採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

豚骨スープ

2019-02-06 | +肉・魚系保存食

クラテッロ用の肉を切り出した残りのモモ肉は、持ち帰って更に骨と肉を分けました。
肉の大半は小分けして冷凍。
脛部分は、骨から切り離した後にまたクルリと丸めてタコ糸で整形し、クラテッロの横っちょで塩漬け。

骨が残りました。

昨年は、どうしていいか分からず、ゴミ箱へサヨウナラしてしまいました。
でも、duckbillさんが、おいしいスープがとれるよ、とおっしゃっていたのです。

一旦は袋に包んでゴミにしかけましたが、今年はがんばってみようかな!!
 

豚骨スープ

骨と肉を分けるのは、割と楽しい作業でした。
固い骨に沿って、少しずつナイフを入れていけばいいのです。
(Duckbillさんが小さ目のナイフを持っていましたが、大きな包丁よりそういうものが便利なのかも)

 

豚骨スープ

関節の構造など、見るのも割と興味深いです。
人間と、似ているような、そうでないような。
 

豚骨スープ

復元するとこんな感じでしょうか。
右の骨盤、仙骨(尾てい骨)、大腿骨、スネの二本組の骨、かかと?。
とてもボリューミーなモモ肉(お尻・ふともも・すね)でしたが、骨盤は意外と小さくてびっくり。
モモ肉の太さでいったら、うちのダンナサマより断然太いですが、骨盤は、人間だったらもうちょっと大きいんじゃないかと思います。
(私のモモ肉と比べたら、ビミョーなところ)

あー。

こうやって骨で遊んでしまうのは、実は調理が不安だから。
どうやっていいかよくわからず、先に進めません。

ひとまず下ゆでかな?
一番大きい鍋にお湯を沸かし、骨を入れてゆでこぼしましょう。
膝関節が邪魔でうまく鍋に入りません。
仕方ないので関節でカット。

ぐらぐらと得体のしれないアクが浮いてきます。
どきどき。

煮立ったら、一旦骨を取出して、さっとゆすいでみました。

確か、骨を切断して骨髄のダシが出るようにする、と聞いた気がします。
切断するにも、道具が・・・。
手動のノコギリはサビサビで、洗っても綺麗にならなさそう・・・。

野生のカンをはたらかせ、石のすりこ木で割ってみることにしました。

バッシン

と力いっぱい叩き付けたら、流しに血しぶきが ぶっしゃー
(表面は白くなっていたけれど、骨髄など中の方はまだ生だったため)

髪の毛が逆立ちましたが、でもまあ、割れたのでよしとします。
大腿骨は割れましたが、スネの方は全然ダメ。
(スネの骨の方が丈夫なのでしょうか?)
仕方ないのでそのままいきます。

圧力鍋に入れたかったけれど、スネの骨が分割できなかったため、さきほど下ゆでした巨大寸胴で茹でます。
水少な目で濃いスープをとりたかったけれど、この鍋で骨ひたひたになるようにすると、だいぶ水が多めになります。
 

豚骨スープ

一番下が割った大腿骨。
その上がスネの骨。

ここに、ショウガ、皮つきにんにく、昆布を入れて、しばらく煮出してみました。
最初はぶわぶわといっぱいアクが出るので、なるべく掬うようにしました。

火をとめたらあたたかいうちにザルで濾して、別の容器に。
 

豚骨スープ

翌日、すっかり冷えたところで表面の脂を取り除くと、うっすら濁ったいいスープがとれました。
(比較的薄いスープなので、希釈せずにこのまま使う感じ)
パック詰めして冷凍しました。
 


Duckbillさんは、最初圧力鍋でスープをとり、まだダシが出そうなので2回目も圧力鍋で煮たそうです。
私は一回目は普通鍋なので、まだだいぶダシは残ってるはず。

圧力鍋か~。は~。・・・・にゃ~。

気力がなかなか湧かず、2日くらい骨を放置。
「いたんでしまったかしら?(えへ☆)」と鍋を見てみると、臭いも見た目も全然大丈夫。

やっぱやるか。

圧力鍋に入れるには、スネの骨を小さくしないといけません。
冷凍包丁の反対側がノコギリだったのを思い出して、ギコギコ。
でも、とてもとても固くて、ほとんど刃が入っていきません。
全周ギコギコして、わずかな刻み目をつけ、やっぱ石臼でバッシン!
ようやく割れました。

骨が小さくなったので、ようやく圧力鍋に入るようになりました。

豚骨スープ

ネギ、ショウガ、昆布など投入して、圧をかけてしばらく煮ます。
煮ている最中は、なんかラーメン屋さんみたいな臭い。


火をとめて、自然に冷まし、フタをあけした。
なんとかやり遂げた・・・と気力が抜けて、骨とスープが混ざった、圧力鍋のまま冷ましてしまいましたが、
このスープは冷えるとプリプリのゼリーになってしまいます。

豚骨スープ

脂のみならず骨や生姜もぶりんぶりんに一体化。
取り除くには、再度あたためる必要がありました。
ザルで濾してから冷ますべきでした・・・。

折角冷ましたのに、またあたため。

豚骨スープ

液体に戻してから、ガラガラした骨などをザルでこします。
また冷ましても、固体の脂が固体のゼリーに密着してしまうだけなので、表面の脂はラップにひっつけて取り除くようにしました。


豚骨スープ

小分けして冷凍。
こちらは濃いので、希釈して使おうかと思います。





今回は石でかち割るという原始人みたいな作戦でしたが、来年はもうちょっと文明的にやりたいものです。
骨を切るには一体どうしたら・・・。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自家製バクラバ(鳥の巣) | トップ | 矢田さんの干し柿 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (duckbill)
2019-02-08 00:39:55
骨を鋸で最後まで切り離そうとすると大変。
鋸は骨表面に少し切り目を入れるだけにして、切り目の反対側をトンカチでコンと叩くと、簡単に折れます。
折れたらそこを包丁で切り離す。
この方法なら寛骨も途中で折れますよ。
返信する
ありがとうございます! (●duckbillさま~Fujika)
2019-02-13 09:23:06
仕込みの際はお世話になりました!
そうか、切り目+反対側トンカチですね。ありがとうございます!
duckbillさんの写真を見ると、ぱっきりまっすぐに綺麗な切断でしたが、あれはそうやって折ってできたものだったのですね。
生骨とゆで骨では、折り易さは違うでしょうか。生のときにやる方がいいのかな。
来年はもうちょっと上手に出来るようにがんばります!
返信する

コメントを投稿

+肉・魚系保存食」カテゴリの最新記事