野の花 庭の花

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白い優雅な花をつける「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)

2021年04月17日 08時37分02秒 | 

白い優雅な花をつける「バイカイカリソウ」。イカリソウの仲間だが、距がないのですぐに区別できる。それに花が碇の形をしていない。下からみると梅のように五弁の花弁がみえる。それで「梅花」という名前がついた。

(2021年春 箱根)

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)

「バイカイカリソウ」

バイカイカリソウ(梅花碇草、学名:Epimedium diphyllum )は、メギ科イカリソウ属の多年草
特徴
地下茎は褐色で塊状、質は硬く、硬いひげ根を多数出す。茎の高さは20-30cmになる。葉は、1-2回2出複葉で葉柄が長く、小葉は長さ2.5-5cm、幅2-3.5cm、ゆがんだ卵状から卵状楕円形で、先端は鈍頭、基部は心形でやや斜形、縁は刺状の毛が無いか、あっても基部の耳部だけに少しあり、小葉に小葉柄がある。葉の裏面には開出する細毛があるが少ない。

花期は4-5月頃。茎先に総状花序を出し、やや下垂して径10-12mmの白色の花を数個つける。萼片は内外2列で8個あるが、外側の4個の外萼片は膜質、小型で早く落ち、4個の内萼片は卵状披針形で花弁状になり、花弁と同じ長さになる。花弁は4個あり、倒卵形で先端は鈍形で長さ6mm、基部にはイカリソウ属の特徴である碇状の距がなく、蜜腺がない。雄蕊は4個、雌蕊は1個ある。

分布と生育環境
日本固有種。本州(中国地方)、四国、九州の暖帯から温帯に分布し、山地の林内、林縁に生育する。

名前の由来
和名バイカイカリソウは、「梅花碇草」の意で、花に距が無く、形がウメの花に似る碇草であることによる。種小名 diphyllum は、「二葉の」「二小葉の」の意味。

 



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