四季折々の保存食・ジャムを作っております。お菓子も時々つくります。「+ジャム・保存食」「+お菓子」の各ページにリンクしています。
2005年は干し柿の年でした。
せっかく沢山つくったので、特徴をまとめてみます。
ただ、成功のカギは、品種というよりも、柿の熟し具合のような気がします。
ほどよく熟したころに収穫し、かつ干し始めると、どの品種でもとっても甘くておいしいものができると思います。
自分で収穫しない場合、熟度はなかなか思うようにはいかないのでそこが難しいところ。
やや若いかな、という場合は数日放置してよいのだろうか。
水に(何時間か)つける、というやり方もあるらしいけれど・・・・。
なお、下記のコメントは、あくまで今回手に入った柿についてなので、品種の特徴を表しているかどうかはよくわかりません。
種類 | 産地 | 記事URL | 味・たね・粉のつきやすさ | 干し柿の色・形 | 作業 |
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西条 | 鳥取 | ● | とても甘くてねっとり。 種は2~3個。 |
長ほそい。 |
皮はピーラーで縦剥き |
富士柿 | 茨城県八郷 | ● |
甘くてねっとり。 |
三角形。 ずっしり立派。 あまり赤くはできなかった。 |
皮はピーラーで縦剥き。 |
禅寺丸 | 茨城県八郷 | ● | 甘くてねっとり。 表面がやや固い。 種は3~5個。 |
黒い。 楕円形。 粉は吹かない。 |
皮はピーラーで縦剥き。 |
甲州百目 |
山梨 |
● | 甘さやや少なくねっとり。 種は2~3個。 |
三角形。 ずっしり立派。 |
富士柿に似ている。 皮はピーラーで縦剥き。 実が大きいので、ピーラーがやや厚くむいてしまったとしても勿体なくないのが気分的に楽。 ヘタのくぼみは剥きにくい。 |
大和百目 |
山梨 |
● | 甘く、ざっくりした歯ごたえ。 種はない(?)。 |
長方形。 肩がやや黒く、先端は赤い。 粉が吹きやすい。 |
皮はピーラーで縦剥き。 実が大きいので、ピーラーがやや厚くむいてしまったとしても勿体なくないのが気分的に楽。 ヘタのくぼみは剥きにくい。 |
四つ溝 | 静岡 | ねっとりではなくやや歯ごたえがある。 種は0~4個。 若いものを干すと渋み(刺激)が残る場合がある |
肩がやや黒く、先端は赤い。 時間が経つと全体が黒ずんでくる。 横から見ると五角形。 粉は吹かない。 |
果肉がとても固く緻密でほかとは違う。 よく研いだナイフ、またはよく切れるピーラーが必要。 ヘタが窪んでいないので形は基本的にはむきやすい。 溝が深いと剥きにくいときがある。 | |
八珍柿 | 新潟県佐渡 | ● |
甘くてぽちゃぽちゃ。 |
つぶれた形。 場合によってはきれいなオレンジ色に仕上がる。 |
くるくるむく。 |
紅干し柿 | 山形県上山 | ● |
甘くてねっとり。 |
つぶれた形。 横断形はいびつな四角。 |
くるくるむく。 四方がふくらんだ(四辺にくびれがある)四角形で、しかも花落ちがちょっとへこんでいるときがあるのでややむきにくい。 生の果肉は八珍に似た感じ。 |
法蓮坊柿 | 奈良 | ● | やや粉質か(ちょっとざらっとした感じ)。 種は5~8個(多く感じる) 粉が吹く。 |
たまご型。 紅色が長くのこる。 |
くるくるむく。 果肉がふわふわした感じでやわらかくむきやすい。 |
横野 | 愛媛 | ● | 表面は歯ごたえがある。 ねっとり感が少なかったのは未熟だったせいか? |
つぶれた形。 |
くるくるむく。 果皮がやや厚く丈夫。 果肉が締まった感じ。(熟度のせいか?) |
たねなし柿 | 茨城 | ● | 甘くてぽちゃぽちゃ。 もっと干すともっちり。 種はない。 |
つぶれた形。 |
くるくるむく。 八珍柿と似ている。 |
ハート形 | 茨城 | ● ● |
甘くてねっとり。 種はない。 粉が吹きやすい。 |
黒っぽくなる。 |
ヘタがくぼんでいて肩部分がむきにくい。 |
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