バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

コーチから子供達へ…その1

2012-06-22 10:29:32 | やっぱりミニバス!
平成24年6月22日 金曜日
 
「コーチから子供達へ…その1」


●君たちはなぜバスケをするのですか?

「バスケ」は「スポーツ」だよね?

「遊び」ではないね。

でもね、「スポーツ」の本来の意味は、「楽しむ」ということなんだ。

「身体を動かして楽しむ」、「ルールがあって、勝ち負けを競う」

「遊び」も似てるけれど少し違うね。


●バスケをしていて何が楽しいかな? どんな時が楽しい?

「スポーツ」は球技、陸上競技、格闘技、水泳、個人競技、団体競技などいろいろあるけれど…

それぞれに「技術」が必要だよね。

君たちがバスケを始めたころの3年生や4年生の時を思い出してみれば、

その時もバスケは楽しかったと思うけれど、

小5・小6になった今とどっちが楽しいかな?

シュートや、ドリブルや、パスや、走ることや、チームオフェンスや、チームディフェンスの技術は…

当然、今の自分達がうまくなっているのは確かだよね。

できなかった技術ができるようになり、うまくなっていく…

これは楽しいことじゃないのかな?

でも、そんな色々な技術ができるようになり、うまくなっていったのは、「練習」を一生懸命したからだよね。


●さて、練習は楽しいかな?

楽しい「練習」もあれば、きつく・つらい・苦しい「練習」もあるね…

・楽しい「練習」~シーユー、ドリブル鬼ごっこ、シュート競争など

・きつい「練習」~往復ダッシュ、シャトルラン、2-メンダッシュ、5メン速攻フォーメーション、

1対1、2対2、3対3、4対4のディフェンス練習、

ゴール下のパッシングゲームからシューティングゲーム、

5対5スクリメイジ(楽しいけれど、きつい練習)、インターバル!など

そして、コーチのやさしい(?)けれど、きびしい指導!

あれ?…よく見ると、小5・小6になってやってる練習はきつい練習ばかりだね。

でも、みんな休まずに練習に来てるね。

なぜだろう?…その答えは自分自身で考えてみようか。

コーチは思うんだ。君たちはスゴイ!ってね。

君たちがコーチのきびしい(?)指導にも頑張って応じている姿に、

コーチも励まされるし、感動もするんだ。

だから、もっとうまくなって、そのために、つらい・きつい練習がこれからも続くけれど…、

その練習の結果から得られる、バスケの楽しさをもっと知ってほしいと思っているんだ。

つらいから、きついから…、やめるということはいつでもできる。

つらい・きつい練習だけど、それを続けるからバスケがうまくなり、もっともっと楽しくなっていく。

「続ける」ということは、「力」になるんだよ。

そして、そのつらい・きつい練習を続けられるのは…、

自分自身が続けようと思う強い気持ちと、

もっと大切なのは、ここに集まったの仲間がいることなんだ。

君たちは、同じ小学校、違う小学校と、通う小学校はそれぞれだけれど、

バスケをつうじて出会い、ひとつのバスケットボールをつないで、ゴールを目指す…、

かけがえのない仲間なんだよ。


仲間がいるから、ひとりでは乗り越えられない、きつい練習もやっていけるんだよ。


さて、小6年の10人は、、この仲間でバスケができるのは…、

残り9ヶ月!…長いか、短いか、どっちにしても悔いのないように、

そして仲間ではげましあい、仲間のために、最後まで頑張って、10人一緒にミニバスを卆会してほしい。

そしてコーチは、みんなにもっとバスケの楽しさを知って欲しいと思っています。

だから、練習は今よりもきつく、むずかしくなっていくだろう。

だけど、みんなやりきってほしい。

つらいけれど、楽しいバスケをするために!

プレーするのは君たち自身だ。

コーチのためにバスケをするんじゃない。

他人からほめられるのはうれしいけれど…、

他人からほめられるためにバスケをやるんじゃない。

自分自身のために、仲間のために…、

土気サンライズのバスケは楽しいと思うために、バスケをしてほしいとコーチは思っています。

エースの影響力…2012

2012-06-21 01:26:15 | やっぱりミニバス!
平成24年6月21日 木曜日
 
「エースの影響力…2012」


これも以前に書いたものですが、改 めて自分に伝えたいことだと思いま した。

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あるチームのエースのことです。

そのエースは壁にぶつかっていまし た。

完全に闇の中にいました。

彼はひとり黙々とシュートを打ち続 あるチームのエースのことです。

そのエースは壁にぶつかっていまし た。

完全に闇の中にいました。

彼はひとり黙々とシュートを打ち続 けていました。

心の中で、悔しさなのか、あきらめ なのか、

もうどうでもいい!…と思いなが ら、シュートを打ち続けていまし た。

背後にコーチがいるのにも気付かず に、憮然としながらシュートを打ち 続けていました。

コーチから声を掛けられて、コーチ のいることに気付きました。

エースの彼は、コーチの顔を茫然と 見つめました。

なぜここにコーチがいるんだろう? …と、

彼の思いに気付いたのでしょうか?

コーチが話しを始めました。

それは「影響力」についてでした。

『例えば、チームのエースだけれ ど、練習を嫌いな人がいたとしよ う。

だから平気で手を抜いたりする。

だけどその人は、試合では頼れる エースだ。

それを知ってる他のメンバーはどう 思うだろうか。

「ちゃんと手を抜かないでやれよ。 」 …そう考えるのではなく、

「じゃあ俺もやんなくていいや。 」 …そう思わせてしまうだろう。

それが、エースが与える「影響力」 だ。

自分が駄目で上手くいかなくて、自 分の事でいっぱいになる。

そうなっている時にふと顔を上げ て、広がっている光景を眺めてみれ ばいい。』

エースの彼が、コーチに言われて思 い出したのは…、

練習後に仲間が話しかけてきたとき のことで、何気なく聞き流していた のですが、

「大丈夫ですか?」 「なんか元気ないですよ?」

自分ではそんなつもりなかったの に…

そうやって仲間に言われていたこと を思い出しました。

元気のないエースをコートに立たせ ておくことは、チームのマイナスだ とコーチに言われて…、

エースの彼は、それなら、その話し をもっと早くしろって思いました が、

一方で、その話しに納得する自分が いました。

全部が馬鹿らしくなりました。

綺麗事しか言わないコーチがいや で、やる気のない仲間がいやで、

だけど自分に負けてる自分が一番い やだ!…と気付いたのです。

上手くいかないことを人のせいにし て、上手くいってることを自分のお かげだと思っている。

それが今の自分だと考えたときに… やらなきゃいけないことがはっきり しました。

エースの大きさに気付いたのです。

笑顔を忘れたら終わり!

自分に勝つ! やるのは自分。

そのエースの彼は、次に向かって歩 き始めました。

なるように成る!との思いで、彼は エースの自覚を持って、全力でやる べきことをやっていくでしょう。

彼は、またひとつ大きく成長したと 思います。

私は、全力でプレーしている彼を見 ることを楽しみにしています。

穏やかな心と強い心…2012

2012-06-20 00:41:57 | やっぱりミニバス!
平成24年6月21日 木曜日
 
「穏やかな心と強い心…2012」

『穏やかな心は、真実の海の中…

水面から遠く離れた、いかなる嵐にも揺るがない永遠の静寂のなかに住んでいます。』
(原因と結果の法則より)


穏やかな人は、自分自身を静かにコントロールできる人です。

私もそうありたいと思いますが、熱しやすく、冷めやすい…そんな自分を自覚しています。

熱した次の瞬間に、『しまった!!』…と即、反省モードに切り替わります。

それはあきれるほどです。

『穏やかな心』になりたいと思いますが、

持って生まれた気性はどうにもなりません…が、

そういう気性の自分ということを知っておくことは、自分をコントロールする上で必要なことでしょう。


自分を見つめる、もうひとりの自分を心に住まわせておくことです。

そのようになれなくても、そのような心になりたいと思い続けることは…、

無駄ではないし、無意味でもありません。

穏やかな心の人は、自分自身を保ちながら、他の人に容易に順応できます。

他の人に迎合するのではないのです。

このような人と接した人は、その人の心の強さに魅了されるでしょう。

その人が頼れる人であることを肌で感じると思います。

この上なく穏やかな心は、この上なく強い心です。

その人は周りに穏やかで、明るい雰囲気を漂わせてくれるでしょう。

その人は、まるで灼熱の大地に立つ日除けの大木のようです。

あるいは、嵐を遮ってくれる巨大な岩のようです。

そのような人は、穏やかな心を持った人です…が、

現実には存在し難い人でしょうか?

あえて言うなら、スラムダンクの、ホワイト・ヘアー・ブッダこと、安西先生でしょうか。

この人は、雨が降ろうと晴れようと、あるいは、他のいかなる変化に直面しようとそんなこととは無関係に…

常に柔和であり、静かであり、穏やかです。

しかし、決してあきらめない心の持ち主です。

『あきらめたら、そこで終わりです。』

これは、穏やかな心が、実は強い心であるから言える言葉です。

そのような穏やかな心の、強い心になることは難しいことですが、

そういう心でありたいと思うことはできるでしょう。

そういう心で子供達を指導できれば、

子供達の心は感性豊かに育まれると思います。

自分を反省しつつ、できるだけ穏やかな心の強い心で…

子供達と接していきたいと思います。

チーム力をつけるために…課題の克服

2012-06-19 02:03:06 | やっぱりミニバス!
平成24年6月19日 火曜日
 
「チーム力をつけるために…課題の克服」


あるバスケの試合を観戦して、素人コーチが感じた気づきの点を書いてみました。

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「最初の一歩がクロスステップでは、抜かれるのはあたりまえ。

ディレクションは、どちらに誘い込むのか?

カバーに入るタイミングは、待ち受けか、攻めて入るのか?


シュートに行くときに、ボールをヘソの前から持ち上げている。

しっかりパワーポジションから…ボールを下げないのはあたりまえ。

それでは、シュートにまでいけないからバスカンにもならないし…。

素早いシュートセットと、力強いボールキープからシュートまでいくこと。

そうすれば、ボールカットをねらわれてもファンブルしない。


イージーシュートを落としすぎ、なおかつ、そのリバウンドが相手に取られカウンターブレイクされている。

簡単なパスミスで、ターンノーバーされすぎ。

カウンターブレイクに対する、チームディフェンスの戻りが遅い…、

中には、ディフェンスをあきらめている者がいる。


パスが読まれている。

ゴール下の1-4からのオフェンスプレーは、よいとして、

あとの展開に連続性がない。

チーム得意のスピードバスケがゴール下でできていない。

特定の選手の個人技術で得点している。

チームとしてシステマティックなバスケができていない。

味方同士が同じコートサイドでぶつかり合うのは、互いに連絡がとれていない証拠。

リバウンドがほとんど、タップで、はじこうとするため、マイボールにしきれない…、

さらにマイボールにしても、ヘソの前でボールを保持しているため、

簡単にボールチェックされ、相手ボールにしている。

攻め方が、同じスピードで単調なため、相手ディフェンスが容易に対応している。


とにかく、ディフェンスの一線が抜かれ過ぎ、

だからカバーに入った二線・三線のシュートチェックでファウルが重なる。

一線は、抜かれるのではなく、二線に誘い込む…

また誘い込んだのに、二線のカバー、またはヘジテーションが遅い。

つまり、ディフェンスが守勢であり、攻勢的に仕掛けていないから…、

相手に主動を取られて、ディフェンスが待ち受けとなり、反応が遅れてファウルとなる。

三線のマイマークのフッラシュにも、チェック・バンプもなく、

簡単にヘソを切られて、ポストを取られ、

相手のパスフィードに対して、ポストプレーヤーの後ろからカットをねらい、プッシングのファウルになっている。

チェック・バンプは?

ポスト・ディナイの足は? 

カバーダウンは?

わからないから出来ないのか?

わかっていて、やろうとしないのか?

やろうとするが、相手のプレッシャーの強さに負けてもいないのに、あきらめてしまうのか?


チームメンバーの、あきらめない強い気持ちと、その意識は!?

練習試合では、チームスタイルを出し切ろうとしても、

公式戦では、焦る! 

気持ちが空回りし、その繰り返し…それでは、チーム力は安定しない。

個々にやるべきことが分かっているのか?

コーチは、やるべきことを指示していないのか?

なぜ、一瞬のビジョンを取らずに、ドリブルで行く?

パッシング・ゲームではないのか?

今の状態では、練習試合では満足できても、

公式戦では、チーム力を発揮することなく終わるだろう。


練習試合は何のためにやるのか?

練習の成果を、練習試合で習得し、公式戦でそれを出し切り、

悔いのないバスケをやりきるためではないのか?

『俺たちは、いつかは、、公式戦でも強くなる!』と思うのは…、

明日やろうはバカやろうと同じだろう。

練習試合でできるけれど、公式戦は緊張してできない?

その緊張をコントロールするためにも、多くの練習試合をこなしている。

練習のために、練習をしているのではなく、

試合に使うために、練習している。

練習試合で結果を出すために、練習試合をしているのではない。

公式戦という、本番の舞台で結果を出すために、練習試合をしている。


コーチがプレーをするのではなく、

君達自身が目標を手にする信念を持ちプレーをしなければ、

新たなチーム力を創造できない。

凹んでいるヒマはない、気持ちまで疲れているヒマはない!

目標を手にするため何を為すべきか君達自身で明らかにして、

前向きに進め! 自分のために、仲間のために!

チームを築いてきた先輩達のために。」

チームスタイル…2012

2012-06-18 03:48:35 | やっぱりミニバス!
平成24年6月18日 月曜日
 
「チームスタイル…2012」


バスケのコーチを始めて、やっとこの数年で、チームスタイルについて考えることができるようになってきました。

私の考えるチームスタイルの基本は…

小学生が行うミニバスですから、子供達の将来性を、まず念頭に置くことが大事だと思っています。

たとえば、小学生のときにサイズがあるからといって、

アウトサイドのプレーよりも、インサイドのスキルを重点に教え…

そのプレーしかさせないとか、

逆に、サイズがないからといって、インサイドのプレーを軽視して…

アウトサイドのスキルを重点に教え、それをプレーの中心にするとか、

それらは、子供達の将来性を考えるという、ミニバスのあり方とはズレているものだと思うのです。

今までの通常のオフェンススタイルでいえば…

①ポイントガード(PG)
②セカンド/シューティングガード(SG)
③スモールフォワード(SF)
④パワーフォワード(PF)
⑤センター(C)
…の五つのポジションと、

そのポジションに求められる役割があり、

その役割に応じたスキルを習得することでした。

その体勢は、いわゆる3メンアウト-2メンインです。

①②③番の三人は、ゴールに向かってプレーし、

④⑤番のゴール下の二人は、インサイドに体を張って…

ゴールを背にしてアウトサイドからのパスフィードを受け、

ゴールにパワーで押し込んで攻めるプレーが基本のスタイルでした。

現在は、特にサイズのある欧米チームに互していく、

ジャパンスタイルとしては、欧米のインサイドとアウトサイドの役割分担のチームスタイルでは対抗できないので、

5メンガードまたは、5メンフォワードといった…

五人のオンコートプレーヤーが、全員ゴールに向かってプレーをするスタイルが求められていると思います。

そのパフォーマンスの基本は、「平面バスケ」と言われる…スピード&ノーミスのスタイルです。

2㍍近くの巨漢…いわゆる、ビッグマンのプレーヤーも、

短距離的なスピードを求められ、チームとしてシュートで必ず終わる…

ターンオーバーしないノーミスのバスケが重視されています。


ディフェンススタイルも、反応力に劣るビッグマンのディフェンス力をカバーするために、

マンツーマンではなく、ゾーンディフェンスによるチームスタイルが主流でしたが、

ゾーンディフェンスも、そのねらい、必要性の考え方が変化し、

ローテーション・マンツー、またはマッチアップ・ゾーンというプレッシャーをかけ続ける、プレスディフェンスを重視し、

積極的に攻めるディフェンスにより、相手のターンオーバーをねらい、

そこから、オフェンスチャンスをメイクして…一気にブレイクする、

ディフェンスからオフェンスに即座に切り替える、連続性というスタイルに変わってきました。

そのため、ビッグマンも反応力を必要とするマンツーマンディフェンスができなければ、

ゲームの終始をとおしてプレーさせてもらえないのです。

攻勢的ディフェンスから、スピード&ノーミスのオフェンス…

これが、これから求められるチームスタイルだと思っています。

それは、小学生が行うミニバスでも同じだと思います。

特に、小学生でバスケが終わるのではなく、

小学生でバスケが好きになって、中学でもバスケをしたいと思い…

中学以降のバスケに繋がるように、ミニバスの指導を行わなければならないと思います。

試合結果

2012-06-17 19:04:32 | やっぱりミニバス!
平成24年6月17日 日曜日
 
「試合結果」


今日の千葉市春交歓大会・決勝トーナメントの二日目は、

うちは準決勝で、残念ながら…

31 対 40 で負けて、3位に終わりました。

自分達の試合をやりきることは出来ませんでした。

シュートで終わることが出来ず、パスミスとトラベリングバイオレーション…

相手のプレスマンツーに対応できずに、五秒オーバータイム…

1ヶ月前に、同じ相手に、32対22で勝ったとは思えない試合内容でした。

メッチャ悔しいです!

安定しないチーム力…

課題は、相変わらずです。

結果、市内大会は3位で終わりました。



来週から行われるジェフカップ大会には、男女の優勝と2位のチームが参加するようになっていますが…

男子優勝チームが、学校行事で参加できないため、

3位の2チームでクジ引きし、うちが、千葉市の2位チームとして、ジェフカップ大会に参加することになりました。

棚ぼたですが…千葉市を代表するチームとして、『らしい』試合をして欲しいと思います。

らしい試合をするために、課題を修正しなければなりませんが…

技術ではなく、次をあせり、今を大事にしないプレーが、

ミスとトラベリングのバイオレーションになっています。

しかし、あきらめたら終わりです。


次の目標を明確にして、チーム力を上げていきたいと思います。


しかし、メッチャ悔しいです。

自分達の試合

2012-06-17 04:13:11 | やっぱりミニバス!
平成24年6月17日 日曜日
 
「自分達の試合」


オフェンスのチームスタイルが、ある程度出来上がってくると…、

これをさらに向上させなければならない。

しかし、同じチーム内でAチームとBチームに分かれて、

5対5のスクリメイジでは、チームスタイルの確認で終わってしまう。

自分達のチームスタイルがあるのであれば、

他のチームも独自のチームスタイルを持っている。

問題は、他のチームとゲームをしたときに、いかに自分達のチームスタイルでプレーできるかにある。

何回も対戦しているチームは、お互いのチームスタイルがわかっているので、

そこのプレーの特徴を研究し、対応策を練ってくる。

その対応策をやられて、自分達のチームスタイルを崩されるのは…

まさに、相手チームの思うつぼであろう。

自分達のチームスタイルが崩されたからといって、パニックに陥ることはない。

バスケのプレースタイルには原則がある。

●5人のプレーヤーのコンビネーション(コミュニケーション)

●連続性…川の流れのごとく、ボールと人が動く

●スペースィング…スペースを探す、スペースを作る。

スペースを作為する行為が、味方にノーマークが生まれ、アウトナンバー状態ができる。

●パッシングとパス&ラン

●ゴールに向かう姿勢と気持ち


チームスタイルのフォーメーションにこだわり続ければ、相手の思うつぼのままにゲームは流れていく…

そんなときは、原則に立ち返ることだろう。

特に、強引ではなく、強い気持ちを持ってゴールに向かう姿勢と、

実際のプレーとしてカットイン、ドライブイン、インサイドでのポストプレーなどを…

5人がひとつになって行うことだろう。

このときに、注意しなければならないのは、5人の個人がバラバラになっていないこと

5人で何をやるのか意思が通じていなければ、チームとしては、まとまらない。

ひとりが勝手に突っ込んでもダメだし、

ひとりが勝手に、入らないシュートを打ってもダメだろう。

そんなプレーは、練習でも教えていない…仲間を活かすものではない。


そこで自分は何をするべきか考え判断し、仲間のために行うことだ。

そこに必要なのは、コミュニケーションであり、

その意思を通じ合わせる司令塔となるプレーヤーがいなければならない。

チームスタイルを造る前の段階では、この原則によるプレースタイルの習得をねらいとして練習したはずだろう。

まず、そこに立ち返りプレーすることを意識すること。

焦ることなく、冷静になって、

しかし、心は熱くゴールに向かい、そのために、広い視野を持つこと。

ディフェンスは、基本はマンツーマンディフェンスにある。

ひとりひとりの1線のディフェンスが、しっかりとできること、

2線は、オープンの背ゴール、ボールとマークのボールラインを守るカバーポジションを意識して、行うこと。


負けないゲームを、まず意識すること

それには、ディフェンスから、そしてチームディフェンスで、攻勢的にゴールを死守すること。

自分達が練習で習得したものを、相手がじゃましようとするときには、原則の基本に立ち返ること


そこから自分達のペースを、つかんでいくこと。

その気持ちを、常にもって試合に臨めば、自分達の試合をすることができるだろう。


相手チームのチームスタイルにあわせたプレーは、ゲームは相手の流れになっていく…

そうすると…、焦る、何をしていいかわからなくなる。

自分達のチームスタイルで、プレーできないから、結果はついてこない。

結局は、オフェンスもディフェンスも、まず基本に立ち返って、自分達のプレーに集中すること。

強い気持ちで、5人がゴールを死守して、5人がゴールに向かうこと!

それを忘れずに、出し切ること!

今は、自分たち同士でスクリメイジをしている。

だから、自分たちのプレーができる。

当たり前だろう。

違うチームとやったときに…少し思うとおりにいかないと、相手のリズム、相手のペースにはまってしまう。

そんな時こそ、原則という基本に戻り、相手のペースをブレイクして、自分達の流れに引き戻す。

今は、そんなメンタルな弱さにあふれている。

これを強くしていかない限り…今のままで終わるだろう。

それでいいのか?

では、どうすればいい?

とにかく、コーチとしては…これを乗り越えるために、多くの他流試合をこなすことだと思っている。

経験を積んで、自分達のペースで試合ができる冷静さと熱き気持ちが、必要なのだから。

子供達自身はどう思っているのだろうか?

敦盛~人間五十年…

2012-06-16 01:19:12 | やっぱりミニバス!
平成24年6月16日 土曜日
 
「敦盛~人間五十年…」


私も、五十五の歳を刻もうとしています。


下天とは、天界の最下層における、一日をいい、

人の世の五十年をいいます。

ですから、私は、下天のうちの、一日と1/10を生きて来ました。

アッと言う間のことのように思われ、

それは、考えてみれば夢幻のようです…が、

その間のすべては、やはり現実にあったことに違いありません。

自分が、五十五の歳を刻むと言うことが、不思議でなりません。

ハタチのころの記憶が、昨日のことのようです。

まさに、下天のうちの一日のようです。

人生の不思議と、空しさを感じずにはいられません。

下天のうちの半日しか、生きられなかった娘に…私の半日を与えてやればよかったと思います。


以下は、ネットにあった『敦盛』のエピソードです。

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【あつもり~無官大夫敦盛~】


 戦国の武将、織田信長が好んで舞ったと伝えられる能に『敦盛』があります。

「人間五十年下天のうちを・・・」という謡を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。


 敦盛とは平家物語にその名が見える、平氏方の若き侍です。

 奢る平家は久しからず、押し寄せる坂東武者に西に、西にと逃げのびる他ありません。

 一の谷の合戦で敗れた平家は汀へと逃れ、源氏方は逃すまじと追い立てる。


 源氏の熊谷次郎直実は手柄を上げるべく、

 良き敵を探して見渡すうちに、海に乗り入れたる馬上の武者を見つけます。

 こは良き敵、逃さじものと大音上げ、

 「そこに落ちさせ給ふは平家方の御大将と見受けたり。かへさせ給へ」

 武者、それを聞きて、敵に後ろを見せまじと馬首を返します。

 そして馬上にて組み合えば、屈強の熊谷、この武者を汀にて取り押さえ、首を取らんと兜を取り去ります。

 ところが見れば歳十六、七ばかりの容顔まことに美麗なる若武者、

 思わず我が子を思い出し、哀れの身に沁みて、

 この方おひとりの命のために源氏が負けることもあるまいと助けようとしますが、

 後ろの山から味方の軍の声。

 「熊谷は敵を組み敷きながら、今、おめおめと助くるは必定逆心と覚えたり。

 二心あらば熊谷ともども討ッ取れ」

 熊谷、これを聞きて是非もなしと、

 「許させ給へ」

 といえば若武者、
「ただ疾く疾く首を取れ」

 こうして熊谷は涙ながらに首を取ったのです。

 後にこの若武者は平経盛の第三子、敦盛と知れました。



 このエピソードは幾分後世の創作が混じって史実の通りではありませんが…、

それはここではどうでも良い事とします。

 熊谷に呼び立てられたとき、何故敦盛はそのままに逃げずに取って返したのでしょうか。

 おそらく戻れば命のないことも判っていたことでしょう。

 敦盛は散ることを望んで、そして望むままに散ったのではないでしょうか。

 生き恥をさらしてでも命を繋ぎ、生き続けることこそ真に勇気の要ることかも知れません。

 それでも敦盛のように誇りの中に華と散る姿に憧れるのもまた事実です。



 『思へばこの世は常の住み家にあらず。         

 草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。     

 きんこくに花を詠じ、栄花は先つて無常の風に誘はるる。

 南楼の月を弄ぶ輩も月に先つて有為の雲にかくれり。  

 人間五十年、下天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり。  

 一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。       
             … 敦盛 』