複数の黄色の花が集まって咲く「キジムシロ」。ヘビイチゴは花は一つだが、キジムシロは集散状に花をつけるのが特徴だ。花弁の間の隙間が大きくて、背後の萼がみえることが多い。名前のとおりに雉が筵にするほど葉が横に這って数も多い。
(2021年春 箱根)
■箱根の花
「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
キジムシロ(雉筵)
多年草
日本全土の山野の草地に生える。全体粗毛があり走出枝をださない。根出葉は3〜9(通常5〜7)小葉からなり、基部の小葉はしだいに小さくなる。茎葉は3小葉からなりやや小さく托葉は広卵形。花茎は長さ5〜30cm、集散状に花をつける。花は黄色で直径15〜20mm。萼片は鋭頭で長さ4〜8mm、副萼片は同大またはやや小さい。花床に毛がある。そう果は無毛で長さ1〜1.2mm。細かいしわがある。花期は4〜8月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Potentilla fragarioides
バラ科キジムシロ属
走出茎をだして広がるものをツルキジムシロという。