野の花 庭の花

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黄色の大きな花を下向きにつける「キイジョウロウホトトギス」(箱根の花 21-83)

2021年11月12日 06時23分45秒 | 

黄色の大きな花を下向きにつける「キイジョウロウホトトギス」。葉の基部が枝を深く抱くのが特徴。若山の紀伊半島が原産地だというが、丹沢などにも近い種類のものが自生するらしい。「紀伊上臈杜鵑」という名前どおりに優雅な花である。

(2021年秋 箱根湿生花園)

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)
「ウグイスカグラ」(箱根の花 21-10)
「ユキワリコザクラ」(箱根の花 21-11)
「エゾノツガザクラ」(箱根の花 21-12)
「アズマシロカネソウ」(箱根の花 21-13)
「ヒメシャクナゲ」(箱根の花 21-14)
「キバナイチゲ」(箱根の花 21-15)
「キバナノクリンザクラ」(箱根の花 21-16)
「ザゼンソウ」(箱根の花 21-17)
「サマニユキワリ」(箱根の花 21-18)
「エゾエンゴサク」(箱根の花 21-19)
「チングルマ」(箱根の花 21-20)
「オオカメノキ」(箱根の花 21-21)
「コシノコバイモ」(箱根の花 21-22)
「センボンヤリ」(箱根の花 21-23)
「エチゴルリソウ」(箱根の花 21-24)
「フリチラリア・メレアグリス」(箱根の花 21-25)
「シコクカッコソウ」(箱根の花 21-26)
「チシマゼキショウ」(箱根の花 21-27)
「ハルオコシ」(箱根の花 21-28)
「サキシフラガ・ルズナイス」(箱根の花 21-29)
「サギソウ」(箱根の花 21-30)
「フシグロセンノウ」(箱根の花 21-31)
「コオニユリ」(箱根の花 21-32)
「ミソハギ」(箱根の花 21-33)
「タチギボウシ」(箱根の花 21-34)
「ナガボノシロワレモコウ」(箱根の花 21-35)
「キレンゲショウマ」(箱根の花 21-36)
「キンミズヒキ」(箱根の花 21-37)
「ナツエビネ」(箱根の花 21-38)
「ヤマホトトギス」(箱根の花 21-39)
「ジャコウソウ」(箱根の花 21-40)
「レンゲショウマ」(箱根の花 21-41)
「ネムロコウホネ」(箱根の花 21-42)
「ホツツジ」(箱根の花 21-43)
「オミナエシ」(箱根の花 21-44)
「つゆくさ」(箱根の花 21-45)
「ヤマハハコ」(箱根の花 21-46)
「センジュガンピ」(箱根の花 21-47)
「キキョウ」(箱根の花 21-48)
「レンゲショウマ 青軸」(箱根の花 21-49)
「ナガバミズアオイ」(箱根の花 21-50)
「サワヒヨドリ」(箱根の花 21-51)
「ヌマトラノオ」(箱根の花 21-52)
「ゲンノショウコ」(箱根の花 21-53)
「レンゲショウマ 白花」(箱根の花 21-54)
「ヒメトラノオ」(箱根の花 21-55)
「シコタンハコベ」(箱根の花 21-56)
「ギンパイソウ」(箱根の花 21-57)
「レンゲショウマ 八重咲花」(箱根の花 21-58)
「タムラソウ」(箱根の花 21-59)
「アキギリ」(箱根の花 21-60)
「アキチョウジ」(箱根の花 21-61)
「アキノウナギツカミ」(箱根の花 21-62)
「ワレモコウ」(箱根の花 21-63)
「リンドウ」(箱根の花 21-64)
「ヤマラッキョウ」(箱根の花 21-65)
「イワシャジン」(箱根の花 21-66)
「シロバナイワシャジン」(箱根の花 21-67)
「マツムシソウ」(箱根の花 21-68)
「ツクシイワシャジン」(箱根の花 21-69)
「アサマフウロ」(箱根の花 21-70)
「ナガボノアカワレモコウ」(箱根の花 21-71)
「サクラタデ」(箱根の花 21-72)
「ウメバチソウ」(箱根の花 21-73)
「アキノキリンソウ」(箱根の花 21-74)
「サワギキョウ」(箱根の花 21-75)
「オクトリカブト」(箱根の花 21-76)
「ヤマトリカブト」(箱根の花 21-77)
「イズノシマウメバチソウ」(箱根の花 21-78)
「斑入りササリンドウ」(箱根の花 21-79)
「ムレチドリ」(箱根の花 21-80)
「ツルイワギリソウ」(箱根の花 21-81)
「キバナノツキヌキホトトギス」(箱根の花 21-82)

「キイジョウロウホトトギス」

キイジョウロウホトトギス Tricyrtis macranthopsis はホトトギス属の植物の1つ。崖から垂れ下がる植物で黄色い花を下向きに着ける。

特徴
多年生の草本[1]。茎の基部からは丈夫な根が多数出る。茎は垂れて伸びて長さ40-80cmに達し、節が多くて節間は短く、上部には毛をまばらに出す。茎は分枝しない[2]。葉は茎の左右交互に2列に並び、披針形で先端は伸びてとがり、長さ12-18cm、葉の下面では脈上に粗い毛がある。葉の基部は両側とも耳状で、これは葉の基部が茎を深く抱く形になることによる。これが本種の特徴で後述のジョウロウホトトギスとの区別点となり、この種では上側の耳が茎を抱かない。

花は8-10月に咲く。花は葉脇から出て1個ずつ咲く。茎の先端からは1-2個生じる場合もある。花には花より短い柄があり、途中で曲がっており、基部には披針形の小包が数個ある。花は重みで斜め下向きに咲き、釣り鐘型で半ばまで開く。花被片は長さ40mm程度、黄色で内側に紫褐色の斑点がある。外花被片は内片よりやや幅狭く、基部に4-5mmほどの距があり、先端には小角状の突起がある。雄しべは6本、花糸は長さ2cm、扁平で下部には小さい突起がある。雌しべの花柱は長さ14mm、先端が3つに裂け、その先端がそれぞれ2裂する。また上部には球形の突起が多数ある。蒴果は長さ22-25mmで線状長楕円形、種子は広卵形で長さ1mm。

和名はジョウロウホトトギスに似て紀伊半島に産するため。



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