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氷河期の遺存植物とされる「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)

2021年04月11日 07時36分17秒 | 

氷河期の遺存植物とされる「ミツガシワ」。水辺に生えることが多い。花弁の周囲の白い縮れた毛が特徴だ。これは同じく水辺に生えるガガブタとも似ている。氷河期から残っているのかと思うと感無量になる。

(2021年春 箱根)

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)

ミツガシワ [三槲]
花の色 白
開花時期 4月 、 5月
花言葉私は表現する
花の特徴 茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1センチくらいの小さな白い花を10~20輪くらいつける。 花は下から順に咲いていく。 花冠は深く5つに裂け、裂片の内側には白い縮れた毛をたくさんつけている。 萼片は5枚である。 雄しべは5本、雌しべは1本である。 株によって、雄しべのほうが長い花を咲かせるものと、雌しべのほうが長い花を咲かせるものがある。 長花柱花(雌しべのほうが長い花)が結実する。
葉の特徴 葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。 葉には長い柄がある。 小葉の形は卵形で、縁は波打っている。
実の特徴 花の後にできる実は丸いさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、黄赤色に熟する。
その他 ミツガシワ属には三槲(ミツガシワ)1種のみしか存在しない。 いわゆる氷河期の遺存植物の1つと言われている。 和名の由来は、3枚ある葉の形が「柏の葉」に似ている、あるいは家紋の「三柏」に似ているというところからきている。 「丸に三柏」の家紋は山内一豊が用いたものである。 葉には苦味成分が含まれ、生薬で睡菜(すいさい)といって江戸時代には健胃薬として用いられたという。 別名を水半夏(ミズハンゲ)という。
生育地 山地や低地の沼地や湿地
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 15~40センチ
分布 北方領土を含む北海道から九州にかけて分布。 海外では、北半球に広く分布し、「極地周辺植物」といわれるものの1つである。
名前の読み みつがしわ
分類 ミツガシワ科 ミツガシワ属
学名 Menyanthes trifoliata



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