週刊文春に水素水の特集記事ありました。
前回2012年11月15日号で「徹底検証」に続いて、今回は「最終結論」です。
週刊文春 2013年2月28日号 夢のアンチエイジング商品 美肌、メタボからセックスまで。夢のアンチエイジング商品”として注目の水素水。○七年、太田教授らの研究グループの論文が米国の医学雑誌『Nature Medicine』に掲載されたことがきっかけで、その医学的効果が知られるようになった。今回のシンポジウムでも名古屋大学大学院の大野欽司教授が、「九種類の人間の病態において、水素の疾患制御効果が報告された」と講演したように、医療現場においても様々な疾患への活用が研究されている。 「とりわけ糖尿病予備軍とも言われる耐糖能異常では血糖値の改善が見られました。ガンの放射線治療の副作用である痛みの軽減や、関節リウマチによる炎症の軽減についても、特筆すべき効果が報告されています」(シンポジウムに出席した医療関係者) 「インチキと言っても差し支えない商品もある」 ひとつの目安として「飽和水素水」、つまり何の圧力もかかっていない状態で、最も高い濃度の水素水の数値が1.6ppm。通常ではこれが最も高い水素濃度である(ppmとはperts per millionの略。百万分のいくらであるかという割合を示す単位で1ppm=0.0001%)。 そして、まったく水素を検出できなかったのが、ペットボトルタイプ。「ナノバブル水素水」と「天然水素水vanaH」である。 次に「水素サプリメント」。サプリメントは液体ではないため、計測が難しい。こちらは太田教授に計測を依頼する形をとった。 |
水素サプリメントについては、水素が発生しているにもかかわらず 「気体と液体ではppmの意味が異なるため、サプリから発生した水素ガスの量は水素水の一万一千分の1」だそうです。「この程度のほんのわずかな水素発生量で、なにか体に効果があるとは到底考えられない」と太田教授はコメントしています。
太田教授の測定では、カプセル4つに30mlの水を加えて、発生した水素ガスの量を測定しています。それなら、水素濃度が最高値を示した「水素水5.0」も同じ方法で測定して判断しなければならないのに、水素発生材タイプは数値を高く表示しておきながら、水素発生タイプの水素サプリメントは、発生した水素ガスを測定して「水素水一滴にも満たない」とおっしゃる。判断基準が違っています。
おかしいですね。それに4カプセルを30mlの水で飲み込める人はめったにいません。普通は、カプセル一つにコップ一杯かせいぜいひと口分の水は飲みます。随分と極端な実験をしたわけです。これが科学的なのでしょうか。
週刊文春11月15日号では、「フラナガン水素というものが輸入販売されていますが、これは水素がきちんと発生します」と言っていました。フラナガン水素を使った製品は、ユニヴェールの水素ラヴィとか、スイソヴィーからも発売されています。手に入りにくいという事情もあるのでしょうが、これらは今回検証されていませんでした。去年「徹底検証」したのに、今回の「最終結論」でも、まだ検証が足りません。
次回は、「究極の結論」と題してフラナガン水素をタタく特集でしょうか。
フラナガン水素を含むユニヴェール社の水素ラヴィは、製品到着時にボトルがパンパンにふくれていました。開けるとプシュっと音がするほど気体が発生していましたが、初期ロットのみで今は改良(スペック的にはダウン)され、手に入りません。
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