最近、私とマックスは、病院訪問の際、約束されている時間の前後に少しずつですが
待合室などで待つ子供や保護者の方々とふれあう時間をとるようにしています。
自閉症児などの相談でいらした方々は、たくさんの不安を抱えていらっしゃるのですが
マックスを見ると一目瞭然、セラピードッグによるケアもあることを理解され、
少し安心されたり、大歓迎するマックスに笑顔もこぼれます。
そんな待合室で、1か月程前、黒い帽子を目深にかぶり、頭からマフラーで顔を覆い
うつむいたまま、3人もの大人に付き添われてきていた男の子がいました。
付き添いの方は、何とかその子にマックスをさわらせようとしていましたが、
男の子はうつむいたまま。私も、マックスを近づけたものの全く応じません……。
それでも、マックスのことを説明しながらそばにいたら、マックスは、イスに座って
いるその子の太ももにアゴを乗せました。さわってよ~攻撃だと思うんですが、
マックスと彼の顔はくっつきそうなほど。
お母さんらしき女性が、私に抱きついて「会えてよかったわ」と言ってくれました。
そして今日、マックスのリーディング・プログラムに、何とあの帽子をかぶった男の子が!!
もちろん、まだまだうつむいていて、顔はほとんど見えないけれど、もうマフラーも
してないし、グループで参加しているなんて、本当にすごい変化です。
でも、やっぱり本は読みたくないらしく、先生がいろいろ説明してもダメでした。
その時、マックスは、彼に近づいて、フセをしたまま尻尾をふりはじめました。
やっぱり、マックスは覚えてるんだな、あの時の男の子だなって思っていたら
彼が、少し顔を上げて、マックスを見て笑ったんです。
すかさず先生が「マックスは初めてよね? 待ってるみたいだから読んであげて」
と言ったら、彼は、「
I know him.(マックスを知ってます。)」って言ったんです。
「そうそう、初めてじゃないね。マックスもあなたのこと覚えてたみたいね」
と言うと、小さな声でしたが、読んでくれました。
その後、マックスは、馴れ馴れしく彼に寄りかかり、他の子が読むのを聞いていましたが
彼はマックスの手をいじりながら、うつむいてはいるけれど、笑っていて嬉しそうでした。
この一カ月、先生方がどのようなケアをされたのかは分かりませんが、
本当にアメイジング!! 感動しました。
彼がマックスのこと覚えてくれていたことも、本当に嬉しかった。
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