採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

禅寺丸柿(?)

2005-11-28 | +干し柿・干し芋・栗
富士柿と一緒に禅寺丸柿というものも頂いて参りました。
これは受粉用に植えられた不完全渋柿だそうです。
禅寺丸と呼ばれているらしいのですが、私の実家あたりでみかける禅寺丸とはかたちも大きさも違うような気がします。受粉の相手が違うからかな?
品種が微妙に違うのかしら?


干し柿にするのは、本当は完全渋柿がよいそうなのですが、今回チャレンジしてみることにしました。


2005/11/14 禅寺丸柿(?)
130gくらい。縦に1本または2本、溝があって、桃みたいです




この柿は溝が2本。



不完全渋柿だそうですが、柿園のまっただ中に植えられているだけあって、そりゃもう、受粉しまくりで、ほとんどがゴマ入り(種が入ったということ)でした。
これまでに経験したことのないほどゴマぎっしりで黒く見えるほど。(残念なことに写真撮り忘れ)
で、実は甘いのではないかと思って食べてみたのですが、やはりちょっと渋みがあります。

干すしかありません。
こんなに黒い柿を干してもいいのだろうかと思いつつつるしてみました。

禅寺丸柿は、完全渋柿を干したときとはちょっと違う乾き方でした。

■完全渋柿の場合
・表面が乾いて薄皮が張ったような感じになる
・表面の薄皮のすぐ下が柔らかく(熟柿状に)なり、透明感が出てくる
・内部から表面に水分が供給されつつ徐々に乾燥していく
・時々もむと、だんだん中心まで柔らかくなっていく
・中心まで柔らかくなった後、お好みの段階まで更に干して、できあがり

■禅寺丸の場合
・表面が乾く
・更に表面が乾く
・表面が真っ黒でガチガチになる(果肉もガッチリ固いまま)
・(干し柿にならないのではと弱気になる)
・この柿はダメかも、とあきらめた頃、もんでみると、一気に中心付近まで柔らかくなる
・表面がガビガビに固く、中はぽちゃぽちゃという状態なので、もう少し干す
・袋に入れて蒸らす感じにして、表面の皮を少々柔らかくする
・表面がじとじとしすぎるので、袋から出してもう一度干す
・ほどよい頃合いでまた袋にしまう
・(冷蔵庫で10日くらい保管し、白い粉がついてくるのを期待する)

いろいろ心配させられましたが、無事干し柿になりました。

味はとっても甘くおいしいです。
心配した表面の固さは、水分が中から染みだしてふやけて、ほとんど気になりません。
色が真っ黒で、見た目がよくないかもしれませんが、味がおいしければいいですよね。
もし白い粉がつけば黒さが隠れるので、いま期待しているところです。
そうなったら味といい、大きさといい、外見の魅力も十分ですよね。

後期:
12月12日現在、粉は吹いておりません。
もみころがしたりしたほうがよかったのかしら。
まあ、味にかわりはないのでよいことにしましょう。


2005/12/03左の黒っぽい3つが禅寺丸。右の7つはMyハート形柿。小さくて悲しい・・・。



20005/12/08表面アップ。干しあがったあと、少し密閉しておくと表面がしっとり柔らかくなります。




20005/12/08断面アップ。中は透明なゼリーのよう。



★成田柿園さま
ありがとうございました!
色は、ちょっと見栄えが悪いですが、味はとってもおいしいです。

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2 コメント

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Unknown (雄平)
2005-11-28 17:37:10
こんにちわ

雄平@実りのときブログ

です。ブログ村村民です。



柿大好き、干し柿も大好きです。でも、東京では干し柿はできません。乾く前に腐ってしまいます。

そちらは、茨城でしょうか。かなり寒いのですね。

お時間があったらこちらをご覧ください。



http://www.01.246.ne.jp/~yo-fuse/  実りのとき



では、また。

雄平さま (Fujika)
2005-11-29 11:53:13
はじめまして。ようこそ。

今年は例年になく晴天続きで寒さも十分、干し柿に最適の秋・冬となりました。気候によってはカビが生えたりしてしまいます。毎年このような天気が期待できればいいのですが。



田舎といっても、近所で柿を干しているのはうちぐらいのようですから、私は変わり者かも。

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