野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

スラリとした立ち姿のきれいな「ヤマトリカブト」(箱根の花 21-77)

2021年11月05日 07時05分09秒 | 

スラリとした立ち姿のきれいな「ヤマトリカブト」。オクトリカブトの変種だというが、淡い青の色も映える。

(2021年秋 箱根)

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)
「ウグイスカグラ」(箱根の花 21-10)
「ユキワリコザクラ」(箱根の花 21-11)
「エゾノツガザクラ」(箱根の花 21-12)
「アズマシロカネソウ」(箱根の花 21-13)
「ヒメシャクナゲ」(箱根の花 21-14)
「キバナイチゲ」(箱根の花 21-15)
「キバナノクリンザクラ」(箱根の花 21-16)
「ザゼンソウ」(箱根の花 21-17)
「サマニユキワリ」(箱根の花 21-18)
「エゾエンゴサク」(箱根の花 21-19)
「チングルマ」(箱根の花 21-20)
「オオカメノキ」(箱根の花 21-21)
「コシノコバイモ」(箱根の花 21-22)
「センボンヤリ」(箱根の花 21-23)
「エチゴルリソウ」(箱根の花 21-24)
「フリチラリア・メレアグリス」(箱根の花 21-25)
「シコクカッコソウ」(箱根の花 21-26)
「チシマゼキショウ」(箱根の花 21-27)
「ハルオコシ」(箱根の花 21-28)
「サキシフラガ・ルズナイス」(箱根の花 21-29)
「サギソウ」(箱根の花 21-30)
「フシグロセンノウ」(箱根の花 21-31)
「コオニユリ」(箱根の花 21-32)
「ミソハギ」(箱根の花 21-33)
「タチギボウシ」(箱根の花 21-34)
「ナガボノシロワレモコウ」(箱根の花 21-35)
「キレンゲショウマ」(箱根の花 21-36)
「キンミズヒキ」(箱根の花 21-37)
「ナツエビネ」(箱根の花 21-38)
「ヤマホトトギス」(箱根の花 21-39)
「ジャコウソウ」(箱根の花 21-40)
「レンゲショウマ」(箱根の花 21-41)
「ネムロコウホネ」(箱根の花 21-42)
「ホツツジ」(箱根の花 21-43)
「オミナエシ」(箱根の花 21-44)
「つゆくさ」(箱根の花 21-45)
「ヤマハハコ」(箱根の花 21-46)
「センジュガンピ」(箱根の花 21-47)
「キキョウ」(箱根の花 21-48)
「レンゲショウマ 青軸」(箱根の花 21-49)
「ナガバミズアオイ」(箱根の花 21-50)
「サワヒヨドリ」(箱根の花 21-51)
「ヌマトラノオ」(箱根の花 21-52)
「ゲンノショウコ」(箱根の花 21-53)
「レンゲショウマ 白花」(箱根の花 21-54)
「ヒメトラノオ」(箱根の花 21-55)
「シコタンハコベ」(箱根の花 21-56)
「ギンパイソウ」(箱根の花 21-57)
「レンゲショウマ 八重咲花」(箱根の花 21-58)
「タムラソウ」(箱根の花 21-59)
「アキギリ」(箱根の花 21-60)
「アキチョウジ」(箱根の花 21-61)
「アキノウナギツカミ」(箱根の花 21-62)
「ワレモコウ」(箱根の花 21-63)
「リンドウ」(箱根の花 21-64)
「ヤマラッキョウ」(箱根の花 21-65)
「イワシャジン」(箱根の花 21-66)
「シロバナイワシャジン」(箱根の花 21-67)
「マツムシソウ」(箱根の花 21-68)
「ツクシイワシャジン」(箱根の花 21-69)
「アサマフウロ」(箱根の花 21-70)
「ナガボノアカワレモコウ」(箱根の花 21-71)
「サクラタデ」(箱根の花 21-72)
「ウメバチソウ」(箱根の花 21-73)
「アキノキリンソウ」(箱根の花 21-74)
「サワギキョウ」(箱根の花 21-75)
「オクトリカブト」(箱根の花 21-76)

「ヤマトリカブト」

ヤマトリカブト
(キンポウゲ科・トリカブト属)山鳥兜

Aconitum japonicum Thunb. var. montanum Nakai 属名(アコニツム)語源不明のギリシャまたはラテンの古語にもとづく。Aconeは地名という。本州中部地方以北の山地の林の中などに生える多年草。
高さ80~150cmになる。なかほどの茎葉は円心形で深く3~5裂し、裂片は披針形または卵状披針形であらい鋸歯がある。オクトリカブトの変種で、8~10月青紫色の花の外側には曲がった毛が生え、内面にも曲がった毛とまっすぐな毛が生える。和名は山鳥兜(やまとりかぶと)で、鳥兜は花の形が舞楽のときにかぶる冠(鳥兜)に似ていることによる。トリカブト属は、虫媒花として高度に特殊化した構造の花をつける。よく目立つ青紫色の花弁のように見える部分はがく片であり、花弁はかぶと(上がく片)の中に隠されている。花弁は1対あり、ちょうどタツノオトシゴのような形をしている。花弁には距があり、ここに大量の蜜が分泌される。この蜜を吸うためには、ある程度の長さをもった口吻(こうふん)が必要であり、実際、口吻の長いマルハナバチ類が訪花する。ハチは雄しべと雌しべの塊を足がかりにして、精一杯伸び上がり、こうすることによって蜜を吸うことができ、同時にハチの腹部に大量の花粉がつく。別の花でハチが同じような吸蜜行動をとれば、花粉は自動的に雌しべに運ばれる。じつに巧妙に、トリカブトの花はつくられているのである。

参考及び引用文献:日本の野草(山と渓谷社)、週刊朝日百科植物の世界(朝日新聞社)

 



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