1月末、生ハムの原木を解体しました。
この生ハムはいつ仕込んだものだったか・・・。
ここ2年ほどはクラテッロを仕込んでいるので、3年前のものかもしれません。
そろそろ食べてしまったほうがいいですよね。
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これまで2回、原木を解体しています。 その経験で、大腿骨と骨盤の骨がどこかに埋まっているということがわかってきました。 そして、大腿骨が、意外とまっすぐではなく、湾曲しているということも。
そこで、今回の武器が、ハムの上に写っている、長い竹串。 これを刺して、骨の位置を確認することにしました。
「ここか!」と刺すとぶっすり貫通。 ちょっとずらして 「ここかな?」と刺すと、骨発見。 何度か刺して骨の位置を辿っておき、そこに沿うように包丁で切っていきます。 (ちょうど包丁を研いだところでした。苦手な包丁研ぎがんばってよかった~。)
大腿骨と骨盤を避けるように、大きく肉を切り取ったところがこちら。 |
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ところどころ骨が見えるくらいに、ぎりぎりまで切ることができました。 切り出し、大成功☆
切り取った塊は、スライサーで切る予定。 で、残りですが、このあと、滋賀県にてワインと鴨鍋を食べる会があるのです。 (お友達のイトウさんの仲良しの徳地酒店の企画) 例年日本酒だけれど、今年は初めてワイン。 ワインならば生ハム? 皆さんに食べて頂いて、うちの生ハムを減らすチャンスだわ。
持っていく重さを減らそうと、ひとまずこの部分を切り取ったのでした。 残りの原木と保冷剤、そして木製のスタンドをスーツケースへ。
鴨の会は、6人くらいの円卓×5卓くらい、約30人の集まりで、ひとまず一卓に一皿(紙皿持参)。 お隣の卓の方々からえらく好評で、お代わりを何度か差し上げました。 (ちょっと上等のオリーブオイルとバルサミコも持って行った) 最後は、うちの卓とお隣の卓、希望者には一人一皿お土産も持って行って頂き、かなり削り取られた状態になりました。
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スライサーと違って原木手切りは時間がかかって、私はほとんどずっと、スライスしていたような状態。 切って切ってきりまくりでした。 (あと、巻柿、柿ログも、スライスしてクリームチーズを添えて食べてもらいました)
お隣の卓の方からは、 「えー、自分で作れるの!?」「え、趣味で?」 と驚嘆されました。 「詳しい師匠の方から教わりまして。基本は塩漬け、塩抜き、熟成、途中洗ったり、です」 とお答えしておきましたが、もっとちゃんとレシピをお伝えしておいたほうがよかったかな? まあ、やってみよう、という人はあまりいないかも、だけど・・。
来年はまた日本酒に戻るそうです。 もう原木はないので、ワインじゃなくてよかったかも。(期待されても応えられない・・)
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帰りは、見た目はだいぶ削られたのに、結構重たいまま。
肉よりも骨が重たいのかな?
生ハム「原木」と聞いて、最初は意味がわかりませんでした。
住も食も、これだけこだわって生きるって、人の何倍かの人生を楽しんでるのだと、深ーい感慨を持ってみています。
「採集生活」にかんぱーい!
生ハムは、いい師匠に恵まれたおかげです~。
振舞って、喜んでもらえてうれしかったです。
そこそこの塩分があるので、みんな後で喉が渇いたんじゃないかな?
今冬から初めて挑戦しているのですが、ちょっと不安なことがありご質問させて頂きたいです。
現在はベランダで乾燥中なので、味が気になったため赤身を少し削って食べてみたのですが、塩気がほとんど感じられませんでした。
塩抜き後は浸透圧によって、塩分が肉内部に均等に行き渡ると思うので、内部までこの薄さだと思うと、腐ってしまう気がして不安でなりません。
塩漬けの方法としては塩をすりこんでラップで巻いて、冷蔵庫で二週間保存(途中で一度塗り直し)。その後10時間塩抜き(抜きすぎないため、水はあまり換えませんでした。)
味見した塩気を正確にお伝えできないため、どうにも答えづらい質問かと思うのですが... これは大丈夫なのでしょうか。
冷蔵庫の低温環境は塩の浸透が遅そうですが、でも2週間と長めですし、塩抜きも、うちより短いですよね。
溜まり水での塩抜きによって、表面だけ極端に塩が薄くなっている可能性はないでしょうか。
中は結構塩辛いままのような気がします。
全体に乾燥もしているでしょうし、腐敗の可能性は低いんじゃないかなあと思います(素人考えですが)。表面は、この先暖かい時期になるとカビたりなどすると思いますが、洗い流せば、カビは中にまではまず進行しないです。
ひとまずこのまま行くというのはどうでしょうか?
心配ならば、塩水をスプレーしたり、アルコールをスプレーしたりしてみてはどうでしょうか?
お返事ありがとうございます。
確かに表面はすぐ乾燥し始めるので、内部からの塩分の浸透がしづらかったのかもしれません。あまり気にしないようにします。アドバイスありがとうございます。気が楽になりました。
カビがちょっと不安なんですよね.... アパートなので人体への影響がw
私の返答が遅れてすみませんでしたm(_ _)m ブログいつも楽しく拝見してます。
居住空間の場合、表面がより乾燥傾向になってカビは少ないかも?木箱などで囲ってみるのはどうかな。
そちらは涼しい土地でしょうか。気温30℃(だったか)を超えると脂肪の酸化が急に進むので、真夏は気を付けた方がいいとのことです。大きな冷蔵庫をお持ちのようなので、冷蔵庫に入れてしまうのも手ですね。
fujikaさんや他の方のブログを読んで、カビが生えるのは問題ないことは承知しているのですが、それを真横に置いておいたら体に悪いので、どうしようかなぁーと。山荘羨ましいです。
表面にカビを生やすことが重要でなければ、まめにパストリーゼで拭いて表面のカビの繁殖を抑えようと考えていたのですが、どうなのでしょうか?(気温は35度超えます・・・脂肪の酸化についてもfujikaさんのブログで知ったのですが、可食部に影響がなければ目をつむろうと思っておりました。)
夏の間も冷蔵庫に入れることは全く考えておりませんでした。低温下でもタンパク質の分解は十分に進むのでしょうか?
質問攻めにして申し訳ないですm(_ _)m
酸化を防ぐため、真夏の2ヶ月くらいだけ、冷蔵庫に入れておくというのはどうでしょうか。その分秋冬の熟成期間を長くとれば(要は2年熟成とか)、夏にしばらく冷蔵されているのはたいした問題ではないかも?
漬物袋で真空パックするなどして、冷蔵庫内での過度な乾燥は防ぐ方がいいかもしれません。
大きくてすごく邪魔かもしれませんが・・・。
1年経ったら食べる気満々だったので、熟成期間を延ばすことは全く考えていませんでした(笑)。冷蔵庫に避難させてみます。
昨日気温が30度に一瞬到達しました・・・ 夏場は恐ろしいことになりそうです。
今年の夏も暑くなるんだろうなあ・・。
ところで、電動スライサー導入のご予定は☆
手でスライスも出来ますが、電動はとても薄く、沢山スライスできて便利ですよ~☆