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青紫の花が神秘的な「エゾエンゴサク」(箱根の花 21-19)

2021年04月27日 08時43分01秒 | 

青紫の花が神秘的な「エゾエンゴサク」。北海道に生えるスプリング・エフェメラルだと思うと、可憐さがいっそう募る。
(2021年春 箱根)

 

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)
「ウグイスカグラ」(箱根の花 21-10)
「ユキワリコザクラ」(箱根の花 21-11)
「エゾノツガザクラ」(箱根の花 21-12)
「アズマシロカネソウ」(箱根の花 21-13)
「ヒメシャクナゲ」(箱根の花 21-14)
「キバナイチゲ」(箱根の花 21-15)
「キバナノクリンザクラ」(箱根の花 21-16)
「ザゼンソウ」(箱根の花 21-17)
「サマニユキワリ」(箱根の花 21-18)

「エゾエンゴサク」

エゾエンゴサク(蝦夷延胡索、学名:Corydalis fumariifolia subsp. azurea)はケシ科キケマン属の多年草。

従来、本種の学名は C. ambigua とされ、分布地は、北海道から本州の中部以北の日本海側とされていたが、学名は上記のものに変更され、また、本州の東北地方から北陸地方に分布するものは、別種のオトメエンゴサク C. fukuharae とされている。

特徴
地下に径1-2cmの球形の塊茎があり、塊茎の中身は黄色をおびる。植物体は無毛か毛状の乳頭突起がある。花茎の高さは10-30cmになり、2個の普通葉と1個の鱗片葉がある。普通葉は葉柄があり、1-3回3出複葉で、線形から卵円形の小葉3枚からなるが、個体による変異が多い。小葉の長さは1-3cm、全縁か3裂し、先は鈍頭または円頭になる。

花期は4-5月。茎の上部に青色から青紫色の花を総状花序に咲かせる。苞は卵形でふつう全縁。花柄は長さ1cmほど。花の長さは17-25mmになり、距は基部が太く、先がしだいに細くなる傾向がある。果実は蒴果で、線形から長楕円状線形になり、長さ15-23mm、幅2.5-3mmになる。種子は黒褐色で光沢があり滑らかである。

春先に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種。

分布と生育環境
南千島、北海道、サハリンに分布し、樹林地や林縁、草地などに生育する。分類上の基本種 subsp. fumariifolia はオホーツク海沿岸に分布し、エゾエンゴサクより複葉の小葉や花が狭い。



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