野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

林のなかにひっそりと咲いていた「ナツエビネ」(箱根の花 21-38)

2021年08月23日 06時19分57秒 | 

林のなかにひっそりと咲いていた「ナツエビネ」。淡い藤色の花が﨟󠄀たけた印象を与える。エビネよりも蘭らしい花だ。

(2021年夏 箱根)

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)
「ウグイスカグラ」(箱根の花 21-10)
「ユキワリコザクラ」(箱根の花 21-11)
「エゾノツガザクラ」(箱根の花 21-12)
「アズマシロカネソウ」(箱根の花 21-13)
「ヒメシャクナゲ」(箱根の花 21-14)
「キバナイチゲ」(箱根の花 21-15)
「キバナノクリンザクラ」(箱根の花 21-16)
「ザゼンソウ」(箱根の花 21-17)
「サマニユキワリ」(箱根の花 21-18)
「エゾエンゴサク」(箱根の花 21-19)
「チングルマ」(箱根の花 21-20)
「オオカメノキ」(箱根の花 21-21)
「コシノコバイモ」(箱根の花 21-22)
「センボンヤリ」(箱根の花 21-23)
「エチゴルリソウ」(箱根の花 21-24)
「フリチラリア・メレアグリス」(箱根の花 21-25)
「シコクカッコソウ」(箱根の花 21-26)
「チシマゼキショウ」(箱根の花 21-27)
「ハルオコシ」(箱根の花 21-28)
「サキシフラガ・ルズナイス」(箱根の花 21-29)
「サギソウ」(箱根の花 21-30)
「フシグロセンノウ」(箱根の花 21-31)
「コオニユリ」(箱根の花 21-32)
「ミソハギ」(箱根の花 21-33)
「タチギボウシ」(箱根の花 21-34)
「ナガボノシロワレモコウ」(箱根の花 21-35)
「キレンゲショウマ」(箱根の花 21-36)
「キンミズヒキ」(箱根の花 21-37)

「ナツエビネ」

ナツエビネ(夏海老根、学名:Calanthe puberula )は、ラン科エビネ属の多年草

特徴
偽球茎は球形になる。葉は3-5枚が束生し、長さ10-30cm、幅3-6cmの狭長楕円形で、先端は鋭尖頭で、表面は縦じわが多い。

花期は7-8月。高さ20-40cmになる花茎が基部の葉腋から直立し、10-20個の淡紫色の花を総状につけ、下方から開花していく。苞は長さ1-2cmの披針形。萼片は長さ15-20mmで、背萼片は狭卵形、側萼片は斜卵形で、ともに先端はとがり反曲する。側花弁は萼片よりやや短い線形で、先端はとがる。唇弁は心状広卵形で、萼片と同長で3深裂し、中裂片の縁は細波状に縮れ、先端は突出する。距はない。

分布と生育環境
中国南部、台湾、朝鮮(済州島)、日本に分布する。

日本では、本州、四国、九州に分布し、渓谷や沢の周辺などやや湿った落葉樹林下に生育する。

園芸利用
園芸店などで全国的に販売されるが、暑さと湿度不足を嫌い、植物ウイルスの感染にも弱いので健全な状態で長期栽培することは難しい。関東以南の平低地・市街地では生きていても高温障害のため落蕾して観賞できない場合も多い。一般的には一時的・消費的な栽培しかできないためエビネ類の中では園芸的評価は低く、人工増殖しても採算が合わないことから野生採取個体が流通している。 他種の春咲き・夏咲きエビネと交配が可能だが、交雑個体は稔性が著しく低下し、後代の育種継続が難しくなるため育種素材としてもほとんど利用されていない。

 



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