プリンストンに暮らす

ドイツ&アメリカでの駐妻生活を終えて帰国しました!!

マイクロチップはこわくない

2006年05月24日 | 動物検疫について
動物検疫制度が改正され、ペットとの海外旅行が身近になったとは言え、
フライトへの不安、そして何よりも日本ではまだ馴染みのないマイクロチップ
不安を持つ方も多いかと思います。

新検疫制度は、すべてマイクロチップを装着した上での2回の狂犬病予防接種、
血液検査
となるので、とにかくチップを埋め込まなければ始まりません。

また、ペットの入国にマイクロチップの装着を義務付ける国も多いようです。
 例:イギリス、フランス、ノルウエー、オーストラリア、ニュージーランド、
   シンガポール、台湾、香港、カナダ、アメリカのイリノイ州など一部の州など

マイクロチップとは、超小型集積回路に個体認識番号を書き込んだものを、円筒形の
生体適合ガラスにアンテナ役(?)の電磁コイルと共に封入したもの。
大きさは長さ10ミリ×直径2ミリほどで、専用の注射器で背中側の首の辺りに注入します。

注入時は普通の注射よりは少し痛みがあるようですが、麻酔はかけません
注入後は、チップの周りの肉(?)が組織を作って結合するので、触ってもどこにある
のか分からなくなります。人が人口靭帯や骨を埋め込むのと同様(?)

マイクロチップの耐用年数は、約30年とされています。
名札は取れてしまう可能性もありますが、チップは安全で永久的なもの。費用の方は、
チップ本体価格+獣医師による施術費用+AIPOなどへの登録料=1万円程

日本でも、ヘビなどの特定動物へのチップ装着が義務付けられたことの影響もあり
今年6月までには各都道府県をはじめ、多くの市町村がマイクロチップを読み取る
リーダーを持つようになるようです。

ペットが迷子になり保護された時も、鑑札とチップから飼い主が照会され連絡を取る
ことができますが、IDのないペットのほとんどは、処分されてしまうのが現状です。

また、動物愛護法が改正されても取り締まりがないため、ペットを捨てるのは一般人の他
ペットを扱う業者に至るまで存在しますが、欧州のように生まれてきた血統書付きの犬や、
市町村への登録の際のマイクロチップの義務付けが日本でも行われるようになれば、
捨ててもすぐに身元が照会されるため、安易に捨てる人が減ることと思われます。
最近多いペットの盗難でも役立つ例もあるようです。

国としてもしっかり取り組んでほしい問題でもあり、鼻紋をとる新しいシステムも開発
されているようですが、不幸なペットのいない社会への大きなステップとなる
マイクロチップを投資のひとつとして、多くの人に理解して頂けたらと思います。

アメリカでは、マイクロチップの普及のためペットショップなどで、格安でチップを施術
するイベントが行われています。日本では、昨年9月の時点で、チップを装着した
犬と猫は合計で一万匹にも至っていないのです。日本も今こそ必要な時ですね。


 1セント(1円玉位?)と比較   リーダーを当てると、ピピッと反応し個体認識番号が現れます。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ペットのきもち (きよっち)
2006-05-26 01:22:23
TBありがとうございました。すごく素晴らしいblogですね。またしばしば遊びにきます。
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マイクロチップ (frauyamada★きよっちさま)
2006-05-26 02:03:26
こちらこそコメント&TBありがとうございました!!

これからもどうぞ宜しくお願いします。
返信する
TBします!! (きよっち)
2006-05-26 02:17:56
ヤフーブログの方が見やすいので、こちらもTBします。内容は同じです。
返信する
Thank you!! (frauyamada★きよっちさま)
2006-05-26 03:58:19
TBありがとうございます!!

それにしても、夜中までお仕事、本当にお疲れ様です。

獣医の先生からのお話は、説得力&安心感があるので、一人でも多くの人が装着するようになると、どんどん社会も変わっていくのではないかと思います。
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