淡いピンクの花が可憐な「イワウチワ」。つややかな緑の葉との対比もきれい。群生しているとそこだけ夢の中の楽園のようだ。
(2021年春 箱根)
■箱根の花
「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
イワウチワ(岩団扇、学名:Shortia uniflora)は、イワウメ科イワウチワ属の多年草。
特徴
葉の長さと幅は2.5-7 cmで、円形で端は小さな鋸形状。葉の基部が深く心形となる。
開花時期は4-5月。花は薄紅色で、葉腋から伸た花茎に1輪付ける。花弁は直径3 cm程で、5つに裂け、5個の雄しべがある。花弁はやがて、花茎から分離して落下する。
和名は葉の形状が団扇に似た形状であることに由来する。
花言葉は「春の使者・適応力」。
分布と生育環境
本州の中国地方以北の山地帯の林内や林縁に分布し、雪解け後に広葉樹林帯などで見られる。日本の固有種。基準標本は、岩手県のもの。
富山県宇奈月町の町の花のひとつ。田中澄江の著者『花の百名山』で、大岳山を代表する花として紹介された。また『新・花の百名山』で雲取山を代表する花としても紹介された。山野草として苗が販売されている。