プリンストンに暮らす

ドイツ&アメリカでの駐妻生活を終えて帰国しました!!

初七日のピクニック

2010年12月06日 | マックスとの暮らし
悲しみに暮れて、何もしないでいても、時間は過ぎていくようです。
マックスもお骨になってしまい、初七日を迎えました。

長男の学校もお休みで、とてもいいお天気だったので、
マックスと最後のピクニックとなった昭和記念公園の片隅へ
ベビーカーにマックスのリーシュを乗せて出かけました。



やっと寒くなって、これからもっとマックスとピクニックに
来るつもりだったんですが……。

夕陽を見つめるマックスの横顔……どんなことを考えいたのでしょうか??



でも、この場所にいると、マックスと過ごした穏やかな時間が思い出され
家ではあんなに泣いていた涙もでず、不思議に癒される思いがしました。

美しい富士山

2010年12月04日 | マックスとの暮らし
マックスの葬儀は、府中市にある慈恵院というお寺にお願いしました。
大型犬なので、きちんと火葬してもらえる施設の所をと思ったものです。
(ドッグランもありました!! 多頭飼いの方が遊ばせていました。)

しかし、葬儀当日は、長男の学芸会。本人は、昨夜から行かないと言い張っていましたが
帰国して新しい学校で初めての学芸会……何とか送り出しました。

学芸会終了後すぐにお寺に行かないと間に合わないため、マックスを車に乗せて
学校へ連れて行き、校内の日の当らない木陰に駐車させて頂きました。

学校へ向かう際に見えた富士山……雄大で心洗われるような美しさでした。
マックスが、富士山を見たら思い出してほしいと言っているように感じました。


先輩が送ってくれたこの日の富士山の写真

さて、お寺に到着し、受付を済ませると、マックスを棺に移し、お花やフード、手紙
などを入れてきれいにしました。お経を唱えて頂き、火葬が終わるまで墓地をお散歩。
お寺に戻ると、もう誰もいなくて、マックスがこの日最後の火葬だったとのこと。

係の方に案内され入ると、白い骨がきれいに並んでいました。
それを見たら、頭が真っ白になってしまい声も出せず立ちすくんでしまいました。
分かっていながらも、とてもショックだったのですが、私以上に最後の最後まで
泣いて火葬を反対していた長男が泣き崩れてしまって大変でした……。

係の方は、私と長男が落ち着くのを待って、マックスのお骨について説明して下さいました。

何よりも救われる思いがしたのは、マックスの骨が、足の指までもきれいに残されていて
いわゆる、のど仏(本当は第二頸椎)の骨もあったことです。

のど仏の骨は、仏様が手を合わせて座っているかのようでした。
頭(精神)と体をつなぎ止めている所に、仏様が手を合わせているというこの骨は、
人間と動物に違いはなく、「すべてのものに仏が宿る」とおっしゃるお釈迦様の
言葉に納得させられる思いがしました。

3人でお骨を拾い、思っていた以上に大きな骨壷に納めました。
大きな顔が特徴だったマックスは、頭の骨も立派でした。

本堂へ移動して、お経をあげて頂きました。
マックスも別に仏教徒ではないので、不思議な思いだったかもしれませんが
私達としては、きちんとできたことで少し気持ちが落ち着いたように思います。

マックスのお骨は、自宅に持ち帰り寝室に置いてあります。
私が死ぬまで一緒だからとマックスには約束したので、私自身の骨をどのように
処理するかはまだ決めていませんが、自宅で保管しようと思っています。


実家に立ち寄ると、母が不思議な取り合わせの花束を準備してくれていました。

ひまわりは、マックスが私達の太陽のような存在だったことを意味し、
スイートピーの花言葉は、「やさしい思い出、わたしを忘れないで」であり
優しいマックスのような花だからとのこと。主人は、これを聞いて号泣でした……。





最後の夜

2010年12月03日 | マックスとの暮らし
朝方眠れずに泣いていたら、ものすごく激しい雨が降り出しました。
でも、お昼からは晴れて、とても暖かくなりました。

マックスは、その翌日に愛用していたベッドに移し、保冷剤をお腹の下に
たっぷり置いて、まめに交換してきたので、週末の式までお寺に預けることなく
ずっと家に安置しておくことができました。

マックスは、自分の死を感じていたのか、すべてを吐いて、トイレもすませていたので
詰め物など何も処置をしなくても大丈夫でした。とても彼らしい気がします。

この日は、マックスの横で食事をし、マックスを抱きながらいっぱい泣いて、
マックスの硬くなったお腹で寝てしまったり……と一日中一緒に過ごしました。

長男の発案で、マックスにそれぞれが手紙を書くことになりました。
私はすっかり忘れてしまっていましたが、マーリーの映画でそういうシーンがあったとか……。
主人、長男、私……それぞれの思いを書きこんだカードに家族の写真を添えました。

それにしてもこの一週間、マックスは、たくさんの犬友に会いました。
なぜかいろいろな犬によく会って、一緒に遊んだり、飼い主さんとたっぷりお話しして
かわいがって頂きました。偶然ながらも、マックスにとっては良かったなと思います。

前日も、次男を来春から入れようと思っている保育園の前を通った時、
数人の先生方に会ってかわいがってもらいました。

その時は、やっぱり子供が好きなんだなあとセラピードッグ活動を思いだしたり
していたのですが、実は「この子をよろしく」と言ってくれていたのかもしれません。

夕食をすませ、マックスのそばで家族みんなで過ごしましたが、やはり明日マックスの体と
お別れしてしまうと思うと涙が止まらず、なぐさめあいながら泣きあいました。

ついには、長男が泣きじゃくって「マックスを燃やしたくない」と言い始めました。
アメリカでは、お庭に埋めてあげるのが一般的なので、燃やすことにとても抵抗が
あったようです。このことを説得させるのが大変でした……。

何とか納得した長男は、最後の夜をマックスと一緒に過ごすと言って、寝袋を出して
マックスに添い寝してくれました。その気持ち、とても嬉しかった。

マックスの目は、閉じてあげても、ずっと半分開いていたのですが、
この最後の夜は、その優しい目を閉じました。とてもきれいでした。



きれいなお花や大好きだったりんご&柿を頂きました。
一緒に持たせてあげるフードも紙の箱にいれて用意しました。