野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

高山に白いお花畑を作って咲く「チングルマ」(箱根の花 21-20)

2021年04月28日 08時00分44秒 | 

高山に白いお花畑を作って咲く「チングルマ」。最近は園芸品もみられるようだ。五弁の白い花は可憐だが、花が終わった後の穂の形がかわいいので珍重される。珍車とか稚児車と表記されることもある。

(2021年春 箱根)

 

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)
「ウグイスカグラ」(箱根の花 21-10)
「ユキワリコザクラ」(箱根の花 21-11)
「エゾノツガザクラ」(箱根の花 21-12)
「アズマシロカネソウ」(箱根の花 21-13)
「ヒメシャクナゲ」(箱根の花 21-14)
「キバナイチゲ」(箱根の花 21-15)
「キバナノクリンザクラ」(箱根の花 21-16)
「ザゼンソウ」(箱根の花 21-17)
「サマニユキワリ」(箱根の花 21-18)
「エゾエンゴサク」(箱根の花 21-19)

「チングルマ」

チングルマの基本情報
学名:Sieversia pentapetala (Geum pentapetalum)
和名:チングルマ(珍車)  その他の名前:チゴグルマ(稚児車)
科名 / 属名:バラ科 / チングルマ属

特徴
チングルマは、本州中部以北、北海道、千島、樺太、アリューシャンにかけて分布する矮小灌木です。緯度が高くなる(北に行く)ほどに低地にも生育していますが、基本はやや湿った草原に生える高山植物です。
主幹から地を這うように次々と枝を出してマット状に広がります。雪解けとともに芽出しが始まり、細かく切れ込んだつやのある羽状複葉を広げます。夏も近づくころには芽の中心から花芽を伸ばして、黄色い葯の目立つ白いウメの花に似た5弁花を開きます。花が終わるとやがて長い毛のあるタネが実ります。この長く伸びた毛が風にそよぐさまを稚児の風車に見立ててチングルマと名づけられたといわれています。タネはやがて風に飛ばされ、秋を迎えて葉は赤橙色に紅葉します。やがて落葉し、長い冬を雪の中で過ごし春を待ちます。
意外に成長の早い植物で、高山性矮小灌木のなかでは比較的育てやすく人気があります。

基本データ
園芸分類 山野草
形態 低木 原産地 本州中部以北、北海道
草丈/樹高 10~15cm 開花期 5月中旬~7月(自生地では6月~8月)
花色 白
耐寒性 普通 耐暑性 やや弱い
特性・用途 落葉性

 



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