケージャー達に贈りたいと思います。

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「これで君の高校バスケでの濃縮された二年半の歳月が終わった。

君のこれからの人生からみれば、一瞬の二年半かもしれない。

でも君が走り抜けたこの歳月は、喜びも悲しみも一杯詰まった、

何事にも代え難い充実した日々だったのでしょう。

さあ、ここで少し速度を落として、ゆっくり歩みながら、また次の明日をじっくり見つめて行こうか。

本当に、本当にお疲れ様でした。」


娘のインターハイ出場という夢は結局、叶うことなく彼女のひとつの濃縮した歳月が終わりました。

しかし、それは同じ年頃の子供達が経験できる以上の充実した歳月だったと思います。


そして彼女は、逞しく心身ともに成長しました。

「右膝前十字靭帯断裂」という大きな挫折を経験し、見事に復活しました。

数行の文字では表現し得ないことを…、

親である私でさえも理解し得ない、深い深い悲しみを娘は味わいました。


そして、そこからまた立ち上がってきました。

娘は、精神的に強く、常に前向きに臨んでいける心を培うことができたと思います。

娘がコートに流した色々な涙は、その胸にしっかり染み込んだ涙だったのでしょう。


そして、夢に向かって一途に燃えた日々は彼女の人生にとって貴重な何かを根付かせてくれたのです。


今の娘を見て、私はそう感じます。


私に勇気を与えてくれた娘に「ありがとう」と心から思い…、

そしてこれからも前向きに歩んでいって欲しいと心から願います。