アニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』に新年早々激ハマり。
年も変わろうかというころ、樹さんに「TKさん絶対好きだから」と薦められるがまま観はじめたら一気に最新話までマラソンしてしまったでござる。この嗜好センサー、イエスだね!
いやー、このアニメ、マジで面白い!
僕は作中に出てくる一風変わった「綺羅星!」という合い言葉(?)くらいしか前知識がなかったんですけど、これに関しちゃまっさらな状態で観はじめたのが良い方向に作用したよなあ。漫画やラノベが原作ではないアニメって、作る側も観る側も〝冒険〟してる感じがしますけど、中身は最高だし話題性も右肩上がりだし、大成功なんじゃなかろうか。
なんていうか、全体的なノリがちょっと古い(いわゆる「昭和」的な)ことも引っくるめて、完全にひとつの作品世界を構築できてるのがスゲーですね。正統派ロボットアニメを、現代風にアレンジしたらこうなる、という好例を突きつけられた感じ。
タクトをはじめとするキャラクターは味方も敵もキッチリと立っていて魅力的ですし、毎回山場をしっかり作って一話完結で物語が進行していくから30分弱の密度がひっじょーに高い。アイキャッチが流れたとき「あ……まだ半分なんだ……」と感じるアニメが少なくない中、あっという間に次回予告まで時間が経ってしまい、続きが観たくてたまらなくなるってのはホント得難い作品だよなと。
ぶっちゃけ、序盤はエンターテイメント性が高くて楽しかったものの、捉えどころがなさすぎて少しばかり戸惑いながら観ていたんですけど、個人的に第9話「そんなミズノの初恋」でブーストがかかった感じ。ミズノみたいなキャラは特別好きというわけではないんですが、なんか彼女が登場したことで学園ラブコメ臭が一気に強くなっんだよなー。
というより、第8話でタクトとスガタが腹を割って話をしたことで、ようやく作品の舞台が整ったといったほうが正しいのかも。第8話までが導入編第一部で、第9話からは第二部って感じの印象です。で、この流れを受けた第10話「そしてマリノの初恋」も最高だったし、第11話と第12話は人妻ことカナコの面白さとシモーヌの可愛さが際立っていたし、ここ数話の楽しさで一気に心を掴まれてしまったなあ。
あと、「イッツァ~~」に代表されるタクトの語り口や、サイバディに乗り込んだときの宮野さんの無駄に熱い台詞回しも大好きなんですけど、戦闘シーンに入るところで流れる巫女の歌が物語の進行に合わせて変わる演出が好きすぎてゾクゾクしてしまったり。気多の巫女が歌うモノクロームやワコが歌う木洩れ日のコンタクトはすごく雰囲気があって、マンネリになりかねない戦闘を彩っていましたけど、ミズノの歌うイノセント・ブルーは映像とのマッチングが素晴らしくて鳥肌が立ちました。サントラをBDに付属させるんじゃなくて単品で発売してくださいよォ! 汚いさすがボンズ汚い。
そんなわけで、これからも楽しく観ていきたいと思います、ハイ。ただひとつ心配なのは、ミズノが「日死(西)の巫女」というのは既に明らかにされている通りですけど、今の和気藹々とした日常の終わりと同時に、ミズノ(とマリノ)が悲劇的な結末を迎えそうで怖いんだよなあ……。日死の巫女って文字面がまた、どうしようもなく不吉すぎますし。
ギッシリと中身が詰まったアニメだけに、終盤に向けての悲しさだったり、切なさみたいなものを多めに含んだ展開もガチでやってくれそうで、期待しつつもハラハラしているというか、そんな感じで。もしもまだ観ていない人がいたら、これは絶対に観るべき!
みんな一緒に、青春を謳歌しようぜ!!