プリンストンに暮らす

ドイツ&アメリカでの駐妻生活を終えて帰国しました!!

マックス効果?

2006年12月13日 | セラピードッグ
クリスマスも近づき、今日は今年最後のセラピードッグ活動となりました。

児童福祉施設でのリーディング・プログラムも、初めは、嫌がる子もいたり、
どうなるかと思うほど時間がかかっていましたが、どんなに下手でも、とにかく
聞いてあげて、誉めるを繰り返し、回を重ねるうちに、少しずつスムーズになり
文章を読むことずいぶん慣れてきたように感じます。

毎回私があげる犬のステッカー欲しさもあるかと思いますが、大好きなマックスが
横で聞いてくれて喜ぶからと、何とか早く読み終えることができるよう、事前に
練習する子がでてきたり、以前は渋っていた子が、一番最初に読むと言うほど
積極的になったことは、本当に大きな成長で、何より嬉しいことです。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)や行動障害の子供達も、マックスに読むためならと
自分の順番が来るまで、落ち着いて静かに待つことができるようになりました。

自閉症から少しずつ立ち直ってきた子供達も、マックスなら特別にいいよと
読んでくれていますが、こういうタイプの子は、自分で本をよく読んでいるので
実際読んでみると、すらすらと大変上手です。

そこを絶賛、私の拍手に反応してマックスが尻尾を振ると、自信を持ってくれる
ようになり、今では積極的に参加してくれています。

虐待されていた子供なども含め、とにかくこの施設にいる子供達に必要なことは
Acceptance, Encouragement, Guidance, Closeness とされています。

彼らのすべてを受け入れ、励まし、親しみを感じさせるマックスは、いつの間にか
子供達の心をとらえ、自然にこのような関係を作ったのかもしれません。

今日は、もうひとつ嬉しいことがありました。
あのCEOが、広報活動とは別に、さらに関係者2名を引き連れ、私達の活動を
再び見学に来てくれたのです。犬が苦手なCEOですが、子供達と穏やかに接する
マックスをよく理解してくださり、最後にはマックスをなぜてくれました。
やはり関係者の理解は、とても大切です。私の心も軽くなった気がします。