野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

不思議な形の花がかわいい「アズマシロカネソウ」(箱根の花 21-13)

2021年04月21日 08時40分29秒 | 

不思議な形の花がかわいい「アズマシロカネソウ」。キンポウゲ科の日本固有種で、日本海側の湿り気のある林内や沢の縁に生える野草らしい。少し花にピントを絞りすぎた。全体像はリンクの写真をごらんいただきたい。

(2021年春 箱根)

 

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)
「ウグイスカグラ」(箱根の花 21-10)
「ユキワリコザクラ」(箱根の花 21-11)
「エゾノツガザクラ」(箱根の花 21-12)

 

アズマシロカネソウ」

アズマシロカネソウ(東白銀草、学名:Dichocarpum nipponicum)は、キンポウゲ科シロカネソウ属の多年草。別名、アズマシロガネソウ、エチゴシロカネソウ。

特徴
植物体全体に無毛で繊細である。根茎は長く太く発達し、長さ12cm、径1cmになり、膜状の鱗片でおおわれ、匐枝は出ない。茎は高さ10-30cmになり、直立し、分枝しない。根出葉は1-4個あるかまたは無く、葉柄の長さは5-10cm、鳥足状複葉になり、頂小葉は扇形から菱状卵形になって、長さ0.7-4cm、幅0.7-3cmになる。茎につく葉はやや互生し、鳥足状複葉になり、頂小葉は菱形から広菱形または扇形で、長さ1-5.5cm、幅0.8-4cm、縁は円頭の粗い鋸歯縁、基部はくさび形となり、葉柄の基部は合着する。

花期は4-6月。茎先に径9-14mmの黄緑色で背面が紫色をおびた花が1-数個、斜め下向きに咲く。花柄は長さ2-3cmになり、3裂した葉状の小苞が対生する。花弁状の萼片は5個で、楕円形で長さ6-10mm、幅3-5mmになり、斜上する。萼片の内側に小さな花弁が5個あり、花弁の舷部は黄色で広楕円形、蜜腺があって蜜を分泌し、内曲して皿状になり、その柄は白色になる。雄蕊は多数あり、長さ4mm、葯は白色。雌蕊は2個。果実は袋果で長さ0.9cmになり、基部で2個が合着して魚の尾状に広がる。種子は径1mmの球形となり、褐色で光沢がある。

分布と生育環境
日本固有種。本州の秋田県・岩手県から鳥取県・岡山県にかけての日本海側に偏った地域に分布し、温帯林の林床に生育する。

名前の由来
和名のアズマシロカネソウは「東白銀草」の意で、東国に分布するシロカネソウ(シロカネソウ属)の1種の意味である。


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