採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

キャッサバ芋

2018-05-18 | +野菜

今回も沖縄の珍しい食材です。

キャッサバ芋

楽子さんから頂いたものの中に、サツマイモのような形状の塊がありました。
芋?かぼちゃ?
ラベルを見ると、「タピオカ」ですって。
あのタピオカのもとになる芋???
調べてみると、芋の状態ではキャッサバ(マニオク、マンジョカ)というようです。
キャッサバで検索してみると・・・
 

キャッサバ芋

んん?
こんな感じの細長い形状の画像が多いです。(この写真はWikipediaより)

 

キャッサバ芋

頂いたものはずんぐりむっくり。

 

キャッサバ芋

太い方の端の表皮がひび割れ気味なところは、検索画像とちょっと似ているかな?

 

キャッサバ芋

細い方の端からはもじゃもじゃと根だか芽だかが生えてきていました。
このぷっくりしたお芋の、どっちが上だか下だかすらよく分かりません・・・。
 

キャッサバ芋

切ってみると真っ白!
なるほど、これはサツマイモではないですね(ちょっと疑ってた)。
形成層のあたりから、白い樹脂がにじみます。
中心は他の芋ではあまり見慣れない感じのㇲが入っています。りんごの芯みたい?
 

キャッサバ芋

縦にカット。
ㇲが入ったところが、ちょっと傷んでいました。
(頂いてから10日くらい経ってしまっていたからかも・・)
中央部はややフワフワしていて、周辺部はシャッキリ固い組織の感じでした。
皮を剥いて茹で、その後で揚げると美味しいというサイトをみつけました。
こちら。「フライド炭水化物の中で一番好きかも」との評)
茹でた状態で冷凍もできるようなので、みんな茹でてしまいましょう。

 

キャッサバ芋

で、せっせと皮むき。形成層のところから、ぺりり、とはがれるように表層が剥けました。
(樹脂状のものはちょっと手にねばつくので、手袋をするといいかも。ただしかゆくなったりはしないし、すぐに粘つきは収まるので素手でも問題ないです)
芯の傷んだところも取り除いて、綺麗にしたのがこちら。
ジャガイモやサツマイモより、やや軽い感じのお芋です。

・茹でる
・茹でたものを揚げる
・生をスライスして揚げてキャッサバチップに
・茹でたものをつぶしてフフに

と、いろいろ試してみます。
 

キャッサバ芋

ゆであがり。
どうなったらゆであがったのかよく分かりませんが、竹串がすっと刺さったらいいことにしました。
外側部分と、芯に近い部分で、茹であがりの色がちょっと違うのがわかるでしょうか。

この状態で食べてみたところ、ほんのり甘い風味があり、食感は大根に近い感じ。
(以前未熟なジャガイモを食べて見たら全然ホクホクしていなくて大根みたいだったのですが、あれを思い出しました)
デンプンを含むような粘り気は感じるのですが、芋によくあるようなホクホク感や、口の中でほぐれて溶けていく感じはないです。
大根とサトイモの、だいぶ大根寄りの感じ。
アクっぽさは全然ないです。
(キャッサバには苦味種というのがあって、とてもアクが強くて水にさらさないと毒になるほどの品種もあるようです。こちらはおそらくアクのない甘味種。)

何しろキャッサバ芋が初めてなので、こんなものなのか、茹で不足なのかよく分かりません・・。

 

キャッサバ芋

茹でたキャッサバ芋、そして生のものを薄くスライスして揚げてみました。
南米あたりではこの芋がフライドポテトのようにして食べられているようなのです。
揚げたらどうなるかな?と期待しましたが、茹でたものを食べたのと、大幅に変わる訳もなく・・・。
こんがり香ばしくなって、ほんのりした甘みもあってとっても美味しいのですが、揚げてもホクホク感はさほど出ず、芋というよりは大根ぽい感じ・・・。

チップの方は、焦げたらマズイな、とちょっと控えめに揚げたので全体がパリパリにはならず、中央はまだ柔らかめでした。
でも周辺はこんがりカリカリに。
で、この部分が、水分が飛んで味が濃縮しているのか、お菓子のように甘くて香ばしいのです。
カラメルクッキーみたいかも☆
茹でたものを薄くスライスして揚げても、これに近い感じになりそうなので、また作ろうかと思うほどです。

ただし、インドネシアやマレーシアでキャッサバチップとして売られているものとはちょっと違いました。
今回のものの方が甘く、市販キャッサバチップはもう少しデンプンぽい気がします。

 

キャッサバ芋

ふと思い立って、茹でたものをひとかけ石臼に。
ぺったんぺったん気長に搗くと、アフリカのフフになるはず。
じっくりではなくて、ちゃちゃっと搗いて出来たのがこちら。
 

キャッサバ芋

結構ねっとり感はありますが、大根ぽい組織感はまだ残っており、お餅というよりは、んー、粒あん?
あ、ねっとり+ツブツブで、おはぎのごはん部分かな? もっと念入りに潰すとお餅になるかな?
塩も砂糖も何も入れないのですが、ほんのりしたいい風味です。

キャッサバフフも、本物を食べたことがないので、これでいいのか比べられません・・・。
インスタントのプランテーンフフとは、だいぶ違いますが、インスタントだしプランテーンだし、比べられないですよね?)
 

いろいろ遊んで、美味しくって面白かった!
でも、当初の、いわゆるキャッサバと外見が違う、という謎はやっぱり残ります。
味も、デンプンっぽさが少な目というのが謎。
あと、参考サイトを見直すとゆであがりが黄色なのですが、今回は真っ白。何かが違うのかも・・?
今回頂いたものは、比較的未熟でデンプンの形成が少な目だったのではないかと想像しているのだけれど、実際こんなものなのかもしれません。

どこかで見かけたら、絶対もう一度買ってしまうと思います。
今回みたいに大根っぽくても美味しいし、芋っぽかったらそれはそれでどんな味か試してみたいです。

楽子さん、楽しくて美味しいもの、ありがとうございました!


■参考情報
フライドキャッサバ芋

キャッサバ芋からタピオカでんぷん作成

アマゾンに冷凍キャッサバ芋

コメント
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