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プリンストンに暮らす

ドイツ&アメリカでの駐妻生活を終えて帰国しました!!

ペットの帰国<成田編>

2010年03月26日 | 動物検疫について
フライト中は、マックスのことばかり考えてしまい、地図と到着所要時間の画面ばかり眺めていました。
おまけに、長男が熱っぽく、セキが出始め……薬で寝てくれたので助かりました。

そうして予定より30分早く成田空港へ到着。
手荷物受取のターンテーブルに着くと、マックスがすでにANAのお姉さんと待っていました。
ペットは、貨物室の前方のファーストクラスの荷物をのせる、温度管理がされている所に
乗るので、一番最後に乗って、一番始めに下してもらえます。

駆け寄ってマックスを見たら、涙が出てきてしまいました。生きてはいるんですが、
目の焦点が合ってなくて、舌もベロンと出ててグッタリしていて、見たこともない姿に……。
恐れていた脱水症状になっていました。

少しだけ粗相しちゃってましたが、前日に買った洗えるおしっこシーツが見事に吸収して
くれていたので、マックスも汚れず無事でした。このシーツすごいかもです。

とにかく急いで荷物を取って、動物検疫カウンターへ行きました。
昔と違って、空港ビルの中に入らなくても、その場で手続きが終わり、とても便利でした。


書類はすでにFAXで確認してもらっていたので、本当に5分程で終わりました。

検疫所の方の付き添いで、税関を通り、晴れて日本へ入国です!!

早くトイレをさせてあげようと思ったのですが、成田空港の外は、人が多く、犬の歩ける
所なんてないので、水だけ飲ませ、予約しておいたレンタカーのバンに急いで乗り込み、
とにかく酒々井サービスエリアまで行きました。

水をあげて、芝生に連れ出すと、少し尻尾をふって嬉しそうに歩いてくれたので安心し、
実家へ向かいました。食事は少しだけあげると、母の手作りベッドで横になりました。



そして、ベイビーを寝かせようとした時にハタと気付き、と同時にANAから電話が……。
私預けた手荷物をひとつ(折りたたみベイビーベッドのバッグ)取り忘れてしまったんです。
スーツケースは全部取ったんですが、とにかく慌てていたので、やってしまいました。

でも、何はともあれ家族みんなで日本に帰ってこれました~!!

荷物は、税関通過のための書類を提出しなければなりませんでしたが、送って頂きました。


ペットの帰国<当日編>

2010年03月25日 | 動物検疫について
明日の出発を控え、マックスはケージも嫌がらずに出入りするなど、普通に元気にしていましたが
夜中1時頃になって突然ホテルの部屋で嘔吐し、続いて外に行きたいと言うので連れて行くと下痢。

こんな状態で16時間のフライトに耐えられるのか??
下痢の原因は、何か悪いものを拾い食いしてしまったのか? 心配になったせいか??
フライトを変更すべきか? 飛行機に乗せるとしたらどうしてあげたらいいのか??

下痢は朝まで数回続き、私も主人も眠れず、答えもでないまま朝を迎えました。
そして、朝7時にリムジン(と言ってもストレッチではありません。荷物多すぎて大型のバン)
が迎えに来た時点でも、下痢が止まりません……。

ドライバーさんにお願いして、JFK空港の手前にある、橋を超えたところの海沿いの公園
で止まってもらい、マックスを連れ出しました。この時もまだ下痢……。



チェックインは、出発時間2時間半前にと言われていましたが、こんな状態で預けるなんて
ことはできないので、私と1F到着ロビー外にあるペットエリア付近でギリギリまで過ごしました。


 ANAのターミナルにあるペットエリア

出発1時間半前となった時点で、何もでなくなりました。おそらく出切ったのかと思われます。

いろいろ考えた末、とにかく一緒にフライトするしかありません。
そうなったら、イチかバチか、スタバでマフィンを買って、なぜか持っていた正露丸
5粒飲ませました。水も飲ませると、それまで一切口にしなかったのに飲んでくれました。
(本当は、正露丸は生薬なので犬に飲ませるのは良くないそうです。)

エレベーターで出発ロビーに上がり、チェックイン・カウンターへ。
荷物は多い上、超過していて(長男のクローゼットの服を引越屋さんが積み忘れてしまい
それでなくてもパンパンのスーツケース6個に分散させたのです……)、ベビーカーはあるし、
さらに犬……マネージャーが飛んできました。

実際これまでにベイビー&犬のセットでの搭乗例がなく、コンピューターに入力する欄もないので
超過分も見なかったこととして免除となり、とにかく犬優先で手続きをして下さいました。

チェックイン・カウンターから少し離れたコーナーで、犬をケージから出してX線検査です。
これが最後のトイレ・タイムになるということで、連れ出しましたがもう何もしませんでした。



「汚しちゃっても大丈夫だからね。」「一緒に日本に行くから心配しないで。」
と100回くらい言って、再びケージに入ってもらいお別れしました。


 マネージャーに手厚く運ばれるマックス

ベビーカーをゲートで預けるので一番に乗らなければならないため、急いでセキュリティを通過し、
そのまま買い物もせず(そんな気力もなかった……)搭乗ゲートへ向かいました。

とにかく到着が遅れず、マックスが無事でいることを願って乗り込み、座ったらベイビーが
泣き出しました。すごいタイミング。これが少しでも前だったら、どうなっていたことでしょう。
引越に続き、怒涛のチェックインでした……。

ペットの帰国<最終手続き>

2010年03月18日 | 動物検疫について
帰国7日前、FDA(Food and Drug Administration 日本では農林水産省)のNJ州オフィスへ
最後の重要な手続き、獣医師による証明書類をさらに政府に認証してもらう裏書き
(エンドースメント)をしてもらいに行きました。
Rovinsbilleにあるオフィスは、我が家から15分程。
(どういうわけかナビがトレントンのオフィスを選ぶようですが違うそうです。)

実は、私がベイビーを病院に連れていかなければならず、代わりに主人が行ってkれました。
書類は昨日先生と完璧に揃えたので、本当にただハンコをもらうだけ……。

しかし、私があまりの忙しさに頭が回らず、主人に裏書きをしてもらう書類だけを渡し、
先生に昨日言われて探し出した注射の証明書を机の上に置いたままにしてしまったため
面倒なことになってしまいました……。

私だったら、家に取りに帰って、出直していたに違いないのですが、主人はお堅いFDAに
動物病院とタウンシップから注射の証明書類をFAXで取り寄せさせ、裏書きを頂いてきました。

 費用は110ドル 

無事に政府機関の署名と押印(エンボス加工の印)を頂きました。
(*とにかく裏書きの際は、狂犬病予防注射の証明書の添付が必須です。)

裏書きして頂いた証明書類と輸入検疫届出受理書を、成田の検疫所へFAXして
不備がないか確認して頂きました。おかげさまで問題なしとお墨付きを頂きました。

ペットの帰国<健康診断>

2010年03月17日 | 動物検疫について
今日は、獣医さんのところへ行き、帰国前の健康診断&検疫書類にサインをして頂きました。

規定では、証明書の取得は出発2日前にとありますが、獣医師に健康診断書にサインをして頂き
その証明書類を米国政府機関(FDA)に赴き裏書きをしてもらう行程は、実際、日本の検疫所も
出発1週間から10日位前までなら認めてくれるようです。
私は、引越もあり、もし手違いがあったら間に合わなくなってしまうのが心配で、念のため
輸入検疫届出受理書を頂いた際、担当の方に相談して確認しました。

逆に今回日本の検疫システムを勉強して下さったマックスの先生は、「2日前じゃないとダメでしょ」
と厳格なことを言い出しましたが、検疫所に確認したことを伝えてサインしてもらいました。

健康診断書は、検疫所の推奨フォームAフォームCを使用し、事前にすべて記入して持参しました。
記入内容は、輸入検疫届出書とほぼ同じなので、それを見ながら記入するのがいいかと思います。

・マイクロチップ番号の確認(規格、番号、装着年月日、装着部位)
・狂犬病予防注射の確認
 (注射年月日、接種獣医師の住所 ・氏名、有効免疫期間、製品名、製造会社、製造番号)
・狂犬病ウイルスに対する血清中和抗体価の検査結果内容の確認(結果通知書原本を添付)
・狂犬病及びレプトスピラ症にかかっていないことの証明
・その他予防注射、寄生虫の駆除について

先生と病院のPCの記録と確認していくと、完璧だったはずが、思わぬ落とし穴がありました。

狂犬病予防注射については、抗体検査前に行った2回の注射について記入しますが、
私は注射はすべて先生にやってもらっていたつもりでしたが、実は前々回(2006年)の注射は
タウンシップでやってもらっていたのです。(さすが先生細かい所もよく見てます!!)

私の記入した内容を訂正してもらい、FDAへ行く時にはその時の接種証明書を
必ず添付するように言われました。

そして、私の持っていた抗体検査結果通知書は、コピーだったので、先生が持っている
オリジナル(抗体値がシールになっているもの)と交換してもらいました。
コピーの場合は、政府機関に裏書きしてもらわないといけません
それに裏書きしてもらわないと、それだけで無効になってしまいます。

←ステッカー(右下)付きの原本

マックスも体中いろいろチェックしてもらいましたが問題なし。脱水症状にならないように
しっかり水を与えるようにアドバイスされ、費用約140ドルを支払い、お世話になった
先生方やアシスタントの方々とお別れをして帰宅しました。


 米国輸出検疫用の書類を先生が作成してくれました。

犬の輸入届出

2010年02月05日 | 動物検疫について
先週は、帰国のフライトを予約し、マックスも同じ便に乗せてもらえることになりました。
大型犬の場合は、ケージのサイズと犬の体重と合わせた重量をJFK空港に事前申請
しなければなりませんでしたが、無事認可され、ベイビーのバシネットも確保できひと安心。

そして、今週は、成田空港の検疫所へFAXで、マックスの帰国検疫申請の届出をし、
書類に問題ないということで、無事に受理書を頂きました。

海外から帰国する犬は、日本到着の40日以上前に、到着空港の動物検疫所に
指定フォーム「輸入の届出書」を提出しなければなりません。

40日以上前にフライトが決まっていなくても、とりあえず届出を提出しておき、
後日帰国日が決まってから「変更届」を出せばいいようです。

「狂犬病抗体検査証明書」と、日本から出国した際の「輸出検疫証明書」も添付しました。

書類に不備がなければ、「動物の輸入に関する届出受理書」がEメールに添付されて
送られてきます。これは、帰国検疫の際だけでなく、航空会社にも提出する大切な書類です。

しかし、私の受け取った「狂犬病抗体検査証明書」は原本(検査値がシールのもの)
ではないので、米国政府USDAで裏書き(獣医官のサイン)をもらわなければいけないそうです。

出発前の健康証明書(FORM A,C)に裏書きをお願いする際に、忘れないようにしなければ。

FormA : http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/pdf/CertificateA041126.pdf
FormC : http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/pdf/CertificateC050323.pdf

米国政府USDAのNJ州のオフィス
Area Veterinarian-in-Charge USDA, APHIS, VS
Mercer Corporate Park
320 Corporate Blvd.
Robbinsville, NJ 08691-1598
Phone: (609) 259-8387
Fax (609) 259-2477 *要予約



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抗体テストの結果

2009年05月04日 | 動物検疫について
先日、帰国検疫に向けて行った狂犬病の抗体値検査の結果を受け取りました。

通常は、2~3週間で結果がでるそうですが、ちょうどイースター休暇が入ってしまったため
4週間かかりました。しかし、無事、規定値0.5IU/mlを超えて、1.15IU/mlという結果でした。


 登録番号とバーコードが記載されています。     マックス山田の抗体値1.15IU/ml

これで、採血した日(3/30)より6ヵ月の待機期間をおき、所定の健康診断を
受ければ、晴れて日本へ係留されることなく、帰国することができます。ひと安心。

また、この証明書は、採血日より2年間有効です。

予防注射を受けていれば、抗体値はそれなりにあるので、注射の証明があれば
十分なはずですが、何が何でも狂犬病発生国からの輸入犬猫を係留していた
5年前のことを考えれば、この手続きで済むなら簡単です。

自然が多く、狂犬病がつきものの野生動物に囲まれて暮らしているアメリカ人に
とってみたら、この検査、とてもバカバカしいものに思えてしまうようです。
(リス、鹿、タヌキ、オポッサム、キツネ……どれも狂犬病を持っています。)

帰国するペットにこんなに厳しくて、日本のペットは、狂犬病予防注射を受けない
傾向にあると言うし……。狂犬病への正しい知識を持ち、狂犬病のない平和な国
であることを感謝することも忘れないでほしいと思います。

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検疫準備:抗体検査

2009年03月30日 | 動物検疫について
アメリカから日本へ帰国する際、ペットの検疫は避けて通れません。

新制度では、採血後6カ月の待機期間を持たなければなりませんが、検査結果は、
採血後2年間有効なので、早めにしっかり準備しておきたいもの。

そこで、今日は、狂犬病に対する血清中和抗体価の検査 を受けました。
    (Rabies Antibody Titer Test for Export Animal)

動物病院で採血してもらい、その血清を、指定政府検査機関である
カンザス州立狂犬病研究所へ送ってもらい、抗体値の検査を依頼するもの。
(米国では、カンザスかテキサスの2か所になります。)  


↑所定フォーム記入

この際、個体確認のため、マイクロチップを読んでもらわなければなりません。

しかし、病院で、マックスが入れているISO規格マイクロチップを読みとることが
できないことが判明……バーコードのように読み取る機械が適応していない、
つまり、書類にはサインできない=検査はできないと言われてしまったのです。

アメリカでは、ISO規格のマイクロチップが一般的ではないそうです。

こんな初歩段階でつまずくとは思ってもみなかったことですが、規格外のチップを
入れ、自らリーダーを購入($500)して日本の検疫所に持参したという話を
思い出し、目の前が真っ暗になり、ケリー先生に相談すると……。

先生が、近辺の動物病院にあるかどうか電話で聞いてくれました。
数件電話してもダメだったのですが、何と一番近いプリンストンの病院にあることが
分かり、すぐにマックス連れて、そちらの病院へ行き、チップを読んでもらいました。

先生が、処方箋の紙に番号を書いて証明してくれたので、それを持って、
ケリー先生のところへ戻り、無事採血し、書類にサインして頂きました。

クールながら、とても優しいケリー先生は、その間、日本の検疫制度の資料を
まとめていて、流れを一緒に確認。マックスのファイルに綴じておいてくれました。

あとは、規定値に達していることを祈って、カンザスからの結果を待つのみです。

 <帰国検疫の流れ> *指定地域外

①マイクロチップの装着   : ISO規格のもの
②狂犬病予防注射1回目 : 少なくとも帰国7ヶ月前
③狂犬病予防注射2回目 : 1回目の接種日から30日以上経過後

④狂犬病ウィルスに対する血清中和抗体価の検査

⑤抗体保有後の輸出前待機: 採血日から180日以上
⑥フライト予約
⑦事前届出書の提出: 帰国40日以上前
⑧届出受理書 
⑨獣医師による健康診断(2~4日前)
⑩国の指定機関によるエンドースメント


費用:動物病院での採血及び検査依頼(送料含む) $152($40割引後)
    カンザス州立狂犬病研究所の検査費用      $40

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ロンメル君は帰国したか?

2006年07月10日 | 動物検疫について
ワールドカップは、イタリアの優勝、頭突きのジダンがMVPで幕を閉じました。
いいチームだったドイツは残念でしたが、最後にカーンの雄姿を見ることもでき
喜ぶイタリアを見れて、こちらも楽しくなりました。

さて、我らジャパンチームのロンメル君、無事に帰国したのでしょうか?
中田選手のように引退宣言したかな?? さすがに、南アは大変ですね。

新しい動物検疫制度では、指定地域外の国への一年以内の旅行こそ、最大限の
メリットがあるわけですが、すでに日本でマイクロチップを装着し、血清検査
合格しているロンメル君は、ドイツ政府の獣医局で健康診断を受け、成田空港では
ダイレクト・りりースとなったことと思います。

 ①フライトの予約&輸出国検疫所への届出
 ②日本の検疫所へ帰国の届出 →届出番号受理 →オンライン登録
 ③輸出国政府機関での健康診断
  *狂犬病とレプトスピラ症にかかっていない証明 Form A & Form C

 ④輸出検疫
 ⑤日本での輸入検疫
  ・輸出国政府発行の健康診断書&狂犬病予防接種証明書
  ・出国時に受け取る輸出検疫証明書
  ・血清検査結果通知書
  ・輸入届出受理書

*輸出国政府機関での健康診断は、出来るだけ出発の2日以内とされています。
 ドイツ政府の獣医局は、週2回午前中のみの受付などと時間が限られている所が
 多いので、事前に領事館等を通じて場所やスケジュールの確認が必要です。

川島なお美さんの愛犬シナモン&ココナツとのハワイ旅行の本が出版されました。
日本とハワイの厳しい動物検疫のことも書かれています。


シナココALOHA

ペットと海外旅行

2006年06月08日 | 動物検疫について
2004年11月より動物検疫制度が新しくなり、さらに1年以内の短期旅行の場合、
一連の検査(下記参照)をすませてから出国すれば、滞在国での180日間の待機が免除
されるようになったおかげで、ペットとの海外旅行に出かける方が増えているようです。

その日本代表は、ワールドカップの応援に無事ドイツ入りを果たした、日本サッカー協会
の広報犬ロンメル君!! ダックスフンドは、ドイツの犬……何かいいことあるかもしれません。
ペットの機内持ち込みが禁止となった日本航空でのフライトのため、規定通り貨物扱い
となってしまいましたが、元気とのことなので何よりです。

また、川島なお美さんのシナモンちゃんも、先日ハワイでの撮影にお供し、その様子や
検疫準備のことなどを書いた本も、近いうちに出版されるそうです。

以前の検疫制度では、狂犬病が発生していない指定地域(*下記参照)以外の国からの
日本入国は、たとえ狂犬病にかかっていない証明があっても、ひどい施設で最短2週間
しかも有料係留されるというものでした。

しかし、新しい制度は、狂犬病にかかっていないことを証明する検査方法が確立されたので
その検査さえこなし、マイクロチップを装着すれば、係留はないという画期的なもの。

但し、指定地域への入国には、抗体検査や180日間の待機等もあるので、日本への帰国は
簡単でも、日本からの往復には準備に時間がかかる場合もあり、新制度の最大のメリット
アメリカ本土やドイツなど指定地域以外の国への1年以内の旅行が手軽になったことかと思います。

少しずつではありますが、昔はなかった各種フォームやオンラインでの届出ができる
ようになり、検疫所の体制も整備されつつあるようです。

ご参考までに、1年以内の海外旅行の場合の検疫制度の流れです。詳細はこちらから

 ①ISO規格のマイクロチップの装着(*動物病院にて)
 ②狂犬病予防接種1回目(*)
 ③   〃      2回目(*1回目から30日以降1年以内)
 ④採血農林水産省指定の検査機関血清抗体検査依頼(*2週間程)
 ⑤健康証明書&レプトスピラ症(*犬のみ)にかかっていないことの証明書(*)
 ⑥フライト予約
 ⑦動物検疫所への届出(出発の7日前まで)
 ⑧当日:検疫所にてマイクロチップで個体確認&書類検査後、輸出証明書を受領
 ⑨出国→相手国での入国検査

  *滞在国では
 ①フライトの予約&滞在国検疫所への届出
 ②日本の検疫所へ帰国の届出 →オンライン登録 →届出番号受理
 ③輸出国政府機関の健康診断
  *狂犬病とレプトスピラ症にかかっていない証明 Form A & Form C
  

<指定地域>
台湾、アイスランド、アイルランド、スウェーデン、ノルウェー、英国、オーストラリア
ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ、グアム 

マイクロチップはこわくない

2006年05月24日 | 動物検疫について
動物検疫制度が改正され、ペットとの海外旅行が身近になったとは言え、
フライトへの不安、そして何よりも日本ではまだ馴染みのないマイクロチップ
不安を持つ方も多いかと思います。

新検疫制度は、すべてマイクロチップを装着した上での2回の狂犬病予防接種、
血液検査
となるので、とにかくチップを埋め込まなければ始まりません。

また、ペットの入国にマイクロチップの装着を義務付ける国も多いようです。
 例:イギリス、フランス、ノルウエー、オーストラリア、ニュージーランド、
   シンガポール、台湾、香港、カナダ、アメリカのイリノイ州など一部の州など

マイクロチップとは、超小型集積回路に個体認識番号を書き込んだものを、円筒形の
生体適合ガラスにアンテナ役(?)の電磁コイルと共に封入したもの。
大きさは長さ10ミリ×直径2ミリほどで、専用の注射器で背中側の首の辺りに注入します。

注入時は普通の注射よりは少し痛みがあるようですが、麻酔はかけません
注入後は、チップの周りの肉(?)が組織を作って結合するので、触ってもどこにある
のか分からなくなります。人が人口靭帯や骨を埋め込むのと同様(?)

マイクロチップの耐用年数は、約30年とされています。
名札は取れてしまう可能性もありますが、チップは安全で永久的なもの。費用の方は、
チップ本体価格+獣医師による施術費用+AIPOなどへの登録料=1万円程

日本でも、ヘビなどの特定動物へのチップ装着が義務付けられたことの影響もあり
今年6月までには各都道府県をはじめ、多くの市町村がマイクロチップを読み取る
リーダーを持つようになるようです。

ペットが迷子になり保護された時も、鑑札とチップから飼い主が照会され連絡を取る
ことができますが、IDのないペットのほとんどは、処分されてしまうのが現状です。

また、動物愛護法が改正されても取り締まりがないため、ペットを捨てるのは一般人の他
ペットを扱う業者に至るまで存在しますが、欧州のように生まれてきた血統書付きの犬や、
市町村への登録の際のマイクロチップの義務付けが日本でも行われるようになれば、
捨ててもすぐに身元が照会されるため、安易に捨てる人が減ることと思われます。
最近多いペットの盗難でも役立つ例もあるようです。

国としてもしっかり取り組んでほしい問題でもあり、鼻紋をとる新しいシステムも開発
されているようですが、不幸なペットのいない社会への大きなステップとなる
マイクロチップを投資のひとつとして、多くの人に理解して頂けたらと思います。

アメリカでは、マイクロチップの普及のためペットショップなどで、格安でチップを施術
するイベントが行われています。日本では、昨年9月の時点で、チップを装着した
犬と猫は合計で一万匹にも至っていないのです。日本も今こそ必要な時ですね。


 1セント(1円玉位?)と比較   リーダーを当てると、ピピッと反応し個体認識番号が現れます。