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紙をひだひだに折ったことで出来る陰影が素敵・・・。
レ・クリント Le Klint というデンマークのメーカーのもののようで、店内のTVで、工場の映像をずっと流していました。
Youtubeにあるこちらの動画です。 15分ほどの映像ですが、面白くて1巡半ほども見てしまいました。
特に気に入ったのが、上の球体の方。手毬のような形も美しいし、固定方法が秀逸! 上に伸びた部分を折りたたんで引き絞ることで、照明器具本体に固定できるのです。 (動画の10分20秒くらいから)
なんか面白そう~。 自分でもできないかな?
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早速A4の紙を畳んでみました。 なるほど~。こういう構造か。 山折りだったところが谷折りになって、その間を斜め線でつなぐとあんな感じになるみたいです。
照明カバー、作れるかな? というのも、我が家の照明のひとつはいま、こんな感じ。
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数年前に、カバーが突然落下してきたのです。 (最初なかなか検索出来ませんでしたが、出てきました。2015年8月のことでした。あれからもう3年半・・・)
「ま、電気はまだつくし、いいよね。照明なんて普段視界に入らないし。」 と思ってはや幾年。 これにプリーツ細工のカバーをつけたらどうかな?
とりあえず、材料を買ってみよう。
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ホームセンターに行き、障子紙コーナーで、長考。 紙製やら厚手やらいろいろありましたが、この「プラスチック障子紙」というものにしてみました。 どれだけ必要なのかよく分かりません。 ヒダヒダにするからきっといっぱいいるはず、と2枚入りを。(2000円程度)
その後チョコがけなどに集中し、折角買った紙はしばらく放置。 このままお蔵入りかも・・と危惧していましたが、3月2日、ぽっかり時間ができました。 畑も気になるけど、明日でもいいよね。
ということで、朝から紙工作。 まずは実物大の部分模型を。 照明の半径が33cm。 その下に、ドーム状にカバーをつけたいです。
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ヒダヒダに畳んだ紙を、ドームの半分の形になるように折り曲げます。 (この帯の長さは、48cmでした。)
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この折り曲げ線にあわせて、例の斜め線をいれてたたみなおすと、こんな感じ。 ごく小さい部分ですが、これがドームの一部になります。 (手で持っているところがドーム中央部) なんか、出来そうだよね。
それにしても、ずいぶん沢山紙が必要になりそうです。
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プリーツのサイズの確認。 3cmと、2.5㎝を折り比べてみました。 2.5cmの方が繊細な感じでいいかな? (オリジナルのヒダは3cmくらいだったかもしれません。天井が高い外国の家だとヒダが大き目の方がチマチマしてなくてなじむのかも)
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どれくらいの長さの紙が必要か、計算します。 照明の半径が33cmなので直径が66cm、円周は66×3.14で、約200cm。 約60度の角度でヒダをよせると、必要量は円周の2倍になって、約400cm。 わー。
(本当はこんなにサクっと出来てなくて、サンプルや照明の実寸を計ってみたり、うっかり面積を計算しちゃったり、いろいろありました)
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障子紙は、94cm×200cmという規格でした(実際の長さは203cmくらい)。 これを縦半分にすると、47cm。実物大見本で作ってみた帯が48cmなので、丁度、この紙1枚で、47×200が2つとれて足りそうです。 94cm幅のままヒダをつくってから半分にカットするのが、手間が省けます。
半分、半分、半分、と折り目をつけていくと3cmになってしまうので、最終的に約2.5cm幅にするために、 なのでまず4:1に分割してから細かく分割していくことにしました。
紙の分割については、ポール・ジャクソン氏の書籍 〈折り〉の設計 - ファッション、建築、デザインのためのプリーツテクニック Complete Pleats: Pleating Techniques for Fashion, Architecture and Design をアマゾンで立ち読み。 (日本語版だと紙の分割の前半だけですが、英語版だと全部読めました。助かりました)
まず半分、そしてその半分、次は紙の端と折り線をあわせてまた折る、を繰り返して、必要なプリーツ幅の2倍になるまで谷折りを繰り返し、裏返して、隣り合う山折り同士をあわせて谷折りをし、プリーツにする、という手順。
紙折り開始~。
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大きな紙やらこまごまとした道具が散らばって、現場は混乱しております。
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まずは片面の谷折りを全部済ませたところ。 この後裏返して、隣り合う山折り線どうしを合わせてヒダをつくります。
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プリーツできました。 仮止めにはゴムと洗濯バサミが役立ちます。
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ばらん! おー!!
中央を切り離さずにこのままで出来るかも?とも一瞬思いましたが、紙の厚みであとあと困ることになりそう。 やはり切らねば。と二つ折りにして線をつけ、ハサミで2つに切り離しました。 約46×200のパーツを2つあわせてドームをつくります。
このあとが大変だった。
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斜め線は、フリーハンドではきれいに折れない可能性があるので、あらかじめ折り線をつけておく方がよさそうです。 頂点となるところの位置を計ってしるしをつけ、定規と鉄筆で、斜め線、ナナメ線、ななめ線・・・・。 定規の一ミリの目盛も目にきびしいっていうのに、白い紙に鉄筆でつけた点なんて、老眼&近視の目では見えなーい。 「目が、目がぁあぁあぁ」 となりながら線をひいていきました。
土曜日はここで時間切れ。 はうー。
日曜日は、朝起きてみたら、雨。 あららー。畑に行こうと思っていたのに。 仕方ないので紙工作の続きです(ヤッター☆)
この日もまずはひたすら線ひき。 線をひきおわったら、ようやく楽しい折り作業。 パーツ2枚とも折ったところがこんな感じです。
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立体感が出てきて、ドームっぽくなってきました。 ここで嬉しくなって、2枚をつないでしまいました。 (作業効率的にはつなぐのは最後がよい。早すぎた)
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わ~い、まる~い☆ (つなぎ方は、とりあえず手持ちの半透明なガムテープ)
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ドームの頂点部分のA案。 折りっぱなしのまま寄せたタイプ。
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B案。角を45度に折りこんだ状態で寄せたもの。
今回はすっきりしたA案で行くことにします。
頂点側にまず穴をあけ、ゴムひも(とりあえずマスクの耳ひも)を通して縛ります。 ヘリの部分にも紐(手持ちの水引)を通します。
で、ここでハタと立ち止まりました。 どうやって照明器具とくっつければいいんだろう。 折るのが楽しくて、それを考えておくのをすっかり忘れていました。
針金的な?(←試してみましたが、ダメ)
そうだ、ゴムひも。ダイソーへGO。
ゴムひものかけかたも、最初はうまくいかず、2回目のこちらで。
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ゆるく張ったゴムひもで、ひっかけるようにします。
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装着!
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明かりをつけてみると、こんな感じ。 わーい、出来た~。 (ヘリのガタガタなど、多少のアラには目をつぶって下さい)
久しぶりに楽しい工作でした。
■改良案
装着して、すっかり家の一部になって余り視界に入らなくなってきまいましたが、不安な点が。 2パーツをつなぎあわせたガムテの接着力が弱そうなのです。 しばらくしたら剥がれてきて補修が必要になりそう。 で、その補修のついでに、次の改良をする予定。
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現状では、上端付近はこのようになっています。(ドームの内側から見た様子)
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それを、このように変更する予定。 こうやって折ると、折り返し部分が照明器具の円周部分にひっかかって安定しそうです。
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折った様子はこんな感じ。外見は今と同じになります。 折りなおすと同時に、外周の紐も通し直す必要がありますが、その際はゴムひもにつけ換えます。これでヘリのガタガタ感もなくなるはず。
もっと、根本的な問題も。 この照明器具は、どこかのリサイクルショップで買ったのです。 で、カバーが劣化して割れるということは、それなりの古さ。 既に、スイッチを入れても点灯に時間がかかる、という症状が出てきています。 折角カバーを作ったけれど、照明本体がオシャカになる日もそう遠くなさそう。うるる。 そうしたら、折角つくったこのプリーツカバーを別のシーリングライトに付け替えたいけれど、照明器具の構造が違うので、くっつけ方を再検討しなくてはいけません・・・
■余った紙で・・・
障子紙、丁度1枚で今回のカバーが出来ました。 2枚入りなので、1枚余っています。
もうひとつ、作ろうかしらん。 次は・・・
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ベッドルームの、これかしら。 これは、ベッドに寝たときに目に入るので、しょっちゅう視界に入る照明器具です。
お店にあったみたいな、球体のカバーにしてみる? レクリントの他の製品みたいな、球の下端をカットしたような可愛いベル型や、扁平なベーグル型、釣鐘型なども面白いかも。 下の5つはアメリカのノーブルスパーク社のもの。 下段のひとつめとふたつめのは、折り方が今回とは違うタイプで(山折り線がずっと山折りのままで、ナナメ線が2本入ってる)、作るのは面白そう。ゴツゴツしてちょっと好みではないけれど、ヒダを細かくするとまた違うかな。(ウニの殻みたいになるかも) 下段右端のは曲線を使っていて作るのはちょっと・・ですが、ウェディングケーキみたいでゴージャス(幸いうちには合わなそう)。
ダンナサマへ:どんな感じがいいですか。
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model 47 model 101 model 195 model 107 model 145 |
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