採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

グルミチャマ

2018-05-16 | +フルーツ

 

グルミチャマ

「こんな実が木になっててね、食べると甘酸っぱくて美味しいの。」
と聞いたら、子供のお絵かき、もしくはファンタジーの世界のことだと思いますよね。
ところが本当に実在するのです。
その名も「グルミチャマ」。
 

グルミチャマ

グルミチャマって、何語?
(パントマイム芸人の「が~まるちょば」が頭に浮かびました)
お友達の楽子さんからの、沖縄みやげで頂きました。
(楽子さん、素敵なものをどっさり、ありがとうございました!)
 

グルミチャマ

ほら、絵の通りの、シュールな外見でしょう?

 

グルミチャマ

とってつけたようなヘタ。
このヘタはとてもとれやすく、触っただけで簡単にぽろりと外れてしまいます。
この特徴的な見た目を生かすためヘタをつけて出荷するには、おそらくハサミで軸を切って収穫しないといけないはずです。

グルミチャマ

花落ち側。
ぴらぴらした細長いものが4枚ついています。
このぴらぴらも、指でひっぱると簡単にとれます。

グルミチャマ

ぴらぴらをとったところ。
りんごや枇杷のように、花落ちの痕跡がくぼんでいます。

グルミチャマ

切ってみました。
表面は濃い紫色で、とても柔らかい皮。
内側は枇杷のようなプラムのような薄いオレンジ色。
中には空洞があって、白いタネが1個~2個入っています。種の表面はちょっとぬるっとしています。
空洞の壁面は柔らかい組織です(枇杷の空洞壁面より全然気にならない)

これは果物だそうで、甘酸っぱい味です。
しいて言えばさくらんぼに似ています。
表皮はさくらんぼよりずっと柔らかく、傷みやすそうな印象です。
食感は、さくらんぼってぴっちり張りつめたような固さ(果汁はじけ感)がありますが、こちらはちょっと違います。
噛んでみると、「ふに」とスポンジのようなふんわり感がどことなく。
食べてみるとジューシーではあるのですが、すぐには果汁が滴ってこないような印象です。

味は甘酸っぱくて、とても美味。
どことなくマンゴスチンに通じるような香りがあります。


調べてみると、これはブラジルから沖縄に持ち込まれた果樹のようです。
グルミチャマと呼ばれていますが、ブラジルでgrumichama(グルミチャマ、グルミシャーマ)と呼ばれているものではなく、cherry of the rio grande(チェリー・オブ・ザ・リオグランデ)の方に近いようです(こちらの情報より)。

画像検索してみると、grumichama は今回のものと違って扁平な形状で、可愛いヘタもなし(ブルーベリーっぽいかたち)。
cherry of the rio grande は、今回のもの同様、やや縦長で、ヘタがついています。こちらと同じっぽい感じ。


(検索していたら目についたのですが、これらの近縁で、スリナムチェリー/ピタンガと呼ばれる果物もあって、カボチャみたいな不思議な形!)

先日食べたジャボチカバよりさらに果皮が薄く傷みやすそうなので、なかなか遠くから輸送されて出回ることはなさそうな果物です。とっても珍しく、美味しいフルーツで、大興奮でした。
楽子さん、ありがとうございました!

コメント (7)
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