「不毛地帯」 山崎豊子 全5巻(新潮文庫)
先日、「沈まぬ太陽」を読み、感銘を受けたので、
すぐこの本に読み進みました。
5巻からなる本当に大作です。
太平洋戦争時の日本軍大本営参謀の主人公を主人公に、その数奇な人生を描く。
戦後、シベリア抑留を経て、商社マンとしての第2の人生を歩み、
ドラマチックに現役を退いて後、第3の人生は、シベリア抑留者遺族会の活動に身を捧げる、劇的な人生を描く。
故 伊藤忠商事会長の瀬島龍三氏がモデルらしいです。
シベリア抑留の話を堪えると、あとは総合商社の日々の姿や、登場する政官業の実力者は実在の人物と重ね合わせられたりその想像が面白く、
またその他社内での競争や、中年の恋だったり、いくつか魅力的な要素が気になり、一気に引き込まれて、時間さえあれば読み進めていました。
読み終わるのが惜しい作品でした。